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メイドちゃん、冒険者始めました!!~スキル≪生活魔法≫も極めたら存外最強!?~  作者: こんぶもずく
第2章 さぁ、冒険者を始めよう
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第14話 初依頼、達成!

14話目!よろしくです

「じゃ、みんなはここで待っててね~」

 スライムたちはみんな散り散りになって家の探索に向かっていた。

 それを見て、私が家を出ようとしたとき、足を突かれた気がした。

「ん?あ、どうしたの?」

 スライムちゃんが私の事を見てきていた。

 目はないけどね。


 つんつん。

 ぷにぷに。


 めっちゃアピールしてくる……可愛いんだけど!

「もしかして、ついて来たいの?」

 私がそう言うと、

『きゅぅ!!』

 と応えた。

 なんだろう、可愛さで私を殺しにかかるのやめてもらっていいですか?

 そんなのやられたらさ?連れてい行くかないじゃん。


「ほら、おいで」

 ぴくっ!と嬉しそうに跳ねた後、出した腕を登って私の頭に乗ってきた。

 やっぱ気に入ってるんだね、私の頭。


 さて、行きますか、ギルドへ。



 頭の上のスライムちゃんをつんつんしながら歩いていると、門のところで呼び止められた。


「止まれ!そこの者!頭のスライムはなんだ!?」

 ですよねー。

 気になるわな、普通。

「この子は私が調教テイムした子です」

「なにか証拠とか見せた方がいいですか?」

 証拠を見せろと言われても困るけどね……。


「いや、大丈夫だ。攻撃していないところを見るに本当なんだろう」

「構わない、通れ」


 良かったぁ……。

 危ない危ない。


 ささ、ギルドへれっつごー。



 ギルドに着いて、カウンターに向かう。

 シリカちゃんがまだカウンターにいた。

「シリカちゃん!」


「あれ、リーンちゃん?どうしたの?」


「依頼終わったから帰ってきたんだ~」


「え?もう終わったの!?」


「う、うん。そだよ?」

 めっちゃびっくりした顔してる。

 早すぎたのかなぁ?


「早すぎない?もうちょっと時間かかるものなんだけどなぁ」

「あ、もしかして、例のスキル?」


「そうそう。≪生活魔法:カスタム≫の能力の一部なんだよね」


「もう、それは生活魔法の範囲を超えてるんじゃ?」

 だよね、私も思います。

「ま、それは置いといて、依頼達成報酬渡すから、袋出してー」


 私は≪保存庫(ストレージ)≫から二袋出す。

「はい、どうぞ」

「片方がヒール草で、もう片方が上位ヒール草ね」


「今のは異空庫!?それに二袋!?そして片方は上位ヒール草!?」


 シリカちゃんが固まった。


 戻って来そうになかったからか、隣の手の空いていたお姉さんが代わりにしてくれた。

「依頼達成報酬の5000セルと追加報酬の20000セルになります」

「ではギルドカードを出してください」


 なぜギルドカードを出すかわからないけど、言われた通りに出す。


 ピロンっ♪


 お姉さんが台にカードをかざすと音が鳴った。


「はい、カードに25000セルチャージしました」

「お店においてあるこのような台に支払い時にかざすと、自動で引き出されます」


「なるほど、ありがとうございます!」

 現金を持ち運ばなくていいんだね!

 すごく便利だ……。


「初依頼達成おめでとうございます。これからも頑張ってくださいね」

 胸がじーんとした。

 私はただその言葉が嬉しかった。

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