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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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年明けから労働中

元亀四年(1573年)1月4日

美濃国 柴田家屋敷内にて


皆様お久しぶりです。柴田吉六郎です。去年の12月に美濃国の領地へ戻って、安息の日々を過ごせるかと思っていましたが、親父達はアホ将軍が怪しい動きをしているからとの事で、殿の元に帰って行きました


で、やっぱり俺が代理で領地の差配をやる訳なんですが、徳川さんの所に出張してた11月の間は奇跡的に何も問題は起きなかった様です


岩村城の武田軍を見張っていたけど、動きは無かった様でした。正直、リベンジマッチを仕掛けられたら鬼武蔵さんの軍勢と飯富兄弟の居ない赤備え達で対応出来るか不安でしたが、何も無い!という有難い状況だったとの事です


それでもやっぱり情報は仕入れておかないといけないと思い、遠江国の国境にも物見を動かしてました。そこでやっぱり起きましたね。三方ヶ原の戦い。でも、俺が知ってる三方ヶ原の戦いは武田軍三万が三方ヶ原への道を下って、急いで陣形を組んで、後ろから攻撃する予定だった徳川軍を準備万端で迎え撃った。で、圧倒的な強さと恐怖に家康は逃げながら脱糞した。で、覚えていたんだけど、この世界の三方ヶ原の戦いは少し違ったようで、


なんでも武田軍を半分に分けて、前半に出陣した軍勢で徳川軍を釣り出して、その後ろを後半に出陣した軍勢と共に挟み撃ちを行った


うん。信長と秀吉と家康の3人が知恵を絞っても束になっても勝てないと言われる事もある信玄がこんな自軍をいつも以上に危険に晒す策を考えるなんて、あれか?本来居ない俺が居るせいで、いわゆる「バタフライ効果」が起きてるのか?


まあ、考えても仕方ない。それよりも、領内の仕事ですよ。利兵衛が教えてくれたのですが、「年末の寒さが例年になく酷いから薪の消費が早くて辛いので、どうにか薪を安く売ってくれないか?」と領民の皆さんから嘆願が多かったと。


これはやむを得ないが、竹を切って竹炭にしよう。竹は長い時間燃えるし、成長も早い。令和でいう岐阜県は冬は日本海側に負けるけど、中々の量の積雪だし。寒くなるんだから竹炭を推奨しよう


元亀四年(1573年)1月8日

美濃国 柴田家屋敷前広場にて


おはようございます。領内の炭焼き職人さんから制作を依頼した竹炭を受け取って支払いをしております、柴田吉六郎です


今日は美濃加茂村の皆さんの家に竹炭を配りに行くのですが、何故か皆さん自ら取りに来てました。理由を聞いたら


「これからお偉い人が吉六郎様に会いに来るのに、吉六郎様のお手を煩わせる訳にはまいりません」と言ってました


俺はそんな事を知らないのですが?それよりもお偉いさんとはどちら様でしょうか?

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[良い点] 久しぶりの主人公で嬉しい
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