表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

797/860

ウサギ狩りをしていたら

「よーし!そこを右に追い込め!」


「儂達は左から追い込め!」


義姫が信長へ、親子と言っても良い程に歳の離れた弟妹の事を話していた頃、六三郎と政宗の軍勢はウサギ狩りに集中していた


「柴田殿!兎を先ずは三十羽確保しましたが、これでどれくらいのの耳飾りが出来ますかな?」


「耳飾りは子供用から大人用の大きめの物までありますので、何とも言えませぬが、とりあえず髪飾り1つにウサギの毛がどれだけ必要かの確認を戻って行ないましょう」


「そうですな、捕獲し過ぎて兎が足りなくなっては、元も子も無いですから、そろそろ戻りましょう」


信長からの命令を受けてウサギ狩りに出陣した政宗と六三郎は、とりあえずと言いながら三十羽のウサギを捕獲していた


これだけのウサギの数で、ウサ耳カチューシャがどれだけ完成するのか分からないが、乱獲するのも良くないと判断した事により、屋敷に戻る事に決めた


「皆!戻るぞ!」


「「「ははっ!」」」


「捕獲した兎を忘れるでないぞ!」


「「「ははっ!」」」


六三郎と政宗が、それぞれの家臣に屋敷に戻る事を伝えて、帰宅準備に取り掛かっていると


「待て!」


「止まれ!」


騒々しい声が聞こえてくる。その声に六三郎は


「戦かもしれぬぞ!備えよ!」


「「「ははっ!」」」


赤備え達に準備を命令する。そんな六三郎達を見て政宗も


「我々も備えよ!伊達家の領地で好き勝手させてはならぬぞ!」


「「「おおお!」」」


戦に備える命令を出す。そして、待ち構えていると


「殿!此方に向かってくる人影が、、四人居ます!その後ろから推定五十人程の追手が見えております!」


源太郎が六三郎に報告する。 報告を受けて六三郎は


「いつでも保護出来る様に備えよ!赤備え達、前進じゃあ!」


「「「おおお!」」」


赤備え達を前進させる。すると


「お、お助けを!」


「タ、タス、ケテ」


流暢な日本語とカタコトの日本語で助けを求める声が聞こえたので六三郎は


(ん?カタコトの日本語?外国人?ま、まあ良いか。対処するのは俺じゃなくて伊達政宗だし!)


※六三郎は自分の仕事にならないと思っております


そんな事を考えていたが、即座に頭の中を切り替えて


「此方に来られよ!!」


4人組を呼び寄せる。4人も六三郎の声が聞こえた様で


「はい!」


「ハイ」


2人が急いで赤備え達の元へ到着する。2人はどうやら子連れだった様で、幼子を2人抱えていた


4人を安全な場所に移動させると、追手の者達が赤備え達の前に到着する。到着した追手の者達は


「そこの者共!我々は、陸奥国磐城の領主、相馬孫次郎様の家臣で、その親子を追っておる!今すぐに引き渡せば、此度の事は不問にしてやる!だから、その親子を渡せ!」


どうやら、伊達家の近くに領地を持つ相馬孫次郎義胤そうままごじろうよしたねの家臣の様だった。最初は堂々とした物言いをしていたが、


屈強な体躯の赤備え達の中でも、特に逞しい源次郎、銀次郎、新左衛門が揃うと


「ひいっ!」


情けない声が出る程、ビビっていた。そこから赤備え達がゾロゾロと集まりだすと


木幡きはた殿、如何なされる?このままでは」


追手の1人が、大将を務める木幡と言う武士に質問していた。木幡は苦し紛れに


「貴、貴殿達は、何処の家の武士じゃ!?」


「お前らは何処の家の武士だ?」と質問する。六三郎がまだ後ろの方に居たので、代わりに源次郎が


「我々は織田家家臣、播州柴田家の者達じゃ!此度、柴田家と同じく織田家の家臣である伊達家と共に兎を捕獲しておった所を、助けを求める声が聞こえて来たから対処したのじゃが、それの何が問題じゃあ!?」


「織田家家臣の柴田家の者だけど?」と、説明するが、ウサギ狩りで動き回った後でテンションが上がっていたせいか、少しばかり威圧感が出ていた


そんな源次郎に木幡は


「他国の人間が、陸奥国の問題に口出しするな!さっさと、その親子を引き渡せ!さもなくば!」


「他所者が関わるな」と言うだけでなく、武力行使を示唆する言葉も口にするが


ドンッ!


新左衛門が側の木を蹴って、窪ませながら


「さもなくば、どうするのじゃ?」


恫喝と言っても遜色ない質問を投げかけると、一気に静かになった。そんな状況に六三郎と政宗が到着する。先ずは六三郎が赤備え達に


「皆、ケガは無いか?」


無事かどうかの確認を行なうと、木幡は


「貴殿がこのならず者達の主君か!ならず者の主君は、やはり見た目も野盗みたいじゃな!」


あろう事か六三郎を侮辱する言葉をぶつける。その言葉を聞いた銀次郎は


「貴様!!」


木幡の首を掴んで、一気に持ち上げる。人間が片手で持ち上がる状態を見た事が無い木幡と仲間達は


「ひ、ひいい!」


「く、熊じゃ!」


「いや、鬼じゃ!」


驚くしかなかった、一方の赤備え達は


「貴様、死ぬ覚悟があるから殿を愚弄したのじゃな」


「銀次郎殿!その者は、我々が殺すから、持ち上げていてくだされ!」


「この者、赤備え全員の槍で刺し殺してくれる!」


銀次郎が木幡を持ち上げている中、銀次郎以外の面々の槍は木幡の腹に穂先が向けられていた。そんな状況て普段は冷静な源太郎は


「貴様!殿に対して、その様な言葉を吐くとは」


赤備えの中で最も怒り狂っていた。赤備え全員の殺気を感じた木幡だったが


「カヒュ、カヒュ、カ」


銀次郎の握力のせいで、呼吸もままならない状態だった。そんな赤備え達に対して


「お、お待ちくだされ!赤備えの皆様!その者の主君は、拙者の親類なのです!なので、どうか離してくだされ!」


政宗が慌てて駆け寄って来て、殺さない様に頼み込む。政宗の言葉を聞いた六三郎が


「銀次郎、離してやれ。皆も槍を下げよ!」


銀次郎に木幡を解放する様に命令し、他の者達にも槍を下げよと命令する。六三郎の命令を受けた銀次郎は


「殿の慈悲に感謝しろ!」


そう言いながら木幡を仲間の元へ投げる。木幡を回収した面々は政宗を見て


「伊達様!誠に助かりました!」


「木幡殿が申し訳ありませぬ!」


赤備え達には勝てないと察したのか、感謝と詫びの言葉を伝えていた。しかし政宗は


「とりあえず、お主達の一部は儂の屋敷に来てもらう!残りの者は、孫次郎殿にこの事を伝えて、此度の事を伝えてまいれ!勝手に領地に入って来たのじゃ


生半可な対応はせぬぞ。覚悟しておく様に孫次郎殿に伝えておけ!ほれ、誰が屋敷に来て、誰が領地に戻るか早く決めよ!」


厳格な態度で、木幡達に対応する、こうして対応次第では、戦の火種に成りかねない事案の解決が伊達家屋敷で行なわれる事になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
六三郎殿、全国のトラブル解消しまくるドラマが後世で放映され、歴史が詳しくない人らは「いやこれはさすがに盛ってるだろ」というが、ちたょっと詳しい人は「盛ってるのは間違いないが、北は樺太から南は琉球まで行…
赤備えは基本的に六三郎過激派だけど、普段思慮深い源太郎だからこそ侮辱には厳しくなるよなぁw 万が一戦になっても、普段以上に鬼になりそうなライン超えですわ。
この時期でこのエリアだったら、アイヌかロシアか。 また再延長確定っぽいフラグですが、そろそろ一回帰らせてあげないと、いつまで経っても子供の顔が見られない気が。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ