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妹の嫁入り宣言と婿殿(仮)の決意表明

3日も更新せず、申し訳ありません。夏バテに負けていました。

初が嫁入り宣言をして、お袋が軽く怒っていたら、


「初よ。今直ぐに嫁入りしたい程、弥三郎は良き男か?」


大殿が質問してきた。その質問に初は


「はい!弥三郎様は、屈強な体躯と美しいお顔を持っているのに、領地を、お家を発展させる為に兄上から色々学びたいと、遠い土佐国から来ているのです!


その様な強い弥三郎様だからこそ、嫁ぐ事に決めたのです!母上!よろしいですよね?」


と、返した。大殿は余程、その答えが気に入ったのか


「はっはっは!初よ!領地と家を発展させる為に働く男は強いから嫁入りしたいと!確かにそうじゃ!


家名が多少高いだけで、何もせず、家臣にやらせる男より、自らか働く男の方が、多くの者に慕われる!


市!茶々より先に初の嫁入りが決まったが、良き嫁ぎ先ではないか!」


初の嫁入りを後押ししていた。でも、お袋は


「兄上!権六様も居ない中で嫁ぐなど!六三郎!あなたの考えはどうなのですか?」


俺に話をふってきた。俺としては、嫁入りする分にはいいと思うんだけどさ、弥三郎さんは、史実の長宗我部信親だからなあ、史実どおりに進んだら、3年後の九州征伐で討死する可能性が高いしなあ


あ、でも、史実の九州征伐は秀吉が天下人になってからの九州征伐だから、この世界線では違う展開になる可能性もあるか。


それに、弥三郎さんは、俺から内政を教えてもらって、土佐国と阿波国を発展させる事が目的だから、それなら甲斐国に2人まとめて連れていけば、お袋からの小言も聞かずに済むか


あと、親父の北陸方面軍に参加、させない方が良いかな?とりあえず、初の嫁入りは賛成だと伝えておこう


「母上。拙者は、初の嫁入りに賛成です」


「六三郎!何故ですか!」


「母上、弥三郎殿は織田家に臣従した長宗我部家の嫡男であり、織田家中でも居ない二国を領有しているお家を継ぐ事が、余程の事が無いかぎり決まっているのです


しかも、領地やお家を発展させる為に、自ら先陣を切って働くという出来た若武者です。初を不幸にしたり、泣かせたりする事は無いはずです!」


俺がそう言うと、お袋から


「六三郎、あなたがそう言うとなると、弥三郎殿は、誠に良き若武者なのですね」


「では母上!」


「私は、初の嫁入りを許しますが、そのまま嫁入りさせる訳にはいきません」


「何か、条件でも?」


「ええ!先程、六三郎が言っていました、「長宗我部家が臣従した」事、つまり織田家の家臣なのです。家臣の嫡男が、何の武功も挙げずに主君の親族の姫を嫁に貰うなど!


周りから何を言われるか分かったものではありません!何の武功も無しでは示しがつきません!なので、戦に出陣して、ひとつくらい武功を挙げて来なさい!それが、私から二人に出す条件です!」


お袋の出した条件に大殿が


「確かに。市の言う事も納得出来る!まだ、戦無き世でないからのう。それを踏まえて弥三郎!初を嫁に貰う為に出陣する覚悟はあるか?」


「はい!ですが、その前に出陣に際して、お願いしたい事が」


「何じゃ?」


「拙者一人では、何も出来ない事を分かっておりますので家臣達を数名、同行させたいのです」


「ほう。市の言う「武功を挙げて来い!」を成し遂げる気か?良かろう!六三郎!!」


これは無茶振りが来ますね間違いなく!


「お主、甲斐国に行く時を弥三郎の家臣達が到着してからにせよ!そして、初!」


「はい!」


「お主は弥三郎の無事を祈って、越前国で待つのじゃ!」


「そんな!叔父上!私も弥三郎様と共に甲斐国に行きたいです!」


「それは、北陸での戦が終わってからじゃ!その件は、権六と市と共に話し合え!」


おいおい、基本的にしっかり者の初が反抗期みたいになってるな。これは兄としてフォローしよう


「初」


「兄上!私も甲斐国に行きたいです」


「初、大殿は意地悪で初を甲斐国に行かせないと仰っているわけではないのだぞ?たとえ、甲斐国に弥三郎殿と共に行っても、


弥三郎殿は儂と共に父上の元に行くから、初の相手は出来ないし、その様な状況だと、初の身の安全が不安だから、越前国に居る様に、大殿は仰っているのじゃ」


「誠ですか?」


「六三郎の言うとおりじゃ。初よ、市を、母を見てみよ。父の無事を祈っておるからこそ、越前国で待っているのじゃ。だからこそ初も弥三郎の無事を祈って、待っていてくれぬか?」


「分かり、ました」


何とかまとまった様だな。それじゃあ、


「大殿。初を納得させていただきありがとうございます」


「なに、六三郎が儂の言葉の意図を分かりやすくしたからじゃ。それよりも弥三郎!!」


「は、はい」


「お主、急いで父の土佐守に文を書け!北陸方面軍に参加する事になったから、家臣を派遣してくれと!」


「ははっ!」


大殿に言われた弥三郎さん、もう弥三郎でいいか。弥三郎は大広間から出て行った。そして、残った面々の中から帰蝶様が


「ほっほっほ。相変わらず六三郎の周りは面白い事が起きますねえ。殿が戦に関する事ではない事で、これ程嬉しそうな顔を見るとは」


大殿を軽くイジると、


「これ!帰蝶!確かに面白い事ではあるが、あまり言うてやるな。改めてじゃが、初!弥三郎は順調に行けば大名になる若武者じゃ!大名の嫁ならば、落ち着いた教養を持っておかぬとならぬ!


此度は、初が大名の嫁に相応しいかを見る試練じゃ!弥三郎の事を思えば、耐えられるな?」


「はい!耐えてみせます!」


「うむ。良く言った!出陣したら、六三郎達が弥三郎と共に行動するじゃろう!六三郎よ!「しっかりと」考えながら、権六達と共に上杉を臣従させて来い!」


「ははっ!」


これで一応、話は終了したんだけど、確か史実の長宗我部信親は戸次川の戦で討死したから、川に注意するのは当然として、北陸地方、それこそ越後国で、戦の舞台になった川ってあったっけ?


今のところ分からないけど、初を10代で未亡人にさせない為にも、悪知恵を働かせますか!

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― 新着の感想 ―
越後で川と言えば糸魚川、しかし史実で合戦が起きたわけではない 確か手取川は越中か加賀かだったはずなのでそれも違う… うーむ、どこなのか……
いつも楽しく読ませて頂いています、今回も楽しく読ませて頂きました。とても暑い日が続きますので無理せずご自分の体調に合わせて書いて頂ければ良いと思います。またの更新を楽しみにお待ちしています。お体ご自愛…
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