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梅雨明けしたから工事再開したのですが

天正十六年(1588年)八月一日

甲斐国 某所


「皆!梅雨も明けて、作業を再開となったが、念の為、梅雨入り前に埋め立てた場所の確認から行なう!気をつけて、取り掛かってくれ!」


「「「「ははっ!」」」」


皆さんおはようございます。梅雨明けしたと判断したので、今日から埋め立て工事を再開します、柴田六三郎です。埋め立て工事を中断していた時期は、


道乃から始まって、6日で1人のペースで子作りをしておりましたが、体力が余っていたのか、1日で8回もしておりましたが、20代だから。という事にしておいて下さい


そんな俺の事よりも、埋め立て工事を再開すると聞きつけた、きたさんとやすさんが、遠縁の「まさ」さんと「あん」さん夫婦、そこから更に親戚の人も連れて来たとの事で、


流石に、参加者の帳簿管理をしないといけないので、それらをやってから、埋め立て工事をスタートしたのですが、中断前よりも人数が増えた為、あっという間に


中断前に埋め立てていた場所の確認も終わり、そこから埋め立ててない場所に手をつけて、少し埋め立て面積を増やして、今日は終了です


天正十六年(1588年)八月三日

甲斐国 躑躅ヶ崎館


皆さんこんばんは。今日の工事を終えて、あとは休むだけだと思っていたら、虎次郎くんから呼ばれて大広間に居る柴田六三郎です。何か起きたのでしょうか、弥三郎も隣に居て、更には直江さんも隣に居ます


「虎次郎様。何かありましたらのでしょうか?」


質問すると


「六三郎殿。実は、内府様より、越後国がある程度復興したと文が届いたのです。そこで、茶々様を連れて、越後守殿がお帰りになるとの事で、直江殿を始めとした面々を越後国へ戻す様に。との事です」


越後国に上杉さんが茶々を連れて帰るから、家臣の直江さん達も帰せ。との内容でした。まあ、あの戦が終わってから、2年以上過ぎてるし、およそ8000人で作業していたから、復興も終わるか


「そうでしたか、では、弥三郎殿が呼ばれた理由も同じ様な事なのでしょうか?」


「はい。四国の情勢も安定しているので、讃岐守様の元に派遣していた上杉家の方々を越後国へ戻し、弥三郎殿と家臣の方々、そして初様を土佐国へ行かせる様に。とも文に書いてあります」


やっぱり、そうなるか。上杉家の500人と、長宗我部家の100人が居なくなるのは、工事の事を考えると痛手だけど、2人共、それぞれの家で超のつく程、重要人物だから、仕方ないか


俺がそう思っていると、虎次郎くんが


「直江殿、弥三郎殿、慣れない土地で働いていただいた事、武田家を代表して、感謝いたします!」


2人に頭を下げた。同じ様に、五郎さんと典厩様も頭を下げる。ひととおりのやり取りを終えた後で、直江さんが


「あの、虎次郎様。殿が越後国へ連れて帰る茶々様とは、一体どちらの武家の姫君なのでしょうか?」


茶々の事を聞いてくる。誰も教えてなかったのかよ!と、俺が思っていると、虎次郎くんが


「直江殿。茶々様は、六三郎殿の妹で、内府様の姪にあたります。そして、弥三郎殿の正室の初様の姉にあたります」


具体的に説明してくれましたら


「ま、誠ですか!?それでは、殿は名目上は織田家の一門に入ったと、言う事ではないですか」


声を抑えて、驚いております。そんな直江さんに、虎次郎くんは


「そのとおりです。そして、茶々様の母君は、二十代後半から子を三人も産んでおりますので、越後守殿の嫡男を早めに産んでくれるかもしれませぬ。なので、大事に接してくだされ」


「は、ははっ!」


「茶々を大事に扱ってね」と、本来なら俺が言うべき言葉を伝えておりますが、まあ、そのままスルーしておくか。で、弥三郎にも、同様の言葉を伝えて、


明日の準備もあるので、2人を部屋に返したのですが、俺は変わらず残されて、


「さて、六三郎殿。実は、内府様から六三郎殿への文が届けられているのですが、まだ読んでないので、六三郎殿が読み上げてくだされ」


大殿からの文を渡されました。とりあえず読んでみよう


「はあ。では、「六三郎へ。文が届いている頃には、上杉家、長宗我部家、それぞれ帰国準備をしており、土地改善の人数が少しばかり、減っておるじゃろう


そこでじゃ!畿内で集めた、仕官先を探しておる地侍の何人かを含めた面々を、甲斐国へ行かせる!そ奴らを使い、土地改善を進めよ」と、大殿は仰っておりますが、どれ程の人数が来るのか、にもよりますが」


俺の言葉に、虎次郎くんは


「六三郎殿。躑躅ヶ崎館の周辺も、人が住む建物を作れる広さがありますので、千人くらいなら大丈夫ですぞ!」


「大人数じゃなければ大丈夫」と、言ってくれたので、少しだけ、安心ですが、


「ですが、六三郎殿。上杉殿が越後国へ戻ると言う事は、そろそろ本格的に領地の移動が始まる。と、いう事ですが、柴田家の新たな本拠地は、まだ未定なのですよね?」


(虎次郎くんは、俺の実家の事を気にしている様だ。それて思い出したけど、播磨国の件、どうしようか?


親父に任せても大丈夫だと思うけど、一回、安土城経由で、親父に文を送ってもらってから、色々決めよう)


六三郎は色々と、先の予定を考えだした。

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― 新着の感想 ―
六三郎、子供の頃から鍛えてるから流石だなーと思いつつ、お嫁さん一人当たりに換算すると大体月イチなので大変そうではあるかな? 割り振られた仕事がいっぱいで忙しいのは仕方がないけど、自身の本拠地も割と大…
>1日で8回もしておりましたが 流石!義理とはいえ種馬織田家の一門衆の面目躍如www そういえばもう少しで種馬家康の婿にもなりかけたなぁ さて、何人子供が生まれて嫡男以外がどれぐらいの家に養子に行っ…
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