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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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親父達の酒宴

この作品はフィクションです。史実と違いますので、その点、ご理解ご了承ください。

あけましておめでとうございます。仕事が溜まっていたので、今日まで放置してしまい、申し訳ありませんでした。これからはコツコツ更新していきます。

どうも吉六郎です。書状を親父に届けて1日もしないで親父達が帰って来たので、現在パニック中です。そんな忙しい時に親父から呼ばれました


「吉六郎!大事ないか?」


「拙者は大事ありませぬ。父上こそ大事無いようですが、酒宴の準備がまだですので、戻ります」


「待て待て」


準備に戻ろうとしたら親父に止められた。先に前田様達と宴会始めてくれよ。家臣の人達への飯とか酒とかがまだなんだから


「何でしょうか?」


「お主が書状に「家臣の分まで酒を出すから、家の酒を出し切って良いか?」と書いてあったが、儂と又左と藤吉郎と十兵衛の四人だけだから、全て出さずとも良いぞ」


おい、親父よ。その連絡は到着前にしてくれよ。


「もう出してしまった酒は領内の者達に振る舞ってやれ」


「良いのですか?」


「お主や犬千代と市松と夜叉丸の猪退治に協力してくれたのであろう?ならば、たまには猪以外でもてなしてやれ」


親父がそう言ったので、村に5樽持って行ったら、とても喜ばれたよ。あまり長居は出来ないから屋敷に戻ったら、親父達の宴会が始まってましたよ


「やっぱり、つる殿の料理は美味いですな。毎日食べている親父様が羨ましいですぞ」


「又左の言うとおりですな。この様に美味い料理を食べて身体を鍛えたら儂も親父様の様に恰幅良い身体になれますかのう?」


「木下殿。木下殿は素晴らしい知恵を持っているのに、柴田様の様な身体まで持ったら、鬼に金棒ではありませぬか」


「わはは。明智殿は嬉しい事を言ってくれるのう」


三人がご機嫌に出来上がっていると、親父が俺を見つけた


「吉六郎。こちらへ来い」


酔っ払いの相手は嫌なんだけどなー。行くしかないか。そう思いながら、宴会場の入口に正座すると


「これ!儂の隣に来んか」


面倒くせえ!だけど酔ってる時の親父は力加減出来ないから、仕方ない。俺はそう思いながら親父の隣に移動した。すると、


「又左、藤吉郎!犬千代と市松と夜叉丸が吉六郎を鍛えてくれた事、誠に感謝する」


そう言いながら親父は前田様、木下様に頭を下げた。俺の頭も掴んで一緒に


「「お、親父様」」


思わず2人の声がハモった。先に声を出したのは前田様だった


「親父様、顔を上げてくだされ!」


「そうですぞ親父様!」


親父が2人にそう言われると、ゆっくり頭を上げた


「そう言ってくれるなら上げよう。しかしだ!吉六郎は、犬千代達が居たからこそ、共に鍛えられたのだから、感謝しかない」


「親父様、それは倅の犬千代も同じくでございます」


「市松と夜叉丸も同じく」


さっきと展開一緒で終わらないじゃないか。しょうがない


「父上も前田様も木下様も、明智様が話に入れませぬ!そろそろ話題を変えてくださいませ」


「それもそうじゃな!十兵衛、お主の嫡男の件じゃが」


「柴田様、拙者としては明日からでも構いませぬ」


「そうか。なら明日、お主の口から話してから明後日から来たら良かろう」


「ご配慮有り難く」


今度は何の話してんだ?


「あの父上。大事な話が有るなら拙者は席を外れますが」


「そうじゃな!この話だけ聞いて外せ。近い内に十兵衛の嫡男もお主や犬千代達がやっている事に参加させる」


「そうなのですね。承知しました」


「お主より年下じゃが、うつけな振る舞いをするでないぞ!ちゃんと手本になる振る舞いを」


「承知しました。これより先は父上達だけで楽しんでくだされ。拙者は休みまする」


俺は強引に宴会場を出た


「行った様じゃな」


「親父様。吉六郎は嫡男なのに」


「又左、言いたい事は分かる。だが甘やかす訳にもいかぬ故、あれで良いのじゃ」


「そ、そうでございますか」


「そうじゃ。さて、話を本来の目的に戻すが、お主達三人は、此度の朝倉への追撃戦に参戦出来なかった事を、殿より叱責されたな。その事で殿は儂にお主達を気持ちを変えてやれ。と頼まれた。お主達なら分かるであろうが、あの場で斬られていた可能性もあったが、殿はしなかった。それは何故か?お主達が大切だからじゃ。それを伝えた上で気持ちを切り替えて、此度の叱責を次の戦では、殿から感状を貰う程に励んでくれ。儂からの頼みじゃ」


勝家は再び頭を下げた。すると三人は

「「「当然でございます!我が命尽きる時まで織田家の為に働きまする」」」


そう言いながら頭を下げた。それを見た勝家は


「良し、織田家の為の英気を養う為に呑んで食べてくれ」


そう言って宴会は再開し、夜は更けていった。

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