表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

150/623

返済完了。さあ出発

天正二年(1574年)十一月二十八日

尾張国 織田三十郎屋敷内にて


「改めまして三十郎様。こちら、光と花が借りた路銀の利息を含めた返済分です。ご確認ください」


「貸した分だけでもよかったのだがな。まあ、とりあえず確認するぞ」


皆さんおはようございます。現在、殿の御舎弟の織田三十郎信包様に、家臣の嫁の借金を利息込みで返済して、確認してもらっている柴田吉六郎です。


今更ながらに思ったのですが、勘九郎様が京での売上の内、柴田家の取り分を持って来たから、親父はその金で三十郎様から借りた金を返せ!だったんだろうな。


まあ、考えても仕方ない。


「吉六郎。確認し終えたぞ。貸した分の倍の銭が入っていたが、誠に良いのか?」


三十郎様に呼ばれましたので


「はい。父上ならば、「これくらいお返しせよ!」と言うでしょうし、その銭で、光と花が無事に領地に着きました。更には此処にいる家臣の、飯富源次郎が花の婿になり、源次郎の兄の源太郎が光の婿になりましたので、家臣の嫁取りにかかった銭と思えば、安いものです」


「はっはっは!そうか!家臣の嫁取りの為の銭か。流石、神童と呼ばれる子供じゃ。考えや視点が儂らとは違うのう。源次郎とやら、吉六郎の考えは難しくないか?」


「いえ、むしろ我々が理解出来る様に少しずつ、じっくりと共に考えてくださいます。それに、敵として戦った我々が捕虜だった時も人としては勿論、武田では足軽だった我々を一介の武士として扱ってくださる等、返しきれない恩を受けております」


「「生涯の主君を得た」と言っても過言ではない様じゃな。吉六郎、そこの三人と同じく、領地で留守をしている者達も同じ思いじゃと思うが、家臣達に恥ない主君にならぬといけぬぞ?」


「肝に命じます」


「うむ。そろそろ寒さが強くなるじゃろうから、早いうちに出発せよ。挨拶は此処でしたという事で良い」


「では、お言葉に甘えたいと思います」


こうして俺達は借金の返済を完了して、三十郎様の屋敷を後にした。

少しでも面白いと思えましたら、ブックマーク登録お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ