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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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お袋への報告で知る俺の立場

城戸家全体からの逆プロポーズで、雷花を側室にする事が決まったので一応、お袋に報告しておこうと言う事で、利兵衛にお袋を連れて来てもらいました


「六三郎、何かありましたか?」


「はい。実は、城戸家から期間限定で臣従していた雷花を側室に迎えましたので、その報告をと思いまして」


「あらあら!これ程の見目麗しい姫を側室とは、六三郎は権六様と違い、手が早いですねえ」


「ちょ、母上?拙者は」


「六三郎。あなたが何もしてない事は分かっております。側室ばかり迎えているから、少しばかり、ね」


ちくしょー!イタズラや無茶振りする時の顔が、やっぱり殿と同じ、瓜二つだよ!


「母上。拙者は」


「六三郎。ここからは真面目に話します。利兵衛、この文の束を六三郎へ渡してください」


「ははっ」


お袋が7通くらいの文の束を利兵衛から俺に渡して来たんだけど?何の文ですか?


「母上、こちらは?」


「権六様と共に北陸征伐に出ている前田殿、佐々殿、明智殿の奥方達と、兄上と共に武田征伐へ向かう森殿、金森殿、滝川殿の奥方達と、山陽方面軍の総大将を務める佐久間殿の奥方からの文です


内容は全て、私からあなたへ娘を正室にする様に推挙してくれ!との内容です。他にも、京六郎の嫁に、とか、茶々達の誰かしらを息子の正室に。と、縁組の事だらけです」


マジで?いくら親父の立場が上の方とは言え、俺の正室の座を狙っている人達がこんなに居るだけじゃなくて、まだ10歳にもなってない京六郎へ嫁入りの話を持ってくるとか、親父の影響力とやらか?


「六三郎。あなたの事ですから、権六様の影響力か凄いからこの様な状況になったと思っているでしょうが、


あなたは今や、勘九郎殿や三七殿と言った織田家の次世代において親族以外だと筆頭家臣になる可能性が高いと見られているのです。しかも、今までの領地は勿論ですが、手伝いに行っていた土地の領民達からも、


作物の実りが豊富な土地に変えてくれたり、暮らしを豊かにしてくれた恩人という言葉では足りない程に感謝されているのです。それ程の立場がありながら、


二十歳になるのに、正室を持たないと言うのは良くない事なのですよ?分かっているのですか?」


おおう。お袋がヒートアップしている。落ち着いてもらわないと


「は、母上。お気持ちは分かりましたから、落ち着いてくだされ」


「良いですか六三郎!私は権六様と再婚する当初、茶々か初をあなたの正室にしようと思っておりましたが、


今や二人共、あなたを優しく立派な兄であると自覚して、嫁入りなど考えておりません。私もそこで無理強いをするのも良くないと理解しております


そこでです!兄上にあなたの正室問題について文を出しました。そしたら、この様な文が返って来ました。読みなさい!」


お袋はそう言って、俺に文を渡してきた。殿からの文と言う時点で嫌な予感がマックスなんですが、それでも読みましょう


「では。「市!六三郎の正室の座を狙っている者達からの対応、難儀な事じゃが、市しか対応出来ぬ事ゆえ、もう少しだけ頑張ってくれ!


儂の提案としては、道乃を六三郎の正室にしてしまった方が早いと思う!六三郎とは幼い頃からの付き合いの上、茶々や初とも仲が良い。


だが、ここでそのまま道乃を正室にしたら事情を知らない者達から苦情が来る。それを抑える為に、三吉を元服させて、斎藤家再興をさせて、斎藤家の姫として


六三郎に正室として嫁入りさせたいと思う。儂の正室の帰蝶の血族が実家を再興させてから六三郎に嫁入りするのじゃ。これで苦情を出す者は処分した方が早い!


そう言う事で、六三郎に出陣する時は安土城に三吉を連れて来る様に伝えてくれ!安土城で儂が烏帽子親になって元服の儀を執り行う」と、ありますが」


「兄上からの文を読んで、私もその方が早いと判断しました。道乃は美濃国に居た時も、越前国に移動してからも、側室になると決まっているのに横柄な態度を取らずに、女中として働き続けていました


茶々達とも仲が良く、要らぬ諍いも無いのですから、きっと良い関係が続くでしょう。だからこそ六三郎!


道乃が誰からも文句を言われない為にも、此度の武田征伐で三吉に武功を挙げさせなさい!良いですね!」


「ははっ!」


「そして雷花」


「はい」


「娘達はあなたを姉の様な存在として慕っております。あなたとも良い関係を続けられるでしょうから、六三郎と同じくらい、娘達の事もよろしくお願いしますね」


「は、はい。奥方様にも姫様達にも、私が若様の側室で良かったと思っていただく様、働きます」


「少しずつで良いのです。それでは六三郎、雷花の事をしっかりと支えてあげなさい。そして、斎藤家再興はあなたの正室問題も片付く事と同義である事を忘れてはいけませんよ?


しっかりと三吉を補佐してやりなさい。あなたと違って、三吉は普通の若者ですからね。それでは私は部屋に戻ります」


お袋はそう言って部屋に戻ったけど、俺の正室問題は三吉に武功を挙げさせてやれるかどうか。になるのか、これは水野様に相談だな

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― 新着の感想 ―
これならまるっと解決ですな、後は他の姫達も側室でいいからってねじ込まれるかも?
道乃が正室になれればよいですね。
道乃が幸せになれる事を祈るばかり‥‥
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