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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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殿は喜ぶけど親父は?

天正元年(1573年)九月十八日

美濃国 岐阜城内にて


「さて吉六郎よ。権六の領内に出入りしておる商人に聞いたが、何やら麦を始めとした米以外の作物だけでなく、山の中の物も色々と回収しておるそうじゃな。


その理由は何じゃ?」


皆さまこんにちは。現在、殿を始めとした織田家首脳陣に詰問されています柴田吉六郎です


俺、商人と話した記憶無いんだけどなあ。領民の皆さんが世間話の感じで話したのかな?


まあ、別に隠す事じゃないし、利兵衛からも「銭の事を聞かれたら、「論より証拠」と申します。帳簿を持っていって見せた方が早いでしょう」と言っていたし


やましい事は何も無い!まあ、親父からは「考えて銭は使え」と怒られるかもしれないけど、


とりあえず帳簿を見せよう


「殿。これがその理由でございます。どうぞご覧ください」


俺はそう言いながら帳簿を差し出した


「お蘭!取ってまいれ」


「ははっ。吉六郎殿、失礼します」


鬼武蔵さんの弟の蘭丸くんが回収していった。一回しか見た事無いけど、とんでもない美少年だったな。


まあ、今はそれよりも


「殿」


「うむ。どれどれ」


長い!別にやましい事は無いけど、緊張感ある時間が長いと辛い


で、およそ10分くらいの時間が経って


「ふむ。吉六郎よ。帳簿を見た結果、現在柴田家が懐が厳しいのは、領民の為に身銭を切ったから!という事じゃな?」


「はい」


「何故そこまでやった?」


(え?いや、そんなの守るべき存在だからだろ!俺達武士に米を渡しているのに、守る時は戦の時だから。なんて事をしたら、


いざと言う時に協力してもらえないじゃないか。だけど、これを直接言ったら大変な事になるから)


「殿。恐れながら、領民は我々に米を差し出して、時には戦に協力してもらっております。


領民が我々を助けてくれる時が有るならば、その逆の我々が領民を戦の時以外に助ける時が来たからこそ、身銭を切ったのです。


そして、その身銭を回収する為に領民に重税を課すなどしたくないからこそ、知恵を絞って、京や堺で売れる物を作って


懐事情を改善しようと思ったのです」


吉六郎の言葉を聞いた信長は


(婿殿に聞かせてやりたいわ。銭が無いなら、銭になりそうな物を見つける。または作る。


と領主なら考えて然るべきなのだがな。まあ、領民の為に身銭を切るのは、若い頃の儂も間違いなくやるだろう。


それ程実りの良い土地ではない、あの土地で創意工夫をするとは、権六は誠に良い親父じゃな)


「良かろう!そこまで言うならば、吉六郎よ。お主が知恵を絞って見つけた銭になる物を儂らに披露せい」


「ははっ。では、早く出来る物から披露させていただきます」


先ずお好み焼きとうどんからだな。

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