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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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浜松城攻防戦①〜主君の帰還と大軍の包囲〜

「間もなく殿達がお戻りになるぞ!」


「武田の軍勢も追撃しているそうじゃ!守りを固めよ!」


半蔵の家臣からの報告を聞いた酒井忠次は城の守りを固める指示を出していた。報告の中の「武田軍五千で追撃」が、より緊張感を高めていた


城内の兵達には「殿が戻ってくる」と「武田が追撃している」としか伝えられなかったが、混乱するよりはマシだと言い聞かせた


「篝火を増やせ!旗指物も有るだけ立てよ!」


指示を出して城の人間が多く居る様に見せるも、不安だった忠次は


「殿がお戻りになるまでに城内の士気を上げるには」


と考えていた。周りを見渡すと、そこに有る1つの太鼓に気づく


「これじゃあ!!」


忠次の大声に驚いた兵達だったが、すぐさま


「酒井様?これとは?」


落ち着いて質問した


「あの太鼓を此処に持って来てくれ!叩いて叩いて叩きまくる」


「え!?」


「早う!」


「ははっ!」


こうした忠次は目立つ位置に立って、そこに太鼓を持って来させた。そこからは休みなく


ドーン!ドーン!ドーン!ドーン!ドーン!


と太鼓を叩き続けた。叩きはじめてから凡そ30分後、


「殿がお見えになりました!」


「門を開けい!」


報告を聞いた忠次は、門番に開門する様、指示した。そして間もなく


「殿!」


「殿!」


「ご無事でございますか?」


息も絶え絶えな状態で戻って来た家康だったが、


「ま、まだ門を閉めるな。平八郎達が後ろから来る」


忠勝達が来る事を信じて閉門を遅らせた。そして、忠勝達が戻って来たが、その少し後ろに織田家から援軍で来ていた佐久間と水野の軍勢が忠勝達の後ろを守る様に着いてきていた


出陣した時から人数は大分減ったが、生き残った全員と城の兵達を合わせたら、武田の追撃軍と比べて少し足りない三千人が集まった


そして全員が入城し、門が閉まる。


そのおよそ10分後、武田の追撃軍の先鋒が浜松城前に到着した。家康の首を取れない事を悔しがっていた


しかし、追撃軍の人数が徐々に増え、本多忠真達に討ち取られた者達を除いても4800人が浜松城前に集まる。そして


「さあ、徳川も袋のねずみじゃ!さっさと攻めて落城させるぞ!」


勝頼が武田の者達に宣言すると、包囲攻城戦が始まった。

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