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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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世話になる面々との初顔合わせ

天正二十二年(1594年)九月十日

播磨国 柴田家屋敷


「柴田様、お市様。殿からの文、既に読んでくださっているとは思いますが、しばらくの間、お市様の弟であるお三方を筆頭に世話になります」


月日は少し進み、堀秀政が市の弟3人や信忠の庶子2人を含めた約100人を連れて、柴田家に到着し、主だった者達を連れて挨拶の為、大広間に集まって挨拶する場面から始まる


「権六殿!姉上!しばらく世話になりますぞ!」


「我々も出来るかぎり働きます!」


「あの巨大な寺子屋、身体を鍛えるには持って来いですな!」


秀政の挨拶の後、長益、信照、長利の順に挨拶を行なう。しかし市は


「源吾、中根、又十郎!あなた達は、それぞれ嫁も子供も家臣も居て、小さいながらも領地があるのに、何故、此処に来ているのですか!兄上や勘九郎殿に抗議しなかったのですか!?」


3人が居る事に、文句を言っていた。勝家は市を宥める様に


「市、殿からの文、そして大殿からの文の両方に書いてあったではないか。お三方が柴田家に来るのは、六三郎が大殿と話し合った結果であると


六三郎は、その、まあ、なんじゃ。出来るかぎり冷静に考えて譲歩した結果が、お三方それぞれの得意分野で柴田家で働いてもらう事なのじゃから


それ程、怒ってはならぬぞ。ほれ、孫達が気になって見に来ておるではないか」


六花と六江を指差す。指差された2人は


「祖母様、怒ったらお綺麗な顔が台無しです」


「お綺麗な祖母様で居てください」


勝家の意図を読んだのか、それとも空気を察したのか、市を宥める言葉を伝える。孫娘2人の言葉に市も


「あらあら、二人共。私は怒ってなんていませんからね。今は、大人同士の話し合いをしておりますから、二人は母君の元に戻りなさい」


少し落ち着いたのか、2人を部屋に戻す。2人の姿が完全に見えなくなった事を確認した市は


「少しばかり話が中断しましたね。改めてですが、三人共。あなた達は簡潔に言いますと、「三介殿の愚行の尻拭いとして柴田家へ働きに行かされた」と。そう言う事で、間違いないのですね?」


3人に大まかではあるが、確認を行なった。市の確認に3人は


「「「その通りでございます!」」」


正直に答える。3人の言葉を聞いた市は


「まったく、六三郎も兄上も甘いですねえ。高代を手篭めにしようとしただけでなく、織田家の評判を地に落とそうとした三介殿なぞ、斬首に処してしまえば良いものを」


冷静に、しかし残酷に「三介を斬首にしたら良かったのに」と言葉にする。その市の言葉に勝家は


「市、六三郎は将来的な事、それこそ自身の死んだ後、三介様を斬首にする沙汰を大殿や殿に求めた事を理由に、


その頃の織田家当主に領地を改易されない為に考え抜いた事かもしれぬのじゃから、その様な事は」


六三郎の考えを予想して、それを市に伝えて落ち着かせようとした。勝家の言葉を聞いた市は


「そう言う事なら、六三郎らしいですし、あり得ますねえ。権六様から幼い頃の六三郎の話を聞いておりましたら、利益も苦しみも周りと分け合う。そう言う不思議な子ですからねえ」


「六三郎が不思議な人間だから仕方ない」と諦めに至った。市がやっと落ち着いた事を確認した勝家は


「それで堀殿。お三方が柴田家にて働く事は分かった。しかし、庶子とは言え殿の若君二人と姫君二人は、安土城に居た方がより良い教育を受けられると思うのじゃが、誠に殿は柴田家で鍛えてくれと申しておったのか?」


信忠の子供の次三郎、吉丸、三姫みつひめ三代姫みよひめの4人は安土城に居た方が良いのではと、秀政に質問するが、秀政は


「はい。殿曰く、「甘やかしてしまうかもしれぬ。そうなっては三介と同じ様な人間になる可能性が高い!それに、武田家の内乱の原因になった穴山の様に、


家格と血筋しかない男にならない為に、将来三法師が家督を継いだ時に、織田家を支える柱になって欲しいから、柴田家で鍛えられて来い」との事です」


信忠が言っていた言葉を、そのまま勝家に伝える。秀政の言葉、いや、信忠の言葉を聞いた勝家は


「う〜む。殿がそこまで柴田家に信頼をしてくださるのであれば、その信頼に応えるしかないのう。次三郎様と吉丸様を、将来の織田家を支える柱にする為に、この年寄りも頑張らないといかんな」


隠居して尚、織田家からの厚い信頼にとても喜んでやる気を漲らせていた。そんか勝家に対し市は


「堀殿。勘九郎殿の息子達については、権六様や他の方に任せても良いと思いますが、姫達は私達が鍛えるのであれば、他の家の姫達と同じ様に、


それこそ六三郎の嫁達、京六郎の正室の駒と同じ様に、掃除を含めた雑務をしてもらいますが、勘九郎殿はそれでも良いと言っているのですか?」


「信忠の娘達に女中と同じ事をさせて、本当に良いのか?」と確認する。これも秀政は


「はい。殿は、姫君達も甘やかさないで良い」と仰っております。なので、他の女子の方々と同じ様に扱っていただきたく」


「信忠からは了承済みである」と返す。この言葉に市は


「分かりました。それでは信子殿の事について、色々教えてください」


信子の事が、気になって仕方ない様だった。一体、何を聞くのか?

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― 新着の感想 ―
いくらお市が居るとはいえ、主家の子供に腹を切らせるのは禍根がね。 代替わりしたとはいえ、いまだに元気な勝家の元で鍛えられたら心身ともに強くなるし、理財や知略、その他教養まで学べるとなるとハードになり…
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