夏のイベント、反乱の王都編が映画化されるそうだよ~
【エンドアース日本支社より】
ふう~ん、なんだか大きな話になってきたね。
【つきまして、クリスタル商会他、人気プレイヤーもアニメ、ハリウッド実写化について、後日。弊社より担当者がお伺いいたしますのでご了承下さい】
へえ~、そうなんだ。
いまいち興味が持てない栗栖であった。
世間との温度差があまりにも酷いが、アニメ化にともないグッツ販売や、様々なコラボ商品になったとしても。
リアの方が大切な栗栖にはあまり関係ない話であったりする。このまま上手くハリウッドで映画化されたとしても。
僕らはゲームで遊んでるくらいだし、多少のリベイトが人気になった程度で、あまりはしゃぎたくない話であったため。栗栖としては気にしないで普段通りの生活を送るつもりであった。
(何事もいつも通りコツコツやっていれば今は個人事業主だけど勉強して、やっぱり将来は公務員を目指すのがデフォーかな~)
これからもコツコツ勉強を頑張ろうとするだけであった。
ある意味、栗栖は現実主義であり、世間での評価を気にしないことが、後々大きな事件を引き起こすのだが・・・・・、
それはまた別のはなしである。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
三時頃ようやく本家から帰宅すると、
「わふ♪」
お帰り♪
「にゃ~ん!」
ご主人が帰ってきたのである!
二匹のお出迎えを受けて癒されます。
「ただいま~」
ゴロゴロ、さんちゃんが足に絡みつくように甘えて声をあげる。
うん、可愛いよね~。
そっとさんちゃんを抱き上げると。
ゴロゴロ喉を鳴らし機嫌よく肩に乗ると頭を僕の首に擦り付けてきた。
どうやら寂しかったようだ。
「わふ♪わふ♪」
ラブリンもご機嫌である。頭をわしゃわしゃすると尻尾をパタパタ、可愛いよね。
「貴方、栗栖お帰りなさい♪」
「ただいま~、昨日はすまんな五美とかが色々と義姉さんと栗栖の戦利品を広げていてな~」
「ウフフ、それは仕方ありませんわね♪」
母さんの機嫌も悪くない様子だ。父さんも一安心である。
やはり九州男児は酒好きだし意外と兄弟親子で飲むのは普通なことなので、母さんの理解力に、父さんは頭が上がらないのであった。
所謂尻に敷かれてるってやつだね~。
まあ~、うちはそれで上手く行ってるからいいのかな~。
「父さん先に風呂はいるね」
「そうか、母さん少し早いが晩酌セットを頼む」
「あらあら、仕方ありませんね~」
ウフフ機嫌よく笑って許してくれたのでまだ僕のアイテム効果があるようで何よりです。
「さんちゃんちょっと待っててね~」
「にゃ~ん!、ゴロゴロ」
今週の土日は、平和に終わったようである。