悪意に対抗する為に
いつもの1.5倍くらいの量になってしまいました…。
分けるのも何なので、このまま上げさせて頂きます。
「撤退する!アリアを回収して防御を優先しながら後ろに下がれ!」
バルさんの判断は早かった。
ゴブリンロードはAランクに属している。現役Aランク以上の冒険者がいないゴブリン掃討部隊では、勝てる見込みが薄いと考えた様だ。
「く…。アリアさんの支援に手が回りません!」
「ごめん!洞窟入口まで辿り着けそうにないです!」
予想以上の敵の数、敵の質に、自分以外の事へ余力を割ける者はいなかった。そんな中、吹き飛ばされて倒れているアリアさんが口を開く。
「ゴフッ…。わ…私の事は置いて…逃げて…。歩け…そうにない…。足手まとい…に…なる……」
アリアさんの前には最後に出てきたゴブリンキング。そして周りには大量の側近たちが囲んでいる。
ゴブリンキングは3メートル程の棍棒を振り上げた。
本隊の皆はアリアさんを助けたいと思っている。しかし…間に合わない…。届かない…。心の底では助ける事は無理だと理解してしまっていた…。
ゴブリンキングが…楽しそうに棍棒を振り下ろす。
ドゴォオッ!!
しかし、吹き飛んだのはゴブリンキングだった。
アリアさんの前には、漆黒の鎧に身を包んだ愚かな仮面の男が立っている。僕は、転移魔法でゴブリンキングの前に移動し、正面から顔面をぶん殴ったのだ。
何をやってるんだ…何をやっているんだよっ!僕は!
上から目線で傍観者を気取って…いったい何様のつもりだ!
僕が保身に走ったせいだ…。僕が力を隠さずにちゃんと関わっていれば、こうはならなかった…。
アリアさんの怪我は僕の責任だ!
僕の中から怒りの感情が溢れ…それが覇気として周囲に広がる。周りの魔物達の視線が僕に集中し、そして怯えていた。
3日前に50レベルとなった時のスキルが勝手に発動している…。
<ステータス>
■名前:高杉 透
■種族:人族
■性別:男
■年齢:16
■レベル:51
■魔法
火:8
水:9
風:8
土:8
光:9
闇:8
聖:7
時空:10
無:10
■スキル
刀術:2
体術:7
魔法感知:6
魔法制御:9
苦痛耐性:3
アイテムボックス(特大)
自己再生
従者召喚
看破の魔眼
秘匿
状態異常無効
魔王覇気
■称号:魔王
まぁいい…そんな事よりも今はアリアさんだ。
「仮面の人…無事…だったんですね…。ゴフッ…良かった…」
「喋るな。今回復する。聖域」
聖域は、光属性と聖属性の複合魔法だ。
結界で区切られた光の空間を作り出す。そこは、敵を除外してひたすら回復する安全地帯となる。
聖域に入ろうとしたゴブリンは、触れた箇所が消失していた。
「す…凄い…。もう完全に回復してます…」
「しばらくその中で安静にしていろ。こいつら如きでは入れないから安心して大丈夫だ」
「あ…あの…」
「なんだ?」
「勇者様…なのですか?」
「ははっ。あんなのと一緒にするな。いいからじっとしていろ」
「は…はい!」
聖域の見た目は光魔法に見えるからな…勘違いさせたか。
あんまり色々な属性を使うのも何だし…既に見せてしまった光属性と時空属性で行こう。あ、雷属性なら勘違いしてもらえるからアリかな。
「冒険者ギルドの諸君。ちょっと目を閉じていてくれ」
「え?」
理解してない奴は置いといて、僕は全方位に対して雷属性を使う。冒険者ギルドの人を避けるのが面倒だけど、今の僕にはできないこともない。
ピカッ!ズガガガガガガン…
「うぁああああ…目がぁ…」
言う事を聞いて目を閉じたのは3割くらいかな。
敵はゴブリンキング以外は全て倒れていた。
流石と言うべきか…ゴブリンキングの2体については、まだどうにか立っている。しかし、痺れて動けないみたいだ。
僕は右手と左手をそれぞれピストルの様に構えて、生き残っているゴブリンキングに向ける。
ピュッピュンッ…………。
グラァ…‥。ズズンッ……。
指先から出た光がゴブリンキングの頭を貫き、2体とも前のめりに倒れた。
「おいおい…マジかよ…。俺はリッケルトでギルマスやってるバルバドスってもんだ。お前さんは何者だ?」
雷魔法で目をやられなかったバルさんが尋ねてくる。
関わり方を反省したとは言え、流石に『魔王です』と馬鹿正直に言う訳にはいかないな…。
「…………。」
「…………。おーい。」
どう反応すべきか戸惑った結果、無視してしまった…。
いったんバルさんを放置して、アリアさんの元へと向かおう。
「魔法を解除するぞ。仲間の元に戻れ」
「あ、ありがとうございます!」
僕が魔法を解除すると、アリアさんは僕にお辞儀をしてからバルさんの元へと向かっていった。
「アリア。ひとまず無事で良かった。命令違反の処罰は後で伝える」
「了解です。すいませんでした」
「まぁ結果オーライだ。で、奴が一昨日お前を救ってくれた仮面の人で合ってるのか?」
「はい。そうです。これで2回も助けられてしまいました…」
バルさんが僕の方へ歩いてくる。
「まずは感謝を。今日だけでなく、先日もアリアを救ってくれたみたいだな。助かった」
「たまたまだ。別にかまわん」
「ところで、あなたはこのゴブリンの件に何か関わっているのか?」
「いや。ゴブリンキングが2体以上いた事も今日知った」
「そうか…あなたはこれからどうするんだ?」
「ロードを駆除しておくつもりだが。そちらは?」
「撤退するつもりだったんだがな…。あなたがロードを倒せるなら、ロードの討伐完了を確認しておきたい」
「あぁ、これから洞窟に入って倒すつもりだ。着いてくるか?」
「邪魔じゃないなら是非お願いしたい」
「了解した。準備ができたら言ってくれ」
バルさんは僕の意思を確認すると、ギルドメンバーの元へと戻った。
「これから洞窟に同行して、ロード討伐を拝見させて頂く。Cランクはこの場で待機。Bランクと俺でロードに向かう」
「了解です」
「「ちょっと待ってください!」」
Bランク冒険者はすぐに納得したんだけど、Cランクの2人から物言いが入った。アリアさんとロラン君だ。
「2度も助けてもらった恩を返さなくては…」
「あの人の戦いを見せてもらいたいです…。何か強くなるきっかけを掴めるかもしれません…」
「「是非着いて行かせてください!」」
「はぁ…。しゃーねーな…。身の安全は保障できねぇからな?」
「「はい!」」
そして、バルさんが数人の仲間を引き連れて僕の前に戻ってきた。
「待たせたな。この7人が同行させてもらう」
うーん…まぁ危険は無いと思うから良いんだけど…Gランクの少年大丈夫かな…。
「では行くぞ。遅れるな」
僕は洞窟へと入った。確かに道幅が広いな。探知魔法を使ってみると奥行きも結構ある。
まだまだCランク以下のゴブリン種はいるみたいだけど、向こうから襲ってくる気配はない。たぶん魔王覇気の所為だろう。
「魔法で洞窟内の構造を確認した。ロードの所まで最短で向かうぞ」
「そんな事もできるのか…」
道中にいるCランク以下のゴブリンは、向こうから近づいてくる事は無い。しかし、こちらが奥に行く事で逃げ道が塞がれてしまう。追い詰められる形になると、流石に襲い掛かってきた。
ギャギャッ!
僕は飛び掛かって来るゴブリンを刀で真っ二つにする。今は身体強化魔法を使っているので、まるでバターの様に切れる。
ゴブリンロードの所に到着するまで、1匹1振りで蹂躙した。
「はっ…ははっ…。凄い…。なるほど…腰の力がそう伝わって…」
なんだかロラン君に分析されている…。僕如きを参考にしない方が良いと思うけど…。
そして、ゴブリンロードの部屋に辿り着くと、そこは大広間になっていた。
ゲギャッ!ゲギャギャギャ!
ゴブリンロードは5メートルくらいの巨体で、4メートルくらいの薙刀を持っている。
Aランク相手での刀の使い勝手を確認しておこうかな。
「それでは討伐してくる」
「あぁ。お手並み拝見させてもらおう」
僕がゴブリンロードに近づいて行くと、ゴブリンロードは薙刀を振り回してきた。
袈裟、左薙ぎ、右下切り上げ、逆袈裟、また袈裟…。分かりやすいな…。なんだろう、この世界に来てから感覚が鋭くなっている気がする。レベルの恩恵かな?
攻撃を全て避けながら、隙を見ては武器を持つ腕に切り込みを入れて行く。流石はAランク。Cランク以下と同じ様には切れないな。
「すげぇ…」
「なんて綺麗な動きなの…」
「ロラン、いまお前の体術スキルっていくつだ?」
「2です。同年代では持ってるだけで希少ですけど…」
「そうだな。持ってないのが普通。2なら及第点だろう。一流で3。達人と言われる奴で5だ」
「スキルレベルって5より上が有るんですか?聞いた事ありませんが…」
「過去の偉人にはレベル7の魔法使いの記録がある。でだ、あいつの体術は…少なくとも5はあるな」
うーん…。刀の課題を出すのが目的だし、壊れても仕方ないか…。
身体強化をしているのに、ゴブリンロードに致命傷を与えられない理由は単純だった。刀が壊れる気がして全力で振ってないんだよね…。
僕は少し力を込めて、ゴブリンロードに通用すると思う力加減で刀を振ってみる。
バギッ!キィーーーン……
やっぱりこうなったか…。僕は柄を握り潰してしまい、刃は折れてしまった…。
「あっ!武器が!」
「私のを代わりに使ってください!」
おっと、見てる人達を不安にさせてしまった様だ…。アリアさんが武器を持って近づいて来ようとする。
「問題ない!近づくな!」
「はっ、はい!」
僕に止められてアリアさんが止まる。
じゃあ、刀については耐久力に課題アリという事で…。そろそろ終わらせますか。
僕は、ゴブリンロードの首の少し横を指さす。
そして、その指先を少し横にスライドさせた。目線の先でゴブリンロードの首をなぞった感じだ。
「いったい何をやって…」
冒険者達は『何をやっているの?』と怪訝な顔をしている…。
ズ…ズル……。ドダンッ!
ゴブリンロードの首がズレて、身体はそのまま崩れ落ちた。
「さて、洞窟を出るぞ」
「いやいやいやいや、ちょっと待て!いったい何が起きたんだ?」
討伐は終わったので外に出ようと思ったら、何故かバルさんに止められた。
「魔法で倒しただけだ」
「マジかよ…。ロードの素材はどうするんだ?」
「後で回収すれば良いんじゃないか?と言っても、また来るのも洞窟に入るのも危険か…。外まで運ぼうか?」
「いやいや、何言ってるんだよ。もちろんロードの素材は倒したあんたの物だ」
「あー、そういう事か。それでは頂いておこう」
僕はゴブリンロードを丸ごとアイテムボックスに収納した。
「マジックバックじゃなくてアイテムボックス…。時空属性持ちか…」
ん?転移使ってたけど気付いてなかったのかな?あ、スクロールとかの可能性もあったのか…。今更だな…。
「とりあえず出るぞ」
「わかった。総員撤収!」
それから僕達は、何事もなく洞窟を出た。
アリアさんは役に立てなかったと落ち込んで、ロラン君は興奮してフンス!フンス!言ってる。
「それでは、俺はここでお別れだ」
「あんたは町に戻らないのか?」
「戻る?そもそも町に住んではいないが…これからやる事があってな」
「そうか。ではリッケルトに来た時は冒険者ギルドに寄ってくれ。今回の礼がしたい」
「気が向いたらな」
「あぁ、気が向いた時で良い。お前さんは色々と秘密にしたいみたいだからな」
「…………。」
まぁいい…。本当に用事があるから、ひとまず去ろう。
「では気を付けて帰れ。さらばだ」
「ありがとうございました!」
アリアさんが深々とお辞儀をし、おっさんが手を振っている。そして、僕は転移を使った。
「あぁ…行っちゃいましたね…。私何もお礼できてない…。また会えるかな…」
「弟子入りって出来ないかなぁ…。今度会えたらお願いしてみよう…」
「まぁ、生きてりゃそのうち会えんだろ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
僕が転移した先は、さっきまでいたゴブリンロードの部屋だった。さっき探知魔法を使った時に、気になるものを発見してたんだよね…。
「えっと…こっちの方だったな…」
僕はゴブリンロードの部屋から奥へと進む。すると、ある意味見慣れたものが、そこにはあった。
それは、黒い渦だった…。
「何でこんな所にゲートが…?」
見慣れたものと少し違う点と言えば、普通は地面と垂直に展開するのに対して、地上2メートルくらいの場所で地面と水平に展開されていた。
なんだ?上から飛び込むのか?下から潜るのか?
考えながらゲートを見ていると、ゲートから落ちて来るものがあった。
ドサッ!
ギャッ!ギャギャ!
ゴブリンが…落ちてきた……?
僕は落ちてきたゴブリンを倒すと、続けて飛行魔法を使う。これは…何処に繋がっているのか確認しないと危険だ!
そして、僕は空を飛んで地上2メートルのゲートを潜ってみる。ゲートを出た所で、僕は少し懐かしい感覚を覚えた。
念のため…念のため確認してみよう…。
(バス…ここが何処だかわかる?)
『はいっす!ここは奈落迷宮26階のゴブリン砦っす!』
ゲートの接続先は、奈落迷宮の床だった…。
え?どういう事?待て待て…ちょっと待て。つまり…奈落迷宮のゴブリンをあっちに連れて行く為の……落とし穴?
何て事を考えるんだ…誰だよこんな事するやつ…。しかも、これを維持するために魔力を供給し続けてる…。これ…かなりの悪意を持ってないとできないだろう…。
僕はどこかの国の王女様の顔が真っ先に浮かぶ…が、今のところ確証は無い。
壊そう!とりあえず壊そう!僕は洞窟側に行ってから、ゲートに対してディメンションブレードをぶつける。
ディメンションブレードはゴブリンロードの首を飛ばしたやつで、空間の断層を作って対象を切る魔法だ。時空魔法と時空魔法をぶつけると、時空干渉力…つまりはレベルと魔力の合算値で強い方が勝つ。
僕の方が強ければ…これで壊れるはずだ…。
バリィイイイイン!
空間がガラスの様に割れた様な…そんな感じがした。しかし、空間は普通の状態となり、ゲートは消えている。
「どうにか成功したか…。ゲートをこんな風に使う人がいるなんて…。」
ブルブル…。
人を苦しませる為に思考を巡らし、努力を続ける…。その悪意に、その禍々しさに身震いがした…。
「色々考えなきゃいけない事があるし、宿に帰ろう…」
そして、僕は宿の部屋へとゲートを開いた。
もちろん、通った後は消しますよ?
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「イザベラ様。明日のバルトロ帝国との会談ですが…ひぃい!」
アクル王国の王城にあるイザベラ王女の私室では、イザベラ王女の補佐官が明日の予定に関する資料を持って来ていた。そして、そんな補佐官に気付かず、イザベラ王女は憤怒の形相をしている…。
「あぁ…失礼しました。少し考え事に没頭しすぎていた様です。後で聞きますので下がりなさい」
「し、資料だけこちら「下がりなさい」
「…はっ。しょ…承知致しました…」
恐怖に震える補佐官は、すぐに王女の部屋を後にした。
「どういう事ですか…リッケルトの方が壊された?自然に壊れたのでしょうか?いえ…そんな事は有り得ないはずです…」
イザベラ王女は思考する。
「魔力不足?ない…。ゴブリンが壊した?無理…。時空魔法同士の衝突?有り得る…」
「偶然?それとも意図的?あんな洞窟のあんな場所にピンポイントでゲートを開いた…?確立は1%以下でしょう…。誰かが意図的に壊したと考えるべきですね」
「どちらにせよ…時空魔法は干渉力が高い方が勝つ。つまり…私以上の時空魔術師がいるという事か…誰だ…」
イザベラ王女は目を瞑り、知りうる限りの時空魔術師の顔を思い浮かべる。しかし、条件に該当しそうな顔は思いつかなかった。
「まぁ良い…まだ本命は残っています。リッケルトの分もそちらに注力するまでです」
「誰か!クリシュナを呼びなさい!!」
悪意はまだまだ渦巻いていた…。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「うーん、どうしよう…」
僕はとても悩んでいた。僕が目立つのは困る。でも、非常時に力を出せないのはまずいという事を学んだ。
非常時に有効な力って何だろう?ちゃんと考えれば色々あるよね…。
例えば財力。全部ではないけど、お金で解決できる事ってやっぱり多いよね…。
例えば影響力や権力。合法的に無理を通せる事が増えるかもしれない…。
例えば権利や権限。必要な物ができた時、それを入手するためには上位冒険者じゃないと駄目とかあるかもしれない…。
例えば戦闘力。最後に身を守るのはこれだよね…。
そして、これらが他者に認知される事によって抑止力へと繋がる…。この抑止力が特に大事だと思うんだけど…。
でも、僕自身が目立ったらやっぱり駄目だ…。全てが公けになったら…むしろ周りの人に迷惑がかかる。様々な力が必要。だけど目立っちゃ駄目。これが頭の中でグルグルと回っていた。
「うーん…、あ…そうだ!」
これなら、僕の存在を隠したまま行けると思う!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ゴブリンロードを倒した日から1週間が経っていた。
朝から冒険者達の喧噪が聞こえる。クエストの奪い合いでもしている様だ。
しかし、ここはリッケルトの冒険者ギルドではない。
リッケルトからは馬車で3日ほど離れた町。ビオス王国のレイオスという町だった。
ビオス王国においてリッケルトと双璧を成す冒険者の町である。
そして、朝の喧噪の中、冒険者ギルドの扉が開いた。
そこには、漆黒の鎧に身を包み、銀色の仮面を付けた、並々ならぬ雰囲気の男が立っている。その腰には、恐ろしい魔力を放つ剣も差さっていた。
勘の良い受付嬢がカウンターテーブルから飛び出て来る。そして縦巻きツインテールの頭を下ろしながら問いかけた。
「ほ…本日はどの様な御用件でしょうか?わたくしバレッタが対応させて頂きます!」
「あぁ。新規の冒険者登録を頼む」
ひとまず1章の本編としては以上となります。
あと短い閑話を2本上げてから、土曜日の夜に2章の1話目を掲載する予定です。
それと、評価を頂きました。非常に嬉しく感じております。ありがとうございます!
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
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