第51話 属性(以下略)─4 ほかの属性は……
フォイルに私のいつもの気持ちを味わってもらったところで先へと進むことにした。
残りの基本4属性の水、土。そして光、闇の測定も行っていく。
ハヤトは基本4属性はすべて使えたけど上位2属性の方は光属性しか使えなかった。
えっと……私の方はというと……。
「え、リーン水の扱い方上手くない?」
私の周りには自由自在に飛び回る水球。
中には鳥の形をとって飛んでいるものもある。
それを見て驚きの声を漏らすハヤト。
フォイルはって?
まだショックで固まってますよ。
「まぁねー長年掃除や料理、洗濯で水を使ってきたからかな?」
そう言って私は次は凍るようにイメージしてみる。
すると浮かんでいた水球が『ピキキ…』と片っ端から凍り始めた。
「おーうまく凍った」
「そーゆーレベルじゃないと思うけど」
とハヤトは苦笑気味。
逆に高温になるようにイメージすると水球はぐつぐつと沸騰し始めやがて消えてしまった。
「ま、こんなもんかな」
「す、すごいね……」
「ま、でもハヤトの《《あれ》》には敵わないよ」
そう、あれというのはハヤトは見えない何かを生み出して火の魔法で火をつけた。
すると空中の何かに燃え移り、『ポンッ!』と音を出して爆発したのである。
「まぁ、あれは向こうの知識を使ってるからねぇ」
向こうってことは……異世界の知識か。
「なら真似しようがないね」
「あー確かにそうかも」
そうまた苦笑する。
水はこんな感じかな……。
あの爆発するのいつか絶対真似してやる。
次は土。
土は……んと、私は苦手でした。
土って日常生活で使うことないじゃん?
だからさ───
「わぁ、それで苦手なんですか?」
「うん、結構苦手な部類に入るともうよ」
「へぇ、2メートルの壁作っておいて……」
「まぁねー」
───こんな感じでした。
今までの感じだったらもっとできると思ってたんだけどなぁ。
調子乗るのはいけないことってことだね。
えっと、次は光か。
光は一言でいうと『ハヤトくん無双』。
マジでやべぇ。
上位属性てこともあってひとつひとつが強力な攻撃なんだけど、ハヤトのは段違いな気がする。
さすがに数百メートル先の木をたった一発の光の槍で木っ端みじんにしたのはびっくりしたなぁ。
着弾したと思ったら木全体に光が走って次の瞬間には木が消えてたもん。
……私は着弾しても折るのが精一杯だったもん。
んー闇属性。
こいつは癖が強かった。
闇の魔法はハヤトの言う『ブラックホール』っつーものを生み出せた。
指定した範囲のものを吸い込む穴を作れて、地面とかを抉り取って消してしまった。
また、召喚魔法なんかも闇属性の魔法らしいからやってみようかと思ったけど、どうやら呼び出すためには触媒が要るらしくて無かったから諦めた。
こんな感じかな。
まぁ、次は聖属性になるんだけど───




