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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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猛将と知将は興味を持つ

元亀四年(1573年)三月二十八日

美濃国 柴田家屋敷前にて


「うおおお!」


「次!」


「うおおおお!」


「次!」


皆さんおはようございます。本多忠勝と榊原康政に見られながら、赤備えの面々と信康さんの家臣達にいつもの訓練をさせております、柴田吉六郎です


昨日、徳川家において1番怖い人の於大様に怒られて、意気消沈しておりました信康さんですが、


「家臣達と共に身体を鍛えてこい」と、於大様に言われて現在全力で坂道ダッシュをしております。そんな信康さんを見ていた2人に俺は


「三郎様が自ら参加を希望しましたが、止めた方がよろしいですか?」と聞いた


そしたら、「いえ。参加を止めては於大様を通じて殿に話が行って、更に面倒な事になるので、そのままで」


と榊原殿が言うので、そのままにした。で、その後に本多殿が


「吉六郎殿。この訓練をどれ程やっていたのですか?三郎様から殿へ送られた文のとおり、家臣達の腕と脚が丸太の様に逞しくなっており、身の丈も伸びておりますが」


やっぱり気になりますよね


「二ヶ月前から毎日準備運動として行なっております」


「二ヶ月の間、毎日ですか?」


「ええ。毎日行なっていたら、皆さま身体が一回りも二回りも逞しくなりました。その結果、男としての自信がついていったのです。本多殿と榊原殿も先ずは上り坂の半分の距離を走ってみますか?」


「「是非とも」」


で、2人揃って半分の距離で山道ダッシュをした訳だけど


「ふー、ふー、ふー。こ、これは中々心肺が鍛えら、られますな。なあ、小平太」


「そ、そう、じゃな!さ、最初は半分でもな、中々のつ、辛さじゃな平八郎」


うん。基本的に馬に乗る立場の人だから自分の脚で走るなんて久しぶりなんだろうな。息があがりまくりだけど、これはスタートだよ


「ではお二人。次は走った後に行なう事をやりますぞ。先ずはこちらです。真似してくだされ。回数は十回です」


腕立て伏せは出来ますか?


「うおお!う、腕が震える!」


先ずは本多殿がうめき声を出してますね。体重が重めの人には辛いですよね。


でも終わりじゃないんですよ。次は


「では続いてこちらです」


背筋は余裕ですよね?


「せ、背中が!体勢を保持するのが辛い」


次は榊原殿がうめき声を出してます。


「続いてはこちらです」


腹筋はどうですか?


「は、腹が!!」


「ち、千切れる!」


うん。2人共に苦しんでますね。


「では、最期の動きを行ないます」


スクワットは大丈夫だよね?


「あ、脚に力が入らぬ」


「か、身体が言う事を聞かん」


ダメでした。まあ最初はこんな感じですから、みんな通る道です


「お疲れ様でした。拙者の家臣も三郎様の家臣の皆様も、お二人が走った距離の二倍を走った後に今の動きをした後、甲冑を全て装着し、槍と刀を持った完全装備の状態で屋敷の外を二周走って、身体を鍛える訓練は終わりです。


それ以降は、拙者の家臣達は各々槍を振るったり、刀を振ったり、兵法書を読んだり。自由にしております」


「今の走りと四種の動きだけでも辛いのに、そこから更に走るとは」


「それだけの事を毎日やれば、三郎様の家臣達が逞しくなるのも納得です」


「お二人共、拙者の家臣達も三郎様の家臣の皆様も、ちゃんと身体を回復させているから、逞しくなっているのですよ?」


「「身体を回復させるとは?」」


まあ、最初は意味不明な言葉だよね。


「簡単に申しますと、現在のお二人の様に身体を動かす事が辛い状態で柴田家の飯の様に、鹿や猪の獣肉を主菜とし、多くの野菜を副菜とし、麦多めで刻んだ梅干し入りの飯を食べて、


長い時間眠る事により、身体が内側から回復し、前日よりも身体が動ける様になる事と思っていただけましたら分かりやすいかと。今日の昼飯に出してみますので、明日の朝、体感してみてくだされ」


で、2人に件のメニューを出しました。どうなるかな?


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