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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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親父に相談したけれど

天正元年(1573年)九月二十日

美濃国 岐阜城内にて


皆さんこんにちは。今から頼み事をする為に親父に会いに行きます柴田吉六郎です


柴田家で保護している三吉のリクエストを叶えてやりたい気持ちもあるのですが、


正直無理じゃないかな?とも思っています。だって戦がほぼ無い場所で睨みをきかせながら、将来的に恐らく大名になるかもしれないけど、確定してない子供の指導係とか


暇な隠居した何処かの家の先代とかじゃない限り、受け入れる人居ないんじゃないか?


まあ、俺はとりあえず親父に話してみるだけだし、そこから先はなる様になれ!だな


で、親父の部屋の前へ着きました


「父上!吉六郎です。入ってもよろしいでしょうか?」


「入れ」


で、入りまして


「何用じゃ?」


「ええ。紫乃殿達を領地へ連れて帰る事についてなのですが、三吉が「岐阜城で色々学べたので、領地へ戻っても更に色々学びたいです。


なので領地で師になっていただく人をお願い出来ないでしょうか」との事なのです」


「ううむ。三吉の言っている事は理解出来る。恐らく殿は三吉が元服したら、斉藤家を再興させて当主に据えるだろうから


今のうちから色々と武家のしきたりや教養を学んでいた方が良いだろうしな。しかし、


そう言った教える師になれる僧侶となると、ほとんどが儂よりも年上だろうし、


かと言って若い僧侶でその様な立場になれる者を寺社仏閣が手放すとは思えぬ。


領内の寺の僧侶は悪くはないのだがなあ」


うん。やっぱり親父は悩みながらも、お坊さんが基本線の様だな


「父上。織田家家臣の皆様の代替わりで隠居しているお方は駄目でしょうか?」


「良い案だとは思うが吉六郎よ。儂含めて皆の親父は既にほぼ全員死んでおる。戦で討死したお人も居れば、病で死んだお人も居る。


万が一生きていたとしても、若くても古希を迎えておるだろうし、流石に期待出来ぬ。



だが吉六郎よ。この件、殿には儂から話す。なので、お主は三人を安全に連れて帰る事を考えよ。よいな?」


「ははっ」


とりあえず、俺の仕事はこれで終わりだな。後は殿と親父の話し合い次第か


吉六郎が勝家に頼んた日の夜、勝家は信長の元を尋ねた


「殿。権六にございます。お時間よろしいでしょうか?」


「うむ。入れ」


「失礼します」


「何用じゃ?また倅が何かやらかしたか?」


「殿。此度は倅ではなく、倅が三吉から頼まれた事の相談にございます」


「ほう?三吉からの頼みとな?」


「はい。倅曰く三吉が「岐阜城内で色々学べましたが、領地に戻っても更に学びたいので、領地で師となってくれる人が欲しい」との事なのです」


「そうか。ふっふっふ。三吉も貪欲じゃな。まあ、気持ちは分からんでもない。権六の領地より人も物も多い岐阜城周辺では


色々と学ぶ事も出来て、体験の日々であっただろうからな。三吉の祖父の利兵衛や母親の紫乃がどの様な養育をしたか分からんが、


三吉も武将や大名に必要な貪欲さを持っているとなると、儂の岳父で美濃の蝮と呼ばれる斎藤道三公が曾祖父なだけあるわ


良かろう!権六よ、この件は三日以内に答えを決める!それまで吉六郎達は此処に待機させておけ!」


「ははっ!」


こうして三吉への期待なのか、吉六郎の働きの褒美なのか、信長がこの件を預かる事になった。

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