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転生したら戦国時代

この作品はフィクションです。史実と違いますので、その点、ご理解ご了承ください。

元亀元年(1570年)6月1日


「えい、やあ」


「若様、朝食の準備が整いました。修練を終えてください」


「つる殿、忝い。今、向かいます」


あ、どうも。今、若様と呼ばれた者です。こんな喋りをしているのは、俺がいわゆる転生者と呼ばれる人間だからです


いや、驚きました。気がついたら、映画やドラマでみる風景の屋敷に居たので。赤ん坊、しかも男の子として4年前に産まれたのですが、父親の名前を聞いた時は神様を恨みました。


ドス!ドス!!ドス!!!


あ、噂の父親がデカイ足音を鳴らして、朝食に来ました


スパン!!


戸を開ける音もデカイ。親父よ、貴方は力加減が出来ないのですか?


「ちゃんと修練しておったか、吉六郎」


相変わらず声もデカイな。


「ちゃんと修練しておりましたよ、父上」


「つる、誠か?」


「誠でございます。若様は日の昇る前から、槍と刀の修練を行なっておりました」


「そうか、なら良い。日の昇る前からなら、腹も減っておるであろう。朝食を食ったら儂が相手をしてやる」


「ありがたき」


こうして、俺の修練は一休みになった。ただ、朝食の時間でも、俺の気が休まらないんだよね。それは、親父の毎日話すこの内容だ


「良いか、吉六郎。我が柴田家は主家である織田家が戦を行う際は常に先陣を切る家なのだ。其方は我が柴田家の嫡男なのだから、常に武芸を磨け」


「その事は重々承知しております」


「うむ。承知しているなら良い」


このやり取りで、ライトな戦国時代好きなら分かると思いますが、俺が生まれた場所は尾張国、現在の愛知県で、父親は柴田勝家です。


俺も前の人生では、戦国時代好きだったので、柴田勝家の基本情報は知っているけど、確か子供は早い内に亡くなったか、元から居なかった筈なんだけど、何の間違いか、俺が嫡男として産まれたんだよ


で、俺が一番驚いたのが、親父が2年前に亡くなったお袋と25歳差で初婚だった事。だって親父、今年で50だぞ。俺が産まれる2年前に結婚したらしいから、43歳で、18歳の嫁さん貰った事になるけど、これって、平成とか令和だったら、遺産狙いの後妻業と言われるよな?


まあ、そんな事言っても、幼児だった俺から見ても親父とお袋の仲は良かったから、お袋の亡くなった時は親父も後追いするんじゃないかと心配した程だ


そんな親父を心配して、主君の織田信長を始めとした織田家の面々が葬式に来ていたしな


「親父殿!!」


俺が昔を思い出していると、親父の渾名が呼ばれた


「吉六郎、見てまいれ」


「はは」


親父よ、ここは、つるさんが行く場面では無いのか?

まあ、行くけどさ


で、屋敷の正門に行ったら、前田利家。前田様が居ました


「おお、吉六郎。大きくなったな。親父殿は居るか?」


「父上は中に居ります。どうぞ、お入りください」


ドス!ドス!!


類は友を呼ぶかな?親父と同じく歩く音がデカイ


スパン!!


あ、戸を開ける音もデカイ


「親父殿!」


「おお、又左か。この様な朝早くにどうした?」


「殿がお呼びです。浅井朝倉との戦について、話があると」


「そうか、急ぎ行かねば。吉六郎よ。そう言う事じゃ、儂が居らずとも、修練を欠かすでないぞ!」


「はは」


親父はそう言って急いで朝食を終えて、清洲城へ向かっていった

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