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メイドちゃん、冒険者始めました!!~スキル≪生活魔法≫も極めたら存外最強!?~  作者: こんぶもずく
第3章 異世界との出会いは突然に
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第45話 仲良くなろう!

また間が空いてしまいました…すいませんm(_ _)m

「リーンさん……?」

 私がほっとしていると、正面からハヤトくんの心配そうな声。


「あっ、ごめんね。考え事しちゃってたわ」


「い、いえ。考えさせてしまうようなことを言ったのは俺の方ですし……」


 やっちまった、またこの子に申し訳なさそーな顔をさせてしまった。

 うん、反省。


「いやいや、ハヤトくんが謝ることじゃないからね?」



「なら、これからの事を話したらいいんじゃないかな?」

 ここで、キッチンでお茶を淹れてくれていたシリカちゃんが戻ってきた。

 ナイスタイミング!!

 そして、ナイス話題切りかえ!



「これからのこと、ですか…。正直予想もつかないんですよね。今まで…って、言っても数時間の間だけれど、ゲームだと思ってて、いきなり『はい、これ現実なんで』って言われてもなって……」


 確かにそうだろう。私だってこの世界が機械とやらに作られた仮想の世界ですって言われて動揺してたからね。

 だから彼の気持ちは物凄く分かる。


「じゃあ、この世界のこと知るためにも明日みんなでお出かけでもする?」

 そう提案してみる。


「あ、リーンちゃん、それいいね!なら、フォイルさんも呼ぼうよ!」

 シリカちゃんが早速提案に乗ってくれた

 うげ。

 ちょっと余計なのも混じってるけど。

「え、アイツも呼ぶの?……良いけどさぁ」

 明日は……アイツ休みだな、これは来るな、うん。


「えっとシリカさん、そのフォイルさんって誰ですか?」


「あ、ハヤトくん。私の事はシリカって呼び捨てでいいんだよ?」


「それなら私もリーンでいいよ」

 しれーっと提案にのっておく。

 うんうん、仲良くなるためには名前呼びだよね。


「えと……じゃあ、呼び捨てにしますね」


 あ!とシリカちゃんが思い出したように言う。

「それとハヤトくん……いや私も呼び捨ての方がいいよね!ハヤト、その敬語もナシにしない?んーなんとなく距離感じない?ね、リーンちゃん」


「確かに、丁寧な感じって分かってるけど距離感じちゃうよね」


「そうですか……うーん改めて考えると難しいな……」

 んー……と少し考えたあと。


「えっと、こんな感じかな?え、わからん」

 そう自信なさげに言った。


「ちょっと出来てるんじゃない?」


「うんうん!!もっと友達と話す感じで楽~にしていいんだよ?」


 また少し間が開いて彼は言った。

「友達と話す感じ?俺どうやって話してた?え、わかる?って聞いてもなぁ」

 分かんないですよね……と。


「いや、出来てるやん。最後こそ敬語っぽかったけど出来てるやん。って、思わず訛ってしまったわ」


「お~!出来てる!!いい感じじゃん!私のアドバイスのおかげだね~!」

 えっへんってニコニコ顔のシリカちゃんかわええ。


 それを見てハヤトはすすすーっと近づいてきて、

「シリカってなんか上手く言えないけど可愛いよね……見ててほんわかする感じで」


「お?分かってんねぇ。なに?シリカちゃんの事狙ってるの?」

 このこの~とわき腹を肘でつつく。


「いや、別にそういうわけじゃ?!単に可愛いと思っただけで!」

 慌ててごまかしちゃってさ~。


「気持ちはわかる。でもな渡さへんで、あの子はうちのもんや」


「なんで関西弁???」


 関西弁ってなんだ?と思って聞く前にシリカちゃんがやってきた。


「ふたりとも私の方見てなに話してたの??」


「いや、ハヤトがシリカちゃんのこと可愛いってさ」

 正直に話す。

「ちょっ!?リーン?!」

 慌てふためくハヤト。面白いね、うんうん。


「あ、えとそのありがと……」


 !?

 シリカちゃん?!

 え、割とマジな反応過ぎません?!

 いくらハヤトがイケメンだからって……。


「ハヤト、許さん」


「え?!」


 こうは言いつつも少しハヤトと仲良くなれて嬉しいと感じるのだった。


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