表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メイドちゃん、冒険者始めました!!~スキル≪生活魔法≫も極めたら存外最強!?~  作者: こんぶもずく
第3章 異世界との出会いは突然に
52/71

第52話 属性(以下略)─5 聖属性

「次は聖属性なんだけど、聖属性って魔石とかが無いんだよね」

 特殊2属性である魔属性も魔石はない。by検索様


「あ、そうなんだ。じゃあ、どうやって調べたらいいんだ?」


「んーそうなんだよねぇ。自然にスキルが発現するのを待つしかないのかなぁ?」

 私も発現したのはほんとにたまたまだしね。


「んーなら今日の魔法属性の測定は終わりかな?」


「うん、そうなるけど一応フォイルにも聞いてみよっか」

「おーい。フォイルさーん」


 私はフォイルの頭を殴った。


「ってぇ?!何すんだよ、リーン」

 あんたがいつまでも復活しねーからだろ、と心の中で言っておく。


「あーそーゆーのいいから早くこっち来て」

 フォイルの手を引いてハヤトの元へ。


「そーゆーのってなぁ……」

 ほい、到着。


「全部終わってあとは聖属性だけなんだけど、聖属性って魔石とかないじゃん?だからどうやって測定したらいいのかなって」


 そう言うとフォイルは残念そうな声を漏らした。


「え、終わった??まじで?結果は?」


「うん。終わった」

「結果はね、基本4属性は問題なく。そして上位の方は光だけだったね。ま、光属性の適正ヤバかったけど」

 あれはおとぎ話とかに出てくる勇者並みのヤバさだった。

 これでもし聖属性使えちゃったら本物の勇者だよ。


「なるほど……それで聖属性の測定方法だよな?これは騎士団でも行っているものなんだが、聖剣を持ってもらうのが一番手っ取り早いんだよな」


「なるほど。聖剣をね。確かに持った感じで適正はわかると思うけど」


 聖剣やら魔剣やらは持ち主を選ぶ的なものがあるからね。

 ん?ならその持たせる聖剣っていうのはどこで用意すればいいんだ?


「リーンは疑問に思ったようだね。聖剣は持ち主を選ぶ。故にハヤトに持たせる聖剣は俺たちのでは貸せないと」


「まぁ、思ったけどね」

「それで、どうするの?」



 そう聞かれてフォイルは体を聖のエネルギーで満たし、空中から一振りの聖剣を取り出した。

「こいつの名は聖剣『フレンズ』。その名のおとり人々の友情や、愛情から生まれた聖剣だ。故に聖属性の適正がある者なら誰にでも扱える」


 聖剣『フレンズ』。名前は聖剣としてどうなの?って感じだけど、剣から放たれる圧倒的なまでの聖のオーラは本物だ。


「ハヤト、持ってみろ」

 そう言ってフォイルはハヤトに『フレンズ』を渡す。


 ハヤトが持った途端聖剣はさらに光り輝き、聖のオーラを増す。


「おぉ、これが聖剣。すごい魔力……そしてこれが聖のエネルギーなのか……?」

 聖剣を手にしてみて聖剣の凄さを実感しているみたい。



「ハヤト、それ私にも持たせてくれない?」

 見てると私も持ってみたくなってしまった。


「いいよ。まず俺のでもないしね?」

 そう言って快く渡してくれる。


 私が剣の柄に触れた途端に眩い光が走り、光球が私の周りを飛び交っては剣に戻るを繰り返す。


「ふふっ、この子人懐っこいみたいね。まるで犬みたい」

 可愛かったのでよしよしと剣を撫でると、さらに溢れ出す光球の量が増えた。


 それを見ていたフォイルとハヤトは二人で同じ言葉を漏らした。

「「リーンは聖属性でもチートなんだな(ね)」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ