閑話・自分は、普通だとおもってる栗栖のお仕事6
うん、今回の仕事は、事務所からのエージェントは関わって無いせいか、しっかりした下見も出来なかったらしいしね。
まあ~要するに突発的な訳ありな仕事で、所謂スポンサーのごり押し的な上に。
そのスポンサーが作った穴だらけの事務所。娘三人の為に一時期モデルさせるのか、我が儘なのか分からないが、今回か新人モデルの初仕事だしね~。
はあ~、かなり不満はあるよ?。
「・・・最低限のスペース、機材は確保出来たかな~」
そこは海外の一流モデルが多く在籍する日本の事務所の肩書きは便利である。
一見、若く見える栗栖も馴染みあるスタッフがいて、かなり話がしやすかったのもあったが、
「新人モデルの訳ありなら仕方ない部分はあるかな~。」
下見を終えて、彼女達の荷物とスペースを確保出来た。
「モデルの搬入を終えたら彼女達のご機嫌伺いに勤しまなきゃね~」
かなり黒い本音がポロリする栗栖だった。
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★阿倍野桃子視点
一流マネージャーを付けると父様なら聞かされていたが、現れたのはどう見ても若く見える栗栖と名乗る若く見えたマネージャーは、
リムジンバスを用意して出迎えに来てくれたから。流石は有名一流モデルが多く所属すると。感心していた三姉妹だっとが、とにかく栗栖マネージャーの隙の無さに多少緊張していた。
こんなこと三姉妹にとって初めての経験であった。
「お姉様・・・、一流マネージャーとは、なかなかやるようですわね」
「ええ、お母様が1度は経験するべきだと言われたのも。今なら理解出来ましたわ」
「そうよね!、なんか若く見えるのに何か凄かったもん!?」
はあ~、涼子の言うとおりね。
「あっ、お姉様戻って来ましたわ、今日はどうなるかとても楽しみね」
「ええ、今まで会ったことのない一流マネージャーの
手腕は、実に楽しみだわ」
三人は、両親が共に富裕層出身のお見合い結婚であるが、なかのよい家庭で甘やかされて育てられたために。やや我が儘に育った。その為母方の祖父母に心配されていた。今回の『モデル事務所リーアン・フレシアのCEOであるルシアーナ・アリー』にお願いしたのも。祖父母からの忠告があったからであったのだが、三姉妹がそれを知るのはかなり後になる。
そして、一流モデルのマネージャーのなかでも一流と『モデル事務所リーアン・フレシア』でも一握りであり、大人気マネージャー栗栖に白羽の矢が立ったのであった。