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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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少女の持つ2つの秘密

「「それでは兎狩りに行って参ります」」


「うむ!気をつけてのう!」


政宗と六三郎はウサギ狩りの為に軍勢を編成し終えると、信長へ出発の挨拶に来ていた。信長もあまり手間を取らさない様に簡単な挨拶に留めて、そのまま出発させた


その後、大広間に信長、義姫、五郎八姫、そして睦子と竹助の5人に蘭丸達小姓が残っていると義姫が


「五郎八、部屋へ戻りなさい。そして睦子、竹助殿を門までご案内して差し上げなさい。竹助殿、慌ただしくて申し訳ありません。再び髪飾り作りをお願いします」


「は、はい」


3人をそれぞれ大広間の外に出す。そして信長と小姓達と義姫が残った状況になると、義姫が


「右府様、少しばかりお話したい事があるのですが、今の所は内密にしていただきたい内容なのです。聞いていただけますが?」


とても重々しい感じで話を信長に振る。振られた信長は


「何やら大変な内容の様ですな。拙者で良ければ、聞きましょう。お蘭、そして小姓達!人が来ない様に見張っておけ!」


「「「ははっ!」」」


人がいきなり来ても大丈夫な様に、蘭丸達を配置する。配置が完了すると


「義殿、襖も閉めて、人も配置した。これでいきなり人が来ても大丈夫じゃろうから、話してくだされ」


義姫に話を促した。義姫が話す内容は


「それでは。実は、睦子の事なのです。今年で九歳になるあの子は実は、私とかなり歳の離れた妹でして、更に睦子には二つ下の弟で、栄太郎えいたろうが居るのです」


睦子が実は義姫と義光の父であり、政宗の祖父である最上義守の子供である事だった。それを聞いた信長は


「ほう。義殿の妹と言う事は、出羽守の妹でもあると言う事じゃな。それに弟まで居るとなると、父君はかなり子作りを頑張ったのですな


しかし睦子しか姿を見せないのは、父君は既に亡くなっておられるから、ですかな?」


父である最上義守が既に亡くなっているのか?と義姫に質問する。信長の質問に義姫は


「はい。父は五年前に古希を迎えてから亡くなりました。その年に父に最期まで仕えてくれた家臣であり、二人にとって伯父にあたる柴田源四郎宗義殿が四歳の睦子と二歳の栄太郎を連れて、私の元に来たのです


その柴田殿も、二年前に亡くなりました。私としては、父に最期まで仕えてくれた柴田殿に感謝を示す為にも、幼い弟妹に平和に暮らして欲しいと思っております


だからこそ、柴田殿が亡くなってからも私が藤次郎に無理を言って、側に仕えさせております」


父の義守が五年前に亡くなった事、そして睦子と栄太郎の伯父である柴田宗義が2人を連れて来た事、その柴田宗義が亡くなってからも、親代わりとして育てている事を答えた


義姫の言葉に信長は


「ほう、六三郎の父である権六と義殿の父君は同い年であったか。しかし、義殿。その事を儂に話すと言う事は、二人を引き取って欲しい。そう言う事なのですかな?」


「はい」


「睦子と栄太郎を引き取って欲しいのか?」と義姫に質問し、義姫も即答するが、信長は


「義殿。二人を引き取るのは別に構わぬ。人手不足の六三郎の実家で働かせたら、変な目で見られる事も無いじゃろう


じゃが、歳の離れた弟妹をこれまで養育して来たのに、何故、今になって二人を手放すのか、その理由を教えてもらいたい」


2人を手放す理由を話す様、義姫に質問すると、義姫は


「それは、栄太郎が兄を討ち滅ぼしたい者達の神輿にならない為です。兄は領地を広げる為に、ありとあらゆる手を使いました


兄に敗れた者達、そしてその親類が栄太郎を神輿にして、最上家を討ち滅ぼした後、栄太郎は間違いなく殺されるでしょう。そうなっては、睦子も」


兄の義光が領地拡大の為にやり過ぎて多くの恨みを持たれている事、そして、その恨みを持つ者達に栄太郎が利用され、最終的に殺されると言う、最悪の事態を信長に伝える


それを聞いた信長は


「成程、幼い弟妹ではどうにもならぬことに巻き込まれない為か」


「簡潔に言いますと、そう言う事になります」


義姫の言葉を簡単にまとめて、義姫も納得した。最終的に信長は


「義殿、この事を知っておるのは藤次郎と隆次郎、そして片倉小十郎くらいか?」


「はい」


義姫以外に知っている人間を確認すると、義姫はその通りだと答える。それを聞いた信長は


「分かりました。とりあえず、六三郎にはこの内容を伝えずに、畿内へ行く際の面々とするとして伝えておきましょう」


六三郎には具体的に言わないで、畿内行きの面々に加える事にした


こうして、また六三郎の知らない所で六三郎の仕事が増える事が確定した


そんな事になっているとは知らない当人である睦子には、姉である義姫にも伝えてない秘密があった。それは


(今日は裁縫と刺繍が会心の出来だったわー!某夢の国の主人公みたいなカチューシャになったけど、この時代の人達なら、分からないから大丈夫だと思うけど、


あの熊みたいな見た目の柴田ってオジサン、凄くじっくり見てたけど、まあ私の腕が凄いから見入っていたんでしょう!でも、同じ柴田って名字なのに、


亡くなった源四郎伯父さんと比べると、厳ついオジサンだったなあ。やっぱり信長の家臣となると良い物を食べてるのかな?でも、織田家家臣の柴田って、


柴田勝家しか知らないけど、まさかあの人が柴田勝家?だとしたら、前世で見た肖像画みたいな絵は、とても忠実に描かれていたのね


でも、あのオジサン、これから秀吉との争いに負けて死ぬ運命なのよね。可哀想だから、此処に居る間だけでも優しくしてあげよう


伊達家の為に社畜かと思う程、働いてくれてるし、それくらいしてもバチは当たらないでしょう)


睦子も六三郎と同じく転生者である事だった。

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― 新着の感想 ―
バレたら、引き摺り込まれて社畜道一直線
この仕事の増量は俺のせいじゃねーって六三郎の心の声が聞いた気がするwまぁ今に始まった事じゃ無いがww睦子ちゃんそのまま幼い弟の姉として大人しく生きてくれたらいいが‥‥
あー、また知らぬ間に六三郎の仕事が増えてるw ただ、転生者の中でもだいぶしたたかではあるけど信長が生きてる事を疑問に思えないのが北の大地の距離よなぁ…。
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