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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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百姓達への挨拶や名将の言葉で六三郎は思い出す

信長の命令を受けて六三郎は赤備え達を連れて、長親の案内の元、城下の農村を進んでいる


その道中で長親から


「柴田様。赤備えの皆様はどの様な鍛え方をしているのですか?土屋殿は正木殿と柴崎殿を同時に相手にしていたのにも関わらず、隙が無かったですし


原殿は、最上家の足軽百人以上を相手にしても、疲れていなかったではありませぬか!一体、どの様な鍛え方をしておるのですか?


他の赤備えの方々もとてもお強い武辺者だらけではありませぬか!」


銀次郎と新左衛門を筆頭に、赤備えの化け物じみた強さの秘密に長親の質問は続いた。その質問に六三郎は


(ええ〜、長親さんめっちゃ質問してくるけど、「筋トレを徹底的にやって、走りまくったから!」なんて言えないしなあ、仕方ない。一緒に筋トレしてもらうか)


内心、説明に困っていた。その結果


「十兵衛殿。もし宜しければ、赤備えの皆が日頃行なっている事をやってみますか?」


筋トレに誘った。そして長親も


「よろしいのですか?是非ともお願いします!」


参加を決めた。こうして、忍城にも筋トレと筋肉痛が広がっていく事が決まった。そんな事を話しながら進んでいると、


「のぼう様!今日は何やら、大人数で歩いておりますが、何かあるのですか?」


「のぼう様!今年は麦が豊作になりそうです。無事に育ったら、お城に持って行きますからね!」


「のぼう様!」


「のぼう様!」


長親の事を「のぼう様」と百姓の皆が呼ぶ。赤備えの皆は、当然分かってないが六三郎は


(マジで成田長親は「のぼう様」と呼ばれていたのか!確かに、この時代の人にしては身長高めだけど、でくのぼう扱いされる様な人には見えないけどなあ)


前世の知識から、長親が「のぼう様」と呼ばれる理由を知っていた。それでも本当に呼ばれている事には驚いていた


そんな驚いている六三郎を横目に長親は


「おお、家蔵爺。みのりと、きよも、変わらず元気そうじゃな!いやな、実はのう


こちらの見事な体躯の方々は、北条家の同盟相手の織田家の重臣の柴田殿と家臣の方々なのじゃが、


これから数日のうちに忍城周辺で戦が起きる可能性があるのじゃが、そこで皆に今のうちに伝えておかねばと思ってな。そうじゃ、柴田殿


この者は、この下忍村の村長の家蔵爺じゃ。その家蔵爺の娘のみのりと、その娘のきよじゃ。三人共、こちらの柴田殿じゃがな


なんと、奥州の大名家や関東の大名家を繋げておる鎹の様な存在のお人なのじゃ。顔見知りになっていても損は無いぞ!」


家蔵に六三郎の事を紹介していた。長親の圧に少し引きながらも家蔵は


「は、はあ。それでは柴田様、よろしくお願いします」


六三郎に挨拶をしていた。挨拶をされた六三郎も


「家蔵殿、よろしくお願いします。それでは早速聞きたいのじゃが、家蔵殿が若い頃、忍城周辺の戦に参加した事はありますかな?」


早速、家蔵に質問を開始すると、家蔵も


「はい。今年で六十八歳になりますが、三十年前と二十年前の戦に参加しておりました」


正直に答える。家蔵の答えを聞いた六三郎は質問を続けて


「家蔵殿!その時の敵は、どこら辺に数多く居たか覚えておりますか?」


敵が本陣を構えたかを聞くと、家蔵は


「はあ。確か、お城を見下ろせる山と言うには少し低い、あの場所に居た様な」


あやふやながらも、丘の様な場所を指差す。それを聞いた六三郎は


「誠か!家蔵殿、教えていただき忝い!十兵衛殿、家蔵殿が指差した場所に行きたい!案内を頼めますか!?」


長親へ「あの場所へ案内してくれ」と頼む。頼まれた長親は


「分かりました。それでは向かいましょう。家蔵爺、みのり、きよ。また後でな」


家蔵達に挨拶してから、六三郎達を案内する。しばらく移動して、目的地に到着すると昌幸から


「殿。この場所は、忍城を攻撃する者からしたら本陣を敷く場所に丁度良いですな。忍城の動きが丸見えですし、簡単には攻められない場所でもありますぞ」


「この場所、忍城攻めにもってこいですよ」と、名将らしい言葉で六三郎にアドバイスを送る


昌幸のアドバイスを聞いて六三郎は


(そういや、某映画で忍城攻めの大将を務めた石田三成は、この場所を本陣にしていたな。それで、軍勢を幅広く展開していたし、


出陣の太鼓や法螺貝も吹いていたなあ。ん?忍城と石田三成、何か忘れている様な)


何かを思い出そうと、その場をいつもの癖を出しながらウロウロし始めた。その六三郎の様子を見て長親は


「あの、柴田殿は何をしておるのですか?」


赤備えの面々に質問するが、赤備えの面々は


「殿のいつもの癖が出ておるぞ!」


「これは、この場所が戦において重要だと判断したに違いない!」


「我々の本陣は、此処になるかもしれぬぞ?」


「いや、松田にこの場所を奪われない為に戦うのかもしれぬ!」


六三郎の発表を心待ちにしており、長親の質問を聞いていなかったが、源太郎が


「十兵衛殿。殿は、重要な考え事をしている時、あの様な姿になるのです。きっと、驚く事を言う可能性が高いので、暫しお待ちくだされ」


大まかに説明した。源太郎の説明が終わる頃、六三郎は


(忍城と石田三成って、水攻めじゃねーか!!マズイマズイマズイ!松田が俺以上の悪知恵か働く奴だとしたら、


この場所を奪う事を主目的にしつつ、各個撃破を狙うと見て良い!それが達成されたら、水攻めの準備をして、決壊させるはず!それをさせない為にも、


この場所を奪われない事が最優先事項だ!これは、大殿に提案しないといけないな!出来れば、忍城への途中で殲滅したいけど!)


前世の記憶で、忍城が水攻めでそれなりに被害が出た事を思い出して、この丘らしき場所が奪われてはならない場所だと判断した。

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― 新着の感想 ―
のぼう様と百姓達との距離感、六三郎の初陣を思い出しますなぁ。 松田の防諜能力を考えたら、下手に時間や手札与えたくは無いわな。
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