閑話・自分は、普通だとおもってる栗栖のお仕事5
『東京都・〇〇〇市歌舞伎町某所』
『ノブコ・コレクション関係者入り口』
今回の会場は間も無く解体される。とある元ラブホテルをぶち抜いて、会場を15日の突貫工事で仕立て上げたそうだ。
(エンドアースの本社が関与してるそうだしね~。もしかして・・・、株価上がってたりして)
★『正解でーす。』
もしもエンドアースにログインしてたら、とある運営関係者はクリスにコメしていただろうか?。
そんな突貫工事で仕立て上げた会場ゆえに。ちょっと警備がずさんなのが気になるところだ。
平和そうな国日本でも、結構ヤバい事件は起きたりするからだ。
「このままバスでお待ち下さいね。打ち合わせと控え室の下見、ブランド、洋服等々が控え室にきちんと届いてるか見てきますので」
「分かりましたわ。お願いいたしますわねマネージャー」
「はい、あっ、そうそう。足元にあるクーラボックスには硬炭酸水、硬水、そちらのポットには安らぎ効果のある温めのハープティが入ってますので、お好きな方をどうぞ」
「へえ~、至れり尽くせりだね~」
摩耶乃が、感心した声を掛けていた。そう言ったのはクーラボックスには冷やし過ぎない程度に冷たくされていたからだ。私達は新人とは言え。身体を冷やし過ぎるのはタブーである。普段から冷たいものや身体を冷やすことを避けて居ますので、妹はそこを指摘したのでしょうか?。
「この程度で驚かれるとは・・・、弊社には大変我が儘なスーパーモデルが多数在籍しておりますので、この程度など当たり前とお思い下さいね」
そう、素っ気なく答えて、仕事に向かうマネージャーの背中には、一切の妥協と言う隙がなく思われて、一流を知る。阿倍野姉妹とて、凄腕と呼ばれるマネージャー栗栖の凄味に飲まれ始めていた。
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さて、僕としては今回の会場に不満はあれど。
仕事なので最低限のノルマ達成だけはしときたいものだね。
(うん、SNSからデザイナーノブコの情報をサルベージしたけど、詳しい内容と呼べる物ははないようだね~)
ただ、エンドアースの僕らもいる王都で、アダルトショップ経営してるとあった。
その店の常連に・・・、NPCなのにインフルエンサー、あのレディー・メーカーがいたため。海外の動画がバズったのが切っ掛けらしい。
「あのゲーム会社も。何を考えてこのどす黒い世界に進出し始めたのやら・・・」
表は華やかでゴージャスな世界と見えるが、裏では黒い噂が絶えないのが、服飾最高のブランドのしのぎ合いである。
バック一つブランドと言うだけで、数十万~、軽く百万は越える。
一つブランドで売れる度に契約してる専属モデルに、チーフデザイナーに、CEOにキックバックが発生してたりするので、人気ブランドモデルを作りだせたチーフデザイナーは一つの品で一生豪華な生活が保証されたと言っても過言ではないのだ。
結構黒いよね~。
まだ回復途中です。とうとう42キロ減りました