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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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暮らしを変えたらアレが変わる

天正九年(1581年)二月一日

美濃国 岐阜城


皆さんおはようございます。数日前に石田三成達から親父の平時の暮らし振りを教えてくれと頼まれました柴田六三郎です。


現在、親父か日課にしていた行動を簡単に箇条書きにしてまとめているのですが、改めて親父が化け物の類じゃないかと思えて仕方ないです


覚えている範囲ではありますが、大体朝4時くらいに起きて通常の2倍くらいの長さの模擬槍を休みなしで振る事3時間、その後に朝飯を食べて、薪割りをしたり


馬の為の水を汲んだりと身体を動かしていたんだよな。で、源太郎から聞いたんだけど、親父の身体が前より逞しくなったのは、赤備えの皆がやってる筋トレを密かにやっていた様です


つまり、毎日身体を動かしまくって、元々ゴツい身体で鳥の唐揚げとかを食べてタンパク質を摂取していた所に、筋トレで更に逞しくなって血流が良くなって、


精子の運動量も増えて、ほぼ毎日子作りした結果、五十五歳から2人も子供が出来た。と言う事でいいのかな?女の人が不妊症でないのであれば。


という前提になるけど。ついでだ、女の人も同じ様に身体を鍛えたら子供が出来る可能性上がるかもと付け加えておこう


まあ、殿も家康も身体を元々動かしている所に、親父の影響で身体を鍛えて、最近子供が産まれた事を考えると、実例が無いとも言い切れない


秀長さんに子供が居る事を考えると、種無しと考えるのは時期尚早すぎるからな。とりあえず、この内容を5人に伝えてみよう!


「勘九郎様!父上の平時の暮らし振りをまとめてみました。筑前殿と歳の近い佐々殿も、父上も同じ事をしていたから、子が出来たのだと推測します」


勘九郎様は俺の俺がまとめた内容を見ながら、


「うむ。この内容ならば、父上や徳川様と言う実例があるから、筑前も納得するはずじゃ。六三郎、五人にこれを見せるよりも、複製して渡しても良いか?」


「はい。これを筑前殿と正室の方にお見せして、最終的に子が出来たならば、めでたい事になりますので」


「うむ。虎之助達を呼んでまいれ!」


勘九郎様の命令で5人が集められて、


「皆!今から渡す物の内容をしっかりと覚えよ!」


そう言って勘九郎様は、5人に俺が書いた物を渡した。代表として清正が最初に読むと、


「全て、藤吉郎様と真逆の暮らし振りじゃ」


そんな言葉を発した。次に三成が読むと


「これを殿に今からしていただくとなると」


絶望感溢れる顔になって、正則、嘉明、吉継も読むと


「お身体だけでなく食も細い殿が出来るのか?」


「そもそも殿は、出来ない事はやらなくて良いとの考えじゃ」


「これは、お袋様にもご協力していただかないと」


皆、重い雰囲気になった。まあ、俺の記憶にある秀吉は10年前が1番近いけど、あの時まだ30代だったのに、分かりやすくガリガリだったからな


でも、筋トレして、タンパク質を摂取してを繰り返した結果が親父だからな。そもそも俺も親父が45歳の時に産まれたし、親父が最初のお袋を嫁にしたのが、


俺の産まれる3年前だった事を考えると、親父の場合は休みなしで働いていた事が原因だと言っていいかもな


とりあえず、勘九郎様から殿経由で秀吉にこの内容をまとめた物を渡してもらいますか


「勘九郎様。失礼を承知でお頼みしたい事が」


「何じゃ?」


「虎之助殿達5人ですが、これから拙者と共に三介様が起こした戦のせいで荒れ果てた大和国へ向かいますので、拙者がまとめた内容を書物として、筑前殿へお渡しいただきたく」


「うむ。それくらい任せておけ。そう言えば、父上から聞いておるが、佐吉!」


「は、ははっ」


「今からお主だけが知らぬ羽柴家の秘事を見せるが、父上と交わした他言無用の約定、守れるな?筑前にも言うてはならぬぞ!」


「はい!どの様な内容か分かりませぬが、拙者が他言したら羽柴家が壊れてしまう可能性が有る事は理解しております。誰にも話しませぬので、お願いします」


「うむ。その言葉、信じるぞ!ひな殿を連れて参れ」


勘九郎様の命令で、ひなさんが連れて来られました。秀長さんの子供達と一緒に。それを見た三成は、


「紀之介の母君ではありませぬか!?しかも、幼子と一緒に。勘九郎様、これは一体」


「佐吉。この幼子達は小一郎の子じゃ」


「えええ!で、では紀之介の母君は小一郎様の側室に」


「佐吉。儂の母上は小一郎様に託されただけじゃ!」


「紀之介、託されたとはどう言う意味じゃ?」


2人のやり取りを見ていたひなさんが三成に秀長さんからの文を渡す


「佐吉。この中に書かれている内容が真相です。しっかりと読みなさい」


文を受け取って、じっくり読んだ三成は


「小一郎様は、自らの子の成長を見る事を諦めて、殿を支えて、時には抑える役目を選んだとは。このままでは殿が」


「佐吉。重い内容ではあるが、ここ最近の筑前の行動を見ていたら、最も近い身内の小一郎も何かしらを考えてしまうという事じゃ。だからこそ虎之助は、


筑前に実子が出来たら、元の性格に戻るかもしれないと思ったのだろう。そうなれば、小一郎の子を奪ったり殺したりする可能性も出てくるはずだと」


「そのとおりでございます。佐吉、勘九郎様だけでなく、安土城で内府様が仰っていた様に他言無用じゃ


藤吉郎様が元の明るいお人に戻れば、小一郎様のお子達も、長浜城に戻れるはずじゃ!その為にも」


「分かっておる」


「佐吉?」


「虎之助。分かっておる。分かっておるのだが、殿に一番近しい小一郎様にすら疑われる程、今の殿は」


そこまで言うと三成は泣き崩れた。空気を変える為に勘九郎様が


「佐吉も虎之助も、勿論三人も。筑前の事を主君だと思っているからこそ、その様になるのだろう。それを咎めはせぬ。だが、


今は筑前に実子が出来るかどうかの賭けに出るしかない。だから、お主達五人は、六三郎と共に大和国の復興に注力してくれ」


「「「「「ははっ」」」」」


「と言う事で、六三郎!色々大変だと思うが、任せたぞ!」


「ははっ!」


うん。勘九郎様も親になって更に覇気が増して、頼もしい人になりましたね。さて、俺は皆を連れて出張に行きますか

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― 新着の感想 ―
三成は史実での結果はどうあれ、その忠義は本物でしたからね、秀吉の行為を知ることはなおさら辛いでしょう。
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