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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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針生家の覚悟と伊達家の本気

天正二十三年(1595年)十一月十五日

陸奥国 伊達家屋敷


「母上!戻りましたぞ!小十郎、蘆名家で起きた事、よくぞ知らせてくれた!どうやら攻撃は受けておらぬ様じゃな!安心したぞ!」


六三郎が佐竹家と共に出発した同日、政宗は屋敷に到着していた。屋敷が攻撃を受けていない事に安堵していたが、そんな昌幸を見て景綱は


「殿、殿と軍勢も針生達とかち合わなかったのですな!無事で何よりです!ところで、田村家へ出立した時よりも人数か増えている様に見えますし、愛姫様の御姿が見えないのですが、これは一体?」


人数が増えている事と愛姫が居ない事への質問か政宗にぶつけられた。景綱の質問に政宗は


「まあ待て小十郎!ひとつずつ説明していく!先ず、愛に関しては安全の為に田村家に保護してもらっておる!田村家には赤備えの面々も居るから、此処に居るよりは安全じゃろう!


それから、人数が増えた事じゃが紹介しよう!此度、伊達家に臣従した針生家当主の平四郎殿と家臣達総勢二百人じゃ!」


それぞれ個別に説明をした。説明を聞いて景綱は


「と、殿!愛姫様の事に関しては理解出来ますが、針生平四郎殿と家臣達に関しては、召し抱えて大丈夫なのですか?」


平四郎達の事に関して、当然ながら「こいつらは信用出来るのか?」と確認する。景綱の言葉に政宗は


「安心せい!平四郎と家臣達は、此度の暴挙と無関係である事を示す為に、屋敷を含む建物を全て焼いて、土地も更地にした!これは針生平三郎達が立てこもらない為であり、伊達家への忠誠の形じゃ!」


盛秋と盛義達が針生家の覚悟と、伊達家への忠誠を示す為に、屋敷を含む建物を焼いて、土地も更地にしたと伝える


それを聞いた景綱は


「そこまでの覚悟でしたか。疑ってしまい、申し訳ありませぬ」


そう言って政宗に頭を下げた。そこで政宗は


「まあ良い。とりあえず平四郎よ。お主、兄の軍勢と戦になった際、先陣を切る覚悟はあるな?」


盛秋に覚悟を問うと、盛秋は


「勿論です!愚兄のせいで、陸奥国が乱れ、民が苦しむなど、あってはありませぬ!その為ならば、愚兄を討つ為に先陣を切る覚悟です!」


自らの覚悟を言葉にして、政宗と景綱に伝える。聞いた政宗は


「よくぞ言った!期待しておるぞ!さて、挨拶は此処までとしよう!」


そう言って、一旦場の空気を変える。そこから真剣な顔になり、盛秋へ


「改めてじゃが、平四郎!お主の兄の平三郎の軍勢の数を覚えておるか?」


盛春の軍勢の数を質問する。政宗の質問に盛秋は


「殿、愚兄の軍勢の数ですが、針生家の総勢二千人のうち、一千五百人を連れて行きました


その中には、針生家が出来て間もない頃から仕えている家の、元服して間もない若武者も居たのですが、


愚兄は言葉巧みに軍勢に組み入れたのか、それとも人質を取って組み入れたのか分かりませぬが、道中で追加していなければ、一千五百人のままかと」


盛春の軍勢は一千五百人でスタートしたと伝える。それを聞いた政宗は


「一千五百人か、右府様と共に畿内に行った者達を抜かすと、我々の今の軍勢は二千五百人。そこに平四郎達の二百人を合わせると二千七百人になる


軍勢の数的には問題無いじゃろう。だが、此処で伊達家が針生達を討つ事は悪手だと思うが、小十郎、その理由は分かるな?」


人数の確認を終えると、景綱に「伊達家が討ち取る事は悪手」の理由を質問した。その質問に景綱は


「「伊達家が此度の首謀者であると佐竹家に疑われない為」ですな」


正解を答える。答えを聞いた政宗も


「その通りじゃ。此処で伊達家が針生平三郎を討ち取ったら、蜥蜴の尻尾切りをしたと思われるじゃろう!だからこそ、此度の首謀者である針生平三郎は、佐竹家がその頸を取ってもらわないと困るのじゃ!」


盛春の頸は佐竹家に取ってもらわないと困る旨を、景綱と盛秋に伝える。政宗の旨のうちを聞いた景綱は


「殿、そのお気持ちは分かりますが、佐竹家が会津に到着するのがいつになるかが分からない以上は」


「佐竹家の到着を待つよりは、伊達家で攻撃した方が早くないか?」と政宗に話すと、政宗は


「小十郎!その点に関してじゃが、柴田殿が動いてくれておる!なんと柴田殿が佐竹家への交渉役を自ら進んでやると宣言して、佐竹家へ行ってくれたのじゃ」


六三郎が佐竹家への交渉役として動いている事を伝えると景綱は


「ま、誠ですか!ですが、柴田様が陸奥国から常陸国へ移動するにしても、片道で一ヶ月半から二ヶ月はかかります!それまでに針生平三郎の軍勢が増加してしまったら」


六三郎が陸路で移動していると思った様で、そこから盛春の軍勢が増える展開も口にした。景綱の言葉に政宗は


「はっはっは!小十郎よ、安心せい!柴田殿の移動は船じゃ!相馬家から船を借りて、常陸国へ向けて出立しておる!問題なく進めば今頃は佐竹家を引き連れて陸奥国に向かっておるかもしれぬぞ!」


六三郎が佐竹家を引き連れているかもしれないと、景綱へ伝える。その言葉に景綱は


「ま、誠ですが!これで、佐竹家が船で陸奥国へ乗り込んだ場合は軍勢の数にもよりますが、その月のうちに戦が終わる可能性も!」


とても興奮していた。しかし興奮していた景綱を見て政宗は


「しかし小十郎よ、その佐竹家が到着する前に伊達家がやるべき事があるぞ!」


「佐竹家が到着する前に伊達家がやるべき事」を景綱に強調しながら伝えて、景綱も察した様で


「殺された当主殿の亡骸を、回収して綺麗な状態で佐竹家にお渡しする事ですな!?」


そう答える。答えを聞いた政宗は


「その通りじゃ!こればかりは、伊達家が絶対にやるべき事じゃ!だからこそ、その方法を念入りに考えておけ!」


「ははっ!」


佐竹家に「伊達家が首謀者じゃない事」を示す為に、本気で殺された義広の亡骸を無事に回収する方法を考えていた。

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― 新着の感想 ―
下手に時間を与えると遺体をどうにかする嫌がらせとかしてきそうだし、首なんて晒された日にはねぇ…。
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