表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

335/694

近江国でも休めない

天正十年(1582年)三月十一日

近江国 長浜城


「それでは皆!出陣じゃあ!先ずは丹波国から攻めるぞ!!」


「「「おおお!」」」


皆さんおはようございます。秀吉率いる山陰方面軍の出陣を見ております柴田六三郎です。秀吉の直臣と陪臣や陪臣の家臣も含めて総勢一万二千と、流石の大軍勢です。


殿に以前聞いたお茶でミラクルを起こした佐久間さんが一万八千を動かせるらしいので、総勢三万を相手に毛利は戦わないといけない事を考えると、敵ながら気の毒だなと思わざるを得ません


そして、一万二千の大軍勢なので動きも遅いので、その隙に、虎之助、市兵衛、孫六、助作さんの4人に簡易ダイナマイトの製作手順を書いた紙を渡したら、


「これは何ですか?」と、当然疑問に思われたので分かりやすく、


「元服前の武田との戦で使った武器の作り方を書いた物です」と言ったら


「何と!それは殿にも伝えないと!」と言われて、馬に乗っていた秀吉まで降りてきて、


「六三郎殿!素晴らしい物を教えてくれて忝い!それで、作り方は中を見たら分かるじゃろうが、効果的な使い方はどういう状況が良いのじゃ?」


聞かれましたので、出来るかぎり簡単に


「敵の城や砦の壁や門にぶつけたり、敵が密集している場所に投げたり、あとは、敵が攻めてくると推測する場所に埋め込んで、そこを敵が通過する時に火矢で火付しても良いかと」


「成程。六三郎殿の武器は固い場所や陣形を壊すのにもってこいというのじゃな。しかも、使い様によっては大穴を開ける事も可能であると


くっくっく!これは種子島では物足りない場所で役立つじゃろう!六三郎殿!誠にありがとう!もしかしたら早く戦を終える事が出来るかもしれぬ!


期待して待っていてくれ!そして、小一郎!佐吉や紀之介と共に城代を任せたぞ!」


「精一杯務めます。兄上もご武運を」


「うむ!ちょうど儂達も動ける頃合じゃ!行って来る!」


そう言って秀吉や馬廻りの者達も長浜城の外に出た。朝の7時くらいに先頭が出発して恐らく4時間超えているから、やっぱり大軍勢を率いる人は忍耐力も必要だよ


全員出陣したんだけど、俺が領内の事に口出しするのは基本的に良くないしなあ。まあ、源太郎達が来てから色々考えるか。それこそ三河国みたいに「農作物の生産量増加の為に協力を」なんて事は無いだろう


近江国って未来の滋賀県だし、今の時代だと淡海乃海と呼ばれている琵琶湖があるから水の不安も無い


これは!秀吉達が帰ってくるまでは、やる事少なめな準ニート生活を送る事が出来るのでは?


※六三郎の期待は即座に無くなります


ただ、雷花達を動かして殿と勘九郎様周辺は情報を常に得られる様にしとこう。だって今年、天正十年だぞ!史実なら本能寺の変が起きる年なんだから、


つまり史実どおりに進んだら、親父も俺もお袋も残りの寿命が1年と少しになるんだぞ!そんなのは抵抗して運命を変えないと!


まあ、それでも現状、俺が自ら前に出てやる事は無いからな。よっしゃ!少しだけ怠けるぞ!


しかし、俺のそんな願いすら神様は拒否する様で、


「六三郎殿。相談があるのですが」


秀長さんに呼ばれて、隣に石田三成と大谷吉継が居る。これは重要案件だろうな。チクショー!分かったよ!働くよ!


「小一郎殿。どの様な内容になりますか?」


「内密な事なので、拙者の部屋で」


と言われまして、秀長さんの部屋での話し合いです


「改めて小一郎殿。どの様な内容でしょうか?」


「はい。実は、兄上から「領内で農作物以外の銭になる物を儂か出陣している間に形にせよ。最低でも銭の種になる物を見つけておけ」と言われまして


三河国で布団という見事な特産品を松平家の皆様と共に作った六三郎殿ならば、何かしらの妙案が有るかもしれぬと思いまして。どうか!」


「六三郎殿!何か良き提案を」


「お願いいたす」


3人共、そんな頭を下げられても。領内に何があるか分からないのに。仕方ない。三河国でやった領内散策をしますか


「皆様、頭を上げてくだされ。家臣が世話になるのですから働きますが、領内に何があるのか分からないので、色々調べてからになります。それでもよろしいでしょうか?」


「それは勿論!恥ずかしながら我々も、米と麦と野菜以外の物は分かっておらぬのです。勿論、兄上本人も分かっておりませぬ


ならば今こそ、六三郎殿と共に何があるかを知る絶好の機会ですので、佐吉と紀之介を連れて領内を調べて、何か特産品になれる物があれば、それらを改良する方法を考えていただきたい」


「小一郎殿。これまで拙者が働きに出た国では、その国を治める方々も知恵を出しておりました。近江国の半分程と言えど、羽柴家の皆様の領地ですので、皆様も知恵を出していただかないと」


「それは勿論です!佐吉!紀之介!出陣しない儂達は、知恵を出して領内を豊かにして行こうぞ!」


「「ははっ!」」


三七様の北伊勢の時みたいに早めに見つかったら良いけど、近江国北部には何があるのかなあ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ