走り出してく気持ち
届いてって
飛び出した気持ち
ほらまっすぐ飛んでってって
走り出しかけた気持ちは
一歩二歩って進むたびに
少しずつ重くなってって
気づけばいつか立ち止まって
行き着きたいその先を
ただ眺めるだけになって
がんばってって声掛けるけど
不安そうにこっち振り返って
本当にいいの?って目で訴えて
またほんの少し歩き出す
ねぇ、間に合うの?って焦りが募って
小さくなってく背中を見つめて
見失うことがないようにって
離れた分だけ前に進んで
そうして歩いて進んだ距離は
最初だったら届いた距離で
それならどうして最初っからって
ふり返ったら元いた場所で
気持ちばかりが先に進んで
わたしは少しも進んでないって
気づいたときにはもう遅くって
わたしの気持ちはどこにあるのか
それすら分かんなくなりそうになって
そしたら前を歩いてた気持ちが
本当にいいの?って目で訴えて
ねぇ、間に合うよって声掛けてくる
届いてって
飛び出した気持ち
ほらまっすぐ飛んでってって
走り出したわたしの背を押した