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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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臣従の挨拶をする相馬家と、浮かれる前田家

天正二十三年(1595年)一月三十日

陸奥国 伊達家屋敷


「相馬様が入られました!」


「うむ!丁重にお通しせよ!」


皆さんおはようございます。本日、相馬家が臣従の挨拶に来るとの事で驚いております柴田六三郎です


アナさんをあれだけ追い回していたのに、何があったのか臣従を選んだ様です。まあ、余計な戦をやらないにこした事は無いので、良しとしましょう


で、そんな事を考えていると相馬殿が大広間に入って来ました。初めて顔を見ましたが、40代くらいに見えます


伊達政宗の爺さんの妹、つまり大叔母が嫁だから年齢的にそれくらいでも納得かもしれません


そんな相馬殿が


「これより、我々相馬家は伊達家の陸奥国統一に従います。なので、領地の安堵をお願いします!」


「臣従するから領地の安堵をよろしく!」と、中々ちゃっかりしたリクエストをして来ました。そのリクエストに伊達政宗は


「相馬殿!それくらい構わぬ!これから陸奥国の統一を目指して、共に戦おうぞ!」


「ははっ!」


「安堵するから、陸奥国統一を目指して共に戦う事、よろしく!」と伝えて、相馬殿も平伏して返事をする。これで、戦は回避出来たし良しとするか


こうして陸奥国でやらずとも良い戦を回避して六三郎がホッとしている頃、勝家が送った文で浮かれている家があった。その家とは


天正二十三年(1595年)二月一日

加賀国 前田家屋敷


「殿!柴田家の御隠居から、文が届きました!」


「親父殿から文じゃと!?ま、ま、まさか摩阿の奴、何かやらかしたのか?それとも、又若丸が?」


加賀国を治める前田家だった。その前田家の当主である利家は、大広間で寛いでいる所に勝家からの文が届いた事で、柴田家で鍛えられている我が子2人が何かやらかしたのかと不安になっていたが、正室のまつから


「お前様!落ち着きなさいませ!先ずは文の中を見てからにしましょう!」


嗜められると、少し落ち着いた様で


「そ、そうじゃな。先ずはどの様な内容か、確認してみるとしよう」


そう言って、文を読み出す


「どれ。「又左へ、いきなりの文で驚かせてすまぬ。実は、柴田家にて鍛えられている又左の娘の摩阿姫の事についてじゃ


これまでおよそ十年、市の元で何処に嫁がせても恥ずかしくない姫にする為、鍛えられて来た摩阿姫じゃが


此度、市から嫁がせても良いと了承が出たと同時に、家格としても申し分無いと思える三つの家を嫁ぎ先として推挙したいと思う


先ず最初に、全て正室として嫁がせられる家ばかりであると伝えておく。先ず、京都警護役を現在請け負っておる佐久間摂津家当主の甚九郎、次に和泉国を治めておる池田家当主の元助、


そして出羽国の米沢を中心に治めている最上家の嫡男の太郎殿。最上家は最近織田家に臣従した家じゃから又左は知らぬじゃろうが、


大殿や六三郎と共に関東での戦に出陣しておる。武勇に関しては問題無い。その三家のどれかならば、摩阿姫を嫁がせても問題無いと市は言っておるが、


流石に、又左やまつ殿の居ない中でも摩阿姫の嫁ぎ先を決めるのは良くないので、是非とも柴田家に来て話し合いをしたいと思い、文を届けさせた次第じゃ


改めてじゃが又左よ、お主の大事な娘の嫁ぎ先を決める為、柴田家に来てくれ」との事じゃが、まつ!遂に、遂に、摩阿の嫁ぎ先が!


しかも、三家も候補があるだけでも喜ばしいのに、全て正室じゃ!これも摩阿がお市様に鍛えられて、嫁に欲しいと思われる女子になったからじゃ!


我儘なじゃじゃ馬娘のままだったら、どうなるか不安であったが、親父殿とお市様にはどれ程の感謝を述べたら良いか!」


文を読み終えた利家は、摩阿姫が変わった事、嫁に来て欲しいと言われる程に鍛えられた事を喜んでいた。そんな利家に対して、まつは


「お前様!摩阿の嫁ぎ先が決まるのは、とても嬉しいかぎりなのは私も同じく。ですが、摩阿が嫁げるのは一家だけ。そこでです、豪と菊も連れて行って


柴田家で豪と菊の嫁ぎ先も決めてしまいましょう!この機会を逃したら、二人の嫁ぎ先を見つける前にお前様も私も死んでしまう可能性もあります


そうなる前に、どの家が残っていても嫁ぎ先としては申し分ない家に嫁がせてしまいましょう!よろしいですね!?」


摩阿姫の妹で結婚適齢期の豪姫と菊姫を、余った二家に嫁がせようと、利家に提案する。まつの提案に利家は


「うむ。確かに、まつの言う事も一理あるな。豪と菊の嫁ぎ先を探すにしても、摩阿の様に簡単には見つからぬ可能性も高い


それを考えると、うむ。豪と菊も柴田家に連れて行って、嫁ぎ先を決めよう!」


家臣へ


「そうと決まれば、豪と菊を連れてまいれ!」


2人を大広間に連れて来る様に命令し、連れて来られると


「豪!そして菊!お主達の嫁ぎ先か決まりそうじゃ」


いきなり2人にそう伝える。あまりにもアバウト過ぎたので、まつから


「お前様。それでは二人は分かりませんよ、二人共、私から説明しますから、良く聞いてください」


利家にツッコミつつ、2人に説明される。説明を聞いた2人は


「父上!母上!すぐに柴田家へ行きましょう!」


「そうです!善は急げです!」


「今すぐ柴田家に行きたい」と興奮していた。こうして、前田家は一気に娘3人が嫁げるチャンスに浮かれ始めていた。

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― 新着の感想 ―
北国ではひとまず騒動が起きずに終われそうかな? 播磨での婚活周りは、現時点だと勝家たちに任せられるので安心感が違いますなw いや、六三郎からしたら安心以前に知らないんですけどね?
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