閑話・自分は、普通だとおもってる栗栖のお仕事3
★|阿倍野 桃子視点
「あら、流石に有名モデル事務所ね~、お父様の肝いりとはいえ、お父様から指名されるマネージャーですもの。15分前に到着するのは当たり前として、新人モデルの初仕事にリムジンバスでくるなんて、そこそこ理解してるようね~」
雅に言い繕うが、普通の新人モデル三人と聞くと移動には小型バスで十分である。
そこにリムジンバスをチャーターしてくるのだから、有名モデルが所属してる有名モデル事務所と言った所ね~。
三人はある程度弁えることの出来る人物が来たのであろうと理解出来た。
「二人とも用意は平気ね?」
「大丈夫ですわお姉様」
次女の涼子が意地悪そうに笑っていた。私達がマネージャー泣かせと呼ばれるのの大部分は涼子のせいである。
「お姉様~、摩耶乃も大丈夫なの~」
おっとりした見た目に騙されてはいけないわね~、天然の男をダメにする天性の悪女ね。
「さて、どうなるかしらフフフフ」
実に楽しみである。
★★★★★★★★★★★★
★新城 伸子
この度、モンスター・イン・エンドアースの公式デザイナーに任命サレマシタ!?
まあ~、大まかな理由として、あの大人気NPCインフルエンサー。
レディー・メーカーの衣装を担当していたのが、伸子であった。
(アワワワワ、どうしようもうすぐモデルさん来ちゃうよ~、ウウウウウウ、胃が痛い)
まさかNPCである彼女レディー・メーカーの人気がここまで有名になるなんて、想像も出来なかった出来事であった。
彼女はその日酔っぱらっていた。初めて出来た彼氏が友人と自分の部屋のベッドで何を致してるのを見て、壊れていた。壊れたのだ。
ならヲタ女である伸子が向かうのはエロい方向に行くが、残念なことに女子高出身の伸子には男の誘い方何て知らないだから向かうのは、たまたまロールでしていたモンスター・イン・エンドアースの戦士→♂=商人♂に転職。
アダルトショップ経営とエロと可愛さを追及したドレス、下着等々をこっそり販売していたのだ。
それがNPCであるはずのレディー・メーカーに見つかり、闘技場イベントで堂々と発表されたことで世界中のセレブに注目されていた。
エンドアースの運営から後日連絡があったの機に、伸子は、ブランドメーカーを立ち上げていたのであった。