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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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慣れというのは怖いもの

天正元年(1573年)十二月十日

美濃国 柴田家所領にて


「で、あるから。この様な場合は、こういう風に御返しをすれば、相手方にも不快な思いをさせずにすむという事じゃ。うむ、今日はここまでとする」


「「「御指導ありがとうございました」」」


皆さんこんにちは。教養の座学が終わりました柴田吉六郎です


2ヶ月前に学び始めた時は、赤備えの皆は全く分かってなかったけども、今では少しずつだけど分かって来た様です


そして水野家の皆さんも最初は訓練をやってその日の飯を食うのも一苦労で、次の日の朝は歩くのもやっとだったのに、今では、


甲冑を着ないでの坂道ダッシュは問題なく出来る様になりました。ただ、甲冑を着けた場合の坂道ダッシュは辛そうです


筋トレで逞しくなり始めの時期でも、まだまだですからね


そして、そんな逞しくなっている頭も身体も鍛えられている皆を使って、竹の伐採です。


理由は今年の1月みたいにクソ寒い季節になった時用の竹炭の準備です


で、山に入ると、赤備えの皆が嬉しそうに身体を動かしてます。おい、そんなに元気が有り余っているなら、訓練のメニューを増やすぞ?


まあ、それはとりあえず置いといて。竹を伐採して、運び出して、程良い長さに切り分けて炭焼き用の釜に投入して、数日放置です


上質な竹炭を作る訳ではないし、職人に頼んだら、せっかく黒字に戻った柴田家の財政が赤字に戻ってしまいますから


あ、ちなみに9月に殿に試食してもらった料理でうどんとお好み焼きが特に人気なので、


柴田家領地からの麦が高値で売れてくれました。場所柄なのか堺では直ぐに食べられるうどんが人気な様で、既にお汁の出汁で雉以外を使う店が出てきている様です


そして京では公家の皆さんが、お好み焼きが集まりの時に分け合って食べて談笑する際の定番になっている様で、それぞれの家で具材が被らない様にしているのだとか


更に天ぷらは現在のところ、俺の作り方を見た織田家の料理人の皆さんしかサクサクの天ぷらを作れない様で、殿は京や堺に行く時は同行させて作らせて、会合相手に食べさせてドヤ顔しているそうです


何はともあれ、柴田家としては財政が改善されたので安心ですし、水野家の飯とかは、水野家の領地を殿が代官を立てて、しっかり管理して、米を始めとした日用必需品を定期的に送ってくれているので


柴田家の負担になる事も無いので、とても!ありがたいです


そんな日が続いていたのですが、ある日水野様から


「吉六郎殿。先程、利兵衛殿が領民の源蔵という者から何やら頼まれたおったのだが、もしや野盗か?」


「確認して来ます」


で、確認して来たら、害獣退治の依頼だったのですが、まさかの猪の複数発生でした


冬眠前だから気が荒くなっているし、領民の皆では対処出来ないから俺たちに頼みに来るのは当然か


で、その事を水野様に話したら


「それは儂の家臣も働かねばならぬ。是非とも参加しよう」


と言う事なので、柴田家と水野家の両家で猪退治に向かったんですが、サイズ的に俺と同じくらいじゃないか?と思う程の猪も居ました


しかし、水野様が指揮した水野家は、あっという間に大猪を退治しました。しかも3匹も


柴田家でも2匹退治しましたけど、これも領地が豊作の弊害かな?と思っていたら


「吉六郎殿。今日は猪の肉を主菜にお願い出来ますかな?こ奴は酒も進むし、良い肴にもなる」


と、猪肉を食いたいと水野様がリクエストをして来ました。完全に柴田家の生活に染まった様です。

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