土曜日の夜は本家に納品しに行きます。
先週の僕の秘密のお仕事のお礼に、様々な試供品を提供して貰えましたよ~。
それも無事に金曜日に届いたのですが・・・。
案の定というか、
ベッキーと母さんが化粧品やら、ブランドの下着をあさって気に入った品をゲットして行ったのはある意味、毎回の事なので文句はありませぬぞ。決して二人の目が怖いからではござらぬ。
「栗栖、母さんの機嫌がいいな~ありがとうな」
ニヤリと不敵な笑みのように見える父は、何となく安堵してるようだった。顔は某元K-1選手チョホンマン似の父さんまで、少しご機嫌である。
何気に女性の衣服、下着、化粧品は高い!?。
それもブランド品になると青天井である。
僕のようにこうして、お手軽に手に入る伝がある方がおかしいお話なのでそこのところご了承下さいね。
「本家に行くの明日の夕方でいいんだろ」
「うん、お願いするよ父さん」
本家に納品しに行くのも結構な量もあるし父さんに車出して貰わないとね~。あっ、因みに売上の三割がうちに入るけど僕はほとんど家に入れている。
その中からバイト代貰えれば十分だしね。
何せうちのエンゲル指数は高いしさ、父さんの苦労を考えたらそのくらいさせて貰いたいかな?。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
土曜日の夕方・・・。
父さんと二人で本家に到着!。
でもって、家で行われたパーターン2、トラップカード発動みたいな感じで、五美と伯母さんが早速とダンボールを開けて、戦利品をあさり始めたよ。
「悪いな栗栖」
「いえ、もう見慣れましたから気にしないで下さい」
にゃ~ん、にゃお~ん、
さんちゃんの姉妹猫が僕の脛に頭を擦り付ける。
「やあ~、元気」
にゃお~ん、にゃにゃ~ん。
(元気~)(おにいわ~)
「ゴメンナ、今日さんちゃん連れて来てないんだ」
何となく言いたいことが分かるような気がした。
な~お~ん?、にゃ~ん!
(遊んで~?)(あそぼ!)
「父さん、伯父さん長くなりそうだから僕、この子たちと遊んでるね」
「ああ~、そうしてくれるか」
「兄貴、時間掛かるだろうから親父に顔みせてくるわ」
僕と父さんは上手く逃げることが出来ました。伯父さんがちょっとうらしめげにみてたけど。
僕と父さんは見なかったことにしたのは言うまでもない。