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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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戦後処理をする北条家と織田家の明暗

六三郎の策と各家の足軽達の働きにより、松田の軍勢五千のうち、総大将の松田を含めた討死した者が三千、投降した者が八百、残りの千二百は逃亡したと見られた


そして、人的な戦後処理を北条家が実施し始めたので、六三郎は軍勢をまとめて忍城へ戻ろうとすると


「六三郎殿!」


「「柴田殿!」」


北条家の大将を務めた助五郎、源三、新太郎の3人が六三郎へ挨拶に来た。六三郎は何かやり忘れがあったのかと思い、


「お三方、拙者は何かやり忘れた事がありましたか?」


と、ストレートに聞くが、3人共


「やり残した事は、ありませぬが」


「あまりにも見事な策だったので」


「感謝を述べに参りました!」


六三郎に感謝を述べに来たそうで、特に源三は


「いやはや、柴田殿の見事な、いや、見事過ぎる策で。松田の軍勢の半分以上を討ち取る事が出来ましたぞ!北条家の内乱を鎮圧する為の働き、誠に感謝します!


拙者の子作りだけでなく、北条家の恥も消していただき、どれ程の感謝を述べても足りませぬ!誠に、誠に、感謝しております!」


六三郎の手を握りながら、頭を下げている。その様子を見ていた助五郎と新太郎は


「六三郎殿。兄上が言いたい事は全て言ってしまいましたが、改めて。見事な働き方、感謝しております!」


「拙者からも!北条家の為に働いてくださった事、誠に感謝しております!」


六三郎に感謝の言葉を伝えていた。そこに、


「叔父上達!」


氏直もやって来て


「叔父上達!柴田殿へ感謝を述べるのであれば、拙者も連れて行ってくだされ!改めてですが、柴田殿!


北条家の内乱を鎮圧する為の働き!誠に、どれだけ感謝を述べても足りませぬ!誠に!誠に!」


源三と同じ様に、感謝の言葉を伝えながら、頭を下げていた。それに対して六三郎は


「皆様、松田の軍勢を鎮圧出来たのは、拙者だけの働きではありませぬ。皆様の家臣達、此度の戦に集まっていただいた諸将や、その家臣達も働いたから、鎮圧出来たのです


なので、皆様への感謝の言葉も伝えてくださいましたら、拙者としては嬉しいかぎりでございます」


「皆が頑張ったから鎮圧出来たわけだから、感謝の言葉は自分以外にもしてくれ」と伝えた。その言葉に北条家の4人は


「全員の武功と言うのですか!」


「働いた全員が居たから鎮圧出来たと」


「自らは武功一等ではないと」


「新次郎が言っていた様に、不思議な方ですな」


と、六三郎を不思議がっていたが


「じゃが、言っている事は事実じゃな」


「他家にも感謝を伝えねばな」


「それでは行きますか」


「柴田殿、それでは後程」


そう言いながら、諸将の元へ挨拶に出向いた。殊勝な事を言った六三郎だが、実際は


(やっと移動してくれたー!挨拶はありがたいけど、サッと挨拶したら、サッと終わりましょうよ。俺は早く実家に帰って、ゆっくりしながら領地経営をしたいんですから!)


早く帰りたいだけだった


そんな中で、六三郎に近づく2人が居た。その2人とは


「六三郎殿」


「六三郎!」


家康と信包だった。2人の姿を見た六三郎は


(また、何だよ!挨拶は大殿へしてくれよ!俺は帰りたいんだ!来ちゃった以上、仕方ないから対応するけど)


そう思いながらも、


「徳川様と三十郎様。挨拶が遅くなり、申し訳ありませぬ」


2人に挨拶をした。すると、家康から


「はっはっは!なに、気にせずとも良い。儂達が挨拶に行こうとしたら、婿殿を含めた北条家の四人が六三郎殿の所に居たのじゃから、動かなくても仕方ない


改めてじゃが、六三郎殿の鬼手。見せてもらったぞ!松田の軍勢そのものを攻撃するのではなく、


偶然発生した地震を利用して、本陣を構えた場所を攻撃するとは、いやはや見事じゃ!」


六三郎が挨拶に遅くなった事は仕方ないとしつつ、今回の六三郎の策を褒めていた。信包も


「六三郎。幼い頃から、お主は変わり者だと思っていたが、まさか此度の戦で軍勢を攻撃するのではなく、起きた地震を利用するとは。見事過ぎるのう」


六三郎の策が、偶然発生した地震を利用した策と思い込みながら、褒めていた


2人が「偶然発生した地震」と勘違いしていた事に六三郎は気づいていたが、


(説明すると面倒くさい事になるから、スルーしよう!)


と、判断した。そして、話題を変える為に


「話は変わりますが、徳川様。於義伊殿の初陣は一応、終わりました。この後は浜松城に戻って、元服の儀を行なわれますか?」


於義伊の話を振る。振られた家康は


「そうであった。於義伊の初陣じゃが、親として目の前で見せてもらって、六三郎殿には感謝しかない。初陣としては、まずまずの働きであった


改めてじゃが、六三郎殿。於義伊の初陣の話をしてくれて、感謝する」


六三郎に、於義伊の初陣を見せてくれた事へ感謝を述べる。そこで家康は続けて


「そこでじゃが六三郎殿。於義伊の元服後について、ひとつ相談なのじゃが、於義伊の正室として、良き女子を紹介してくれぬか?」


於義伊の正室候補を紹介してくれないかと頼んで来た。家康のリクエストに六三郎は


「徳川様、於義伊殿に関してですが、実は良い仲の姫君が居るのです。於義伊殿本人を此処に連れて、聞いてみてくだされ。拙者は今から、その姫君の父親を呼びに行かせますので」


そう言うと、


「新左衛門!最上殿を連れて参れ!」


「ははっ!」


新左衛門を義光の元へ走らせた。新左衛門が義光の元へ向かっている間に、於義伊が到着すると、家康から


「於義伊!六三郎殿から聞いたぞ、お主、良い仲の姫君が居るそうじゃな!最上家とは何処の家なのじゃ?」


於義伊へ質問攻めが行なわれた。困った於義伊は


「六三郎様」


六三郎へ助けを求めるが、六三郎は


「於義伊殿。これから元服するのじゃ。自ら説明せよ。それにのう、これから竹姫殿の父の最上出羽守殿も来るのじゃ!実父の徳川様に怯んでおる様では、


最上殿が、「この様な軟弱者に、大事な娘を嫁がせてなるものか!」と思うかもしれぬぞ?しっかりしなされ!」


「そんな事くらい、自分でどうにかしろ」と突き放す。六三郎の言葉を聞いた於義伊は


「分かりました!父上!拙者と良い仲の姫君は、最上出羽守様の娘の竹姫殿です!武田家のお屋敷で共に過ごしているうちに、仲を深めておりました!」


自分から家康に説明した。説明を聞いた家康は


「そうか!それで、件の竹姫は今年で何歳になる?あまり若すぎたら、母上が甘やかしてしまうぞ?」


竹姫の年齢を聞く。於義伊は正直に


「竹姫殿は、今年で十五歳になります」


竹姫の年齢を答える。年齢を聞いて家康は


「おお!その年齢ならば、数年後には子作りが出来るな!よし、最上殿と話し合いをしよう!」


於義伊の婚姻について、話し合いを決断する。そのタイミングで


「殿!最上様を連れて参りました!」


新左衛門が義光を連れて来た。そして、六三郎はすぐに


「最上殿!いきなり呼び出して、申し訳ありませぬ。ですが、今この場で紹介したいお人が居るのです!先ずは、こちらの徳川右少将様!


そして、その徳川様の横に居る身の丈の高い偉丈夫が、竹姫殿と良き仲の於義伊殿です!」


家康と於義伊を紹介した。2人を見た義光は


「徳川様と於義伊殿!お初にお目にかかります!竹の父の最上従五位下出羽守にござる!いやあ、松田との戦で横目に見えた立派な偉丈夫が於義伊殿だったとは


これ程の働きが出来るのであれば、竹を嫁がせても問題ないと、拙者は判断しましたぞ!徳川様、是非とも婚姻のお話し合いをお願いしたく!」


於義伊の見た目と働きを気に入った様で、家康に婚姻の話し合いを申し込んだ。家康も


「拙者も、最上殿に会って婚姻の話し合いをしたかったですぞ!それでは後程、忍城で話し合いといきましょう」


義光に話し合いをしようと答えて、双方納得した事で、一旦お開きになった。それぞれの本陣に戻っていく後ろ姿は、とても明るい雰囲気だった


一方、残った信包は


「六三郎。兄上に伝える前に、お主に伝えておきたい事がある」


とても暗い雰囲気だった。その様子を見た六三郎は


(あっ、これは面倒くさい案件確定だな)


全てを察してしまった。

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