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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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平四郎の隠し事は六三をは巻き込む

天正二十三年〔1595年〕十二月三十日

陸奥国 伊達家屋敷


「二日かけて針生平三郎達の残党が居ないか周囲を探したが、避難していた百姓達しか居なかった事から、此度の件、全て終わったと断定する!佐竹殿、次郎殿。微々たる程度でも、溜飲は下がりましたかな?」


「確かに、微々たる程度ではあるが」


「それでも、四郎の仇を討つ事は出来たので」


皆さんこんにちは。針生討伐から2日過ぎて、伊達家屋敷にて、最終的な評定に参加させてもらっております柴田六三郎です


まあ、今回の戦において俺は見物人だったので、何かしらを言うつもりは無いのですが、今更ながらに気づいた事があります


それは、陸奥国への出張が2年目に突入した事です。もう今から帰る事は不可能ですから、来年の春になりましたら絶対に帰るつもりなんですが


佐竹家の皆さんの船に乗せてくれないかな〜、なんて考えも出たりしてます。まあ、それは無理な話なので春まで待とうと思います


俺がそんな事を考えておりましたら、平四郎殿が


「殿!そして佐竹様!柴田様も!皆様にお伝えしないといけない事がございます!聞いていただきたく!」


いきなり「重要な事を発表したい」と言って来ましたが、それは俺が聞かないとダメな案件なのでしょうかねえ?まあ、とりあえず聞いてみますか


俺がそんな感じで考えていたら、伊達政宗が


「平四郎。もしや、四郎殿に関する事か?」


「、、、はい」


核心をついた様で、佐竹殿と次郎くんは


「平四郎殿!四郎は、何を隠しておるのじゃ?教えてくれ!」


「平四郎殿!」


平四郎殿に詰め寄っております。これは、落ち着かせる為に場を和ませるつもりで何か言ってみましょう


「平四郎殿、もしや四郎殿の子を匿っておられるのではありませぬか?」


なんて、次郎くんより歳下で、確か今年で数え年で二十一歳の四郎殿に子が居るわけ無い!と、思っておりましたら、平四郎殿は


「流石、殿が「日の本随一の武将」と評されるだけありますな。柴田様、ご推察のとおり、当主様は拙者の妹の五美いつみを正室に、


そして古くから針生家に仕えております佐藤家の娘を側室に迎えており、その両者共、やや子を授かった状態で、針生家に来ました


幸運な事に兄の軍勢とかち合わなかったので。無事に子を産む事が出来ました。ですが、それが兄に露見しない様、家臣の実家に預けております」


まさかの俺のテキトーな答えが当たっていると言いました。いや、あの、それはどう考えても、俺は関わってはいけない話だと思うのですが


そう考えていた俺を他所に佐竹殿は


「平四郎殿!!」


更に距離を詰めると


「平四郎殿!四郎の忘れ形見である、孫達を見せてくれぬか!?母親と一緒で構わぬ!この通り!頼む!」


頭を下げて、「孫達を見せてくれ!」と頼んでいた。そんな父に対して、次郎くんは止めるどころか


「平四郎殿。拙者も四郎の子供達を見たく!会わせてくだされ!」


佐竹殿と一緒に頭を下げていた。それを見て平四郎殿は


「佐竹様、次郎様。頭をお上げください。連れて来るとしても年明けになりますので、それでもよろしければ、連れて来ますが」


「多少時間かかるけど、待てますか?」


と、佐竹殿親子に確認すると


「「待ちましょうぞ!」」


と、待つ宣言をしただけでなく、伊達政宗に


「伊達殿!領地に戻ったら、かかった銭を送る事を約束する!だから、しばらく儂達を置いてくれぬか?」


「しばらく泊めてくれ!」と頼み込んだ。リクエストを聞いた伊達政宗は


「分かりました。ですが、伊達家の屋敷もそれ程大きくないので、家臣の方々は今から寝泊まりする場所を作ってもらいますぞ」


「家臣達は寝泊まりする場所を作ってね」と言っていたので


「伊達殿!それでしたら、我々柴田家の者が田村家の屋敷に行けば、部屋も余ると思いますぞ!なので」


俺達が田村家に移動して、巻き込まれない様にしようと思っていたのですが、伊達政宗はそれを許してくれず


「柴田殿、何を仰る!柴田殿や赤備えの方々は、今年も熊や鹿を共に退治して、伊達家の財源を増やしてもらいたいのですから!なので、柴田殿も屋敷に残ってくだされ!」


「今年も熊や鹿退治をよろしくお願いします」と言う理由で、俺の提案を却下しました。チクショー!俺は早く帰って領地経営したいんだ!


本拠地の播磨国にある未来で言うところの有馬温泉や、城崎温泉に入ってゆっくりしたいんだー!すいません。取り乱しました


「それならば仕方ないですな。分かりました。来年の春に右府様達を追いかけて出立するとしましょう」


とりあえず、そう答えておきました。こうして、年末年始は過ぎていきましたら、とうとう目的の子供達とのご対面の日が来ました


天正二十四年〔1596年)一月十日

陸奥国 伊達家屋敷


「殿!佐竹様!柴田様!前年に話しておりました、当主様の奥方様達とお子達です」


「四郎様の正室の五美です」


「四郎様の側室の初代はつよです」


「うむ。四郎の父の佐竹従四位下常陸介じゃ」


「四郎の兄の佐竹次郎にございます」


皆さんこんにちは。佐竹家にとって、とても大事な面会に立ち会っております柴田六三郎です


うん、やっぱり思うんだけど、俺はこの場に居なくても良いよな?この場を未来に当てはめると、


「とある資産家家族の養子に出した子供が死んだと思ったら、その子の子供が居たから対面していて、その対面場所は地域一番の高級ホテル」みたいな感じだと思うのです


伊達政宗は高級ホテルの総支配人だから、まあ居ても違和感は無い!むしろ居ないとダメだ!でも、俺はと言うと、ただの宿泊者だ!やっぱり居なくも良いと思うんだけどなあ


そう思っていても、小心者の俺は口に出せませんが!


六三郎が内心そんな事を考えていても、対面は続いており、義重が


「五美殿、初代殿。二人の腕の中で寝ておる赤子が四郎の子なのじゃな?」


「「はい」」


「抱かせてもらえぬか?」


子供達を抱っこしたいとリクエストする。そのリクエストに最初に応えたのは


「では、私の子から」


正室の五美だった。五美が子供を義重に渡すと


「忝い。五美殿、赤子はもしや男児か?」


「はい」


四郎の嫡男だと分かった様で義重は


「懐かしいのう。次郎の時も四郎の時も、こうやって抱き上げておった。四郎は、四郎は」


赤子を抱いているうちに、幼い頃を思い出した様で、言葉に詰まっていた。それに気づいた義宣が


「父上!次は拙者に!」


そう言って、赤子を抱き上げると


「懐かしいですな。勝太郎が産まれた時を思い出しますなあ。これ程迄に側に居ない事など、初めてですから早く会いたいですな」


息子に会いたい願望が出て来ていた。それから赤子を五美に返すと、次は初代から赤子を渡されて


「初代殿。赤子は姫か?」


「はい」


娘だと分かった様で義重は


「孫娘が、これ程迄に愛らしいとは。佐竹家は男が多く産まれる家なのか、滅多に娘は産まれぬ!だからこそ大事に育てなければならぬな!」


孫娘にデレデレしていた。孫を抱いた事で、義重はある事を決断した。それは


「五美殿と初代殿!四郎の忘れ形見である孫達を、母親である二人と共に佐竹家で引き取りたい!考えてくれぬか?」


「母子共に佐竹家で世話する」だった。本当なら良い話だが、五美と初代の2人は、即決出来なかった


そんな2人に政宗が


「二人共。良い話だと思うが、何かしらの気になる事でもあるのか?」


思わず質問すると、五美が


「はい。それは、兄上が独り身なので、兄上を会津に置いて佐竹様のお世話になっても良いのかと心配で」


理由を答えると初代も


「私も、五美殿と同じ理由です。現在、田村家の客将となっております二郎兄上が独り身なので、心配なのです」


どちはも「兄が独身だから」と即決出来ない理由を伝えた。それを聞いた義重は


「成程、確かに兄が独り身なのは心配ではあるのう。孫達の為じゃ!何としても、平四郎殿と二郎殿の嫁を常陸国に帰るまでに探す!」


孫達の為に頑張る決断をくだした。しかし、そんな父に義宣は


「父上。陸奥国に伝手の無い我々がどうやって嫁探しをするのですか?縁組を成立させる名人が近くに居る、わ、け、」


そう言いながら、六三郎を見る。この時、六三郎は


(おい!次郎くんやめろ!やめるんだ!そんな若いうちから、人をこき使う事を覚えるんじゃない!君は史実では義理堅い人と言われたりしているんだぞ!


この世界線でも義理堅い人で居る為には、人をこき使う事を覚えてはダメだ!せめてこき使うなら、伊達政宗をこき使ってくれ!)


内心、自分に無茶振りが来ると思っていたが、そうならない様に祈っていたが、そんな祈りが通じるわけもなく


「柴田様!甥と姪の為にも、平四郎殿と二郎殿の嫁探しを手伝っていただきたく!この通り!」


義宣はそう言いながら六三郎に頭を下げて頼んで来たので、六三郎は断れなかったので


「次郎殿!分かりました、ですが拙者もこの陸奥国に伝手はありませぬ!なので伊達殿!伊達殿も協力してくれますな!


陸奥国で最も顔の広いのは伊達殿ですから!何なら、伊達殿の遠縁の娘を嫁がせても良いと、拙者は思いますぞ!?」


伊達政宗を巻き込む事を決めた。指名された政宗は


「これも何かの縁ですし、柴田殿には義弟を鍛えて、子作り指導でやや子を授かっただけでなく、田村家を守ってもらいましたからな


分かりました!拙者も一肌脱いで、平四郎と二郎殿の嫁探しに協力するとしましょう」


嫁探しに参加すると宣言した。こうして、柴田家、佐竹家、伊達家の広大な領地を持つ大名家が協力して陪臣の嫁探しをする事が決まった。

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― 新着の感想 ―
伊達はいつまで六三郎達を縛るつもりだ?しつこ過ぎるわ‥いい加減にしろよ‥六三郎もいい加減断って帰れよ!
そろそろ六三郎は追加発注として、返礼品か何かを貰ってもいいと思うのw 奥州ですら二年ってなると、マジで六三郎の子供たちに「貴方は誰ですか?」されるな…。
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