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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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大領を持つ社畜が働いた結果

信長と六三郎が会話をしていると、


「し、柴田殿!今、そちらの方を大殿と仰っておりましたが、まさか!」


佐竹義重が会話を聞いていた様で、六三郎に質問する。その質問に六三郎は


「はい。織田右府様、織田家の前当主にございます」


サラッと答える。その答えを聞いた諸将や家臣達は


「「「「「挨拶が遅くなり、申し訳ありませぬ!」」」」


一斉に平伏する。およそ三万人が一斉に平伏する絵は、かなり後方まで広がっていくが、信長は


「挨拶は儂から見える範囲で良い!最後尾の者達まで平伏しても、周りの者が困惑するだけじゃ!当主と側の者達だけで良い!」


近場の者達が平伏するだけで良いと伝えて、平伏の流れは一旦止まった。そこで信長は


「さて!皆は儂が何故、この場に居るのか不思議に思っているじゃろう!とりあえず、忍城の中で、酒を呑んだり、飯を食べる等をしながら説明したいと思う!忍城の城主よ!案内を頼んで良いか!」


忍城に入りたいからと、まさかの成田氏長を指名した。指名された氏長は


「は、ははっ!右府様がお気に召されるかは、分かりませぬが、出来るかぎり饗応したいと思います!」


再び緊張感に包まれた顔になった。その氏長に信長は


「安心せい!飯を作るのは、この柴田播磨守六三郎の役目じゃ!先に言っておくが、こ奴の作る飯は誠に美味いぞ!」


「飯は六三郎が作る!」と伝えると、


「柴田殿が料理をするのですか?」


「大領を持っているのに?」


「その様な武将が居るとは」


「興味が湧きますな!」


食べた事の無い面々が盛り上がっていた。そこで信長が


「六三郎の飯は、後の楽しみじゃ!とりあえず案内を頼む!」


案内を促す。こうして、三万超えの大軍に信長の手勢三千が加わり、小さい国の全人口レベルの大軍が結成された


そんな大軍ではあるが、忍城内に入れるのは各家の当主と一部の者達に限られた。しかし信長は


「六三郎と赤備えは近くに居る様に!」


赤備え全員を別格扱いした。しかし、諸将からは特に不満も無かったので、六三郎は要らぬ争いがなくてホッとしていた


そんな中、いよいよ六三郎の料理作りがスタートするのだが、六三郎は食材を見つめながら


(何を作りゃ良いんだよ!?野菜と麦と米と味噌と塩しか無いんだけど?油は有るから、野菜天ぷらは確定として、肉が無いのは厳しい!


これは、大殿に許可をもらって、山へ狩りに行った方が良いな!山で猪や鹿を取って味噌焼きにして、他にはベタに唐揚げだな!)


献立を考えていた。その様子を見ていた、忍城の料理人達は


「あの方が、料理をお出しする方なんだよな?」


「何やら、食材を睨みつけておるが」


「まさか、足りぬのか?」


「不手際とかで、儂達は斬られたりしないよな?」


六三郎がどんな行動を取るのか、ドキドキしていた。そんな料理人達に六三郎は


(これは、今から狩りに行くから、夜にしか出せないな!大殿に正直に話して、夜の楽しみにしてもらおう!)


信長に正直に話して、夜中まで待ってもらう事にした。そう決めた六三郎は、大広間に行って


「大殿!申し訳ありませぬが、食材が足りないので、今から狩りに行きたく!」


そう伝える。六三郎に対して信長は


「ほう。六三郎よ、何が足りぬ?」


足りない食材を聞き、六三郎は


「肉類が足りませぬ!なので、狩りに行きたく!」


正直に答える。その六三郎の言葉に


「柴田殿!我々小田家も手伝いますぞ!」


小田氏治が手伝うと宣言する。それを皮切りに、


「伊達家も手伝いますぞ!」


「佐竹家も同じく!」


「上杉家も!」


「武田家も!」


「北条家も!」


他の全ての家が狩りを手伝うと宣言して来た。それを聞いて信長は


「成田新十郎よ、山の中を案内出来る者達を貸してくれるか?」


「ははっ!」


氏長に案内役を貸してくれた頼み、氏長も了承する。


そこからはあっという間に進み、各家の足軽達と赤備えの総勢八千人で山の中を進み、猪と鹿と雉を狩りまくった


すると、昼3時頃に狩りをスタートさせたのに、まさかの夕方になる前に肉を確保出来たので、処理を終えた六三郎は


「各々方!充分な量が確保出来ました!誠に感謝します!これで、料理に取り掛れます!」


参加者に礼を言って、赤備えの皆と共に解体した肉を持って行く。そこからは、一気に料理を作ると、


いつもの雉から出汁を取ったウドン、雉肉の唐揚げ、鹿と猪の味噌焼きをお膳に乗せて食べてもらいながら、大広間にて野菜天ぷらを目の前で作り、出来立てを信長に出して、次に諸将へ出す


信長が先陣を切り、「サクッ」と心地よい音を響かせながら食べると、諸将も恐る恐る食べる。すると


「何と美味い!」


「先程の肉料理も美味かったが、別物の美味さじゃ!」


「これ程の料理を、重臣である柴田殿が作るとは!」


「これは何とも美味い!この様な美味い料理を織田家の領地では毎日食べられるのですな!」


等、とても盛り上がっていた。全員が食べ終えると、信長は


「皆も美味いと言ってくれた様に、儂も美味いと思っておる。じゃが、これ程の美味い料理を儂達武士や公家だけが食べておる様では、日の本の安寧はまだまだ遠い


儂の考える天下とは、百姓達が飢える事なく、時々は美味い物を誰かに奪われる事なく、安心して食える事、


そして、自らのやりたい事に産まれた場所や地位など関係なく挑戦出来る日の本である事じゃ!その為にも同盟相手の北条家、そして臣従を選んでくれた各家の皆、


道は遠いが、皆の子や孫、更には曾孫や玄孫の為に、織田家と共に日の本の統一をよろしく頼むぞ!」


締めの挨拶を行ない、諸将は


「「「「「ははっ!」」」」」


と、返事をして、この日は終了した。

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― 新着の感想 ―
信長のビジョンを共有しつつ、六三郎が戦や内政だけでもないと知らせる妙手であり、この二人の熟達したコンビネーションw 西国だけじゃなく、北国にも猪肉とかが流行りそうだな。 そのうち足りなくなって畜産ま…
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