閑話・自分は、普通だとおもってる栗栖のお仕事4
★阿倍野桃子視点
リムジンバスが屋敷の玄関前まで入ってきたわ。すぐにバスから、ブランドの背広を遊びを入れて着こなす。
見た目。若い青年が降りてきた。
「おはようございます。方城栗栖ともうします。本日は宜しくお願いいたします。荷物は以上ですか?」
三人の後ろにある荷物をチラリ見てから訪ねてきたわ。
「ええ、これ全部よ」
女の子三人だから荷物もそれなりの量になる。
「では、すぐ使う物だけお持ち、バスに乗車下さいね」
「・・・あら、マネージャー?、荷物は、私達が運ばなくて良いのかしら?」
「ええ、当たり前のことです。僕こと栗栖がマネージャーになった以上、仕事意外のことに意識を割かないようにきつくお願いいたしますね。
そもそも貴方達に一言。商品である貴方が、仕事意外に無駄な筋肉がつくような行為は、ご遠慮するようお願いいたします」
慇懃無礼に一礼するその姿
に三人は気圧されていた。
「「「・・・・・・」」」
(何かしら・・・、有無を言わさない雰囲気がマネージャーから感じるわ)
三人は目配せしていた。あっ、この子に逆らってはいけないのだとソッと目配せして頷いていた。
そこからの移動時間は、凄まじく濃密な時間であった事を記する。
(何かしら・・・、これが一流レベルのマネージャーなのね。お母様が経験しないと分からないと言ったこと・・・。お母様の言葉、よ~く理解したわ)
ため息を吐く、阿倍野桃子であった。
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さて、今回お世話するモデルの三人はちょっと・・・。
癖あるのがね~、
それぞれ美人の部類に入り、目鼻立ちがしっかりしてる欧米人のような目鼻立ちをしており、メイクが今の流行りよりも派手だが、それぞれ良家のお嬢様であるからか、下品にならず品のある佇まいは好感度がある。
流石は勢いの阿倍野家である。伯父さんの調べでは最近急成長してるネットショップ会社を経営してるようだ。
長女桃子、甘えん坊次女涼子、ちゃっかりした性格の摩耶乃の三姉妹のようだ。
物は良いんだけどね~。こればかりは親の七光りとしか現状では評価出来ないかな、この先は、自分の輝きに変えられるかは別の話だ。
「今のところ七光りだけだけどね~」
業界で、一流マネージャーとも呼ばれてる栗栖の目はめちゃくちゃ厳しかったりする。
体調は最悪で~す。