3姉妹の質問は中々に厳しい
「それでは、私から質問させていただきますが。先ず、佐久間様、池田様、最上様。皆様の家中におかれまして、女子は年齢や立場など関係なく働いておりますか?」
摩阿姫が最終に質問したのは、「三家共、女子は全員働いているのか?」だった。その質問に最初に答えたのは義光だった
「はっはっは。摩阿姫殿、最上家の領地である出羽国は、寒さが厳しい土地ですから男も女も関係なく働かないと、生きていくのもやっとな土地ですので、
拙者の嫁達も働いておりますぞ!それもこれも、関東での戦の際、六三郎殿に教えてもらった事を文で教えて、倅が皆と共に実行しております!」
義光は、「戦場で六三郎から教えてもらったから、それを実行している」と言う、出陣した者しか使えないスペシャルカードをいきなり使って、摩阿姫にアピールして来た
一方で、出陣せずに領地経営を頑張っていた甚九郎と元助のうち、最初に甚九郎が
「せ、せ、拙者の佐久間家ですが、現在京都警護役と言う重要なお役目を請け負っておりまして、領地よりも京にて母や妹達、更には侍女までもが父上や弟の身の回りの世話をしております」
「母親と妹と侍女が京都で親父と弟の世話をしております」と、一応働いているアピールを行なう。続いて元助は
「拙者の池田家ですが、父上と弟達が右府様と共に出陣しておりまして、柴田六三郎殿の側室の方の護衛も兼ねて徳川様の世話になっておりますので、
現在拙者が、領地の内政を一手に引き受けておりますが、父上の内政が少しばかり雑でしたので、その手直しを母上や妹達にも手伝ってもらっております」
「親父の内政の手直しを母親と妹達に手伝ってもらっている」と、これまた一応女子が働いているアピールを行なう
三家それぞれの答えを聞いた摩阿姫は
「皆様、お答えいただきありがとうございます。それでは、次は豪。貴女は何かしら聞きたい事はありませんか?あるのであれば、言っておきなさい」
豪姫に質問を促す。促された豪姫は
「そうですねえ。では、最上様は嫡男の太郎様、そして佐久間甚九郎様、池田元助様、ご確認させていただきますが、私は嫁いだら早い段階で子作りを行ない、
子を産みたいのです!母上の様に、出来るかぎり多くの子を持ち、家族を増やしたいと思っております、
そこで、皆様は体力に自信がありますでしょうか?私の父上どころか、柴田様は還暦を超えて子を持ちました。皆様にそれくらいの体力はありますか?」
「両親の様に多くの子供を持ちたいけど、皆さんはその為の体力はありますか?」と、人によっては下ネタと捉えられるかもしれない質問を投げかける
豪姫の質問に最初に答えたのも、義光だった。義光は
「豪姫殿。拙者の嫡男の太郎は、雪国である出羽国て鍛えられております。更に、徳川様の居城の浜松城で六三郎殿の家臣の赤備え達と共に鍛えたので、体力には自信がありますぞ!」
「嫡男の太郎は赤備え達に鍛えられたから、体力は大丈夫だ」とアピールする
続いて甚九郎は
「拙者は四十手前ですが、まだまだ体力には自信があります!」と、かなり無理矢理アピールする
最期に元助は
「拙者は領地にて、色々な商人達と話し合いの為、東奔西走しておりますので、体力には自信あります」と
「動き回っているから体力には自信がある」とアピールする、それぞれのアピールを聞いた豪姫は
「皆様ありがとうございます。参考にさせていただきます。私はこの質問です良いのですが、菊も何かしら質問をしてみなさい」
菊姫に質問を促す。促された菊姫は
「そうですねえ。私から質問させていただくのは皆様の親類付き合いとさせていただきますが、皆様の家が財政的に辛い時、少しでも良いので助けてくれる親類は居ますか?
私としては、前田家から嫁いでから数年後、嫁ぎ先が経済的に苦しくなった時、前田家以外も助けてくれる家があるのか、教えていただきたく」
「貧乏暮らしになった時、少しは助けてくれる親戚は居ますか?」と三家に質問した。この質問にも最初に答えたのは義光だった
「菊姫殿。拙者の最上家ですが、長女は徳川様の次男で、信濃国を治めております松平勝之尉殿に、三女は柴田越前守殿の次男の京六郎殿に、
そして拙者の妹は、出羽国の隣の陸奥国のおよそ半分を治めております伊達家当主の母ですので、その点は大丈夫です!」
義光は、娘のそれぞれの嫁ぎ先、妹の嫁ぎ先が広大な領地を持っている事をアピールする。最上家のド派手な親戚達に甚九郎も元助もドン引きしていた
しかし、甚九郎は何とか佐久間家の親戚を思い出した様で
「拙者の佐久間家ですが、弟の嫁が武田信玄公の孫娘ですが、甲斐国で復興事業を経験した事で強い繋がりがあります!」
「甲斐武田家と親戚です」とアピールする。最期に元助の順番になったが、元助も何とか思い出せた親戚が居た様で
「拙者の祖父が、現在、讃岐織田家で家老として働いております滝川様の親族なので、滝川家が親類になります!」
「親戚が織田家の一門の家で働いています」とアピールした。三家のアピールを聞いた菊姫は
「皆様ありがとうございます。参考にしたいと思います」と、控えめに答えるに留めた
それぞれの質問に答えてもらった3姉妹のうち、長女の摩阿姫は
「皆様、改めてありがとうございます。少しばかり妹達と話し合いたいので、お時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
「3姉妹で会議をさせてくれ」と頼む。摩阿姫のリクエストに三家とも
「「「構いませぬ!」」」
そう答える。それを聞いた摩阿姫達3人は、一度大広間を出た。前田家の3姉妹のお見合いも最終盤に入って来た事を誰もが実感していた。




