黄金色の眩しいボス2
ボスレイド戦が始まって、早くもエンドアース時間、一時間も経過しているが・・・、
8つある。ボスのHPバーが一つも減らせないのには流石に辟易してきたよ・・・。
キラキラ眩しすぎる。キングマーマンの厄介さがわかるだろうか?。
『このボス、うぜー』
全員の心の叫びをカガリさんが言ってくれて、思わずみんな内心頷いていたはずだ。
運営は、もうちょっと考えて欲しいと思うんだけどね~。
イベントはそこそこ楽しめるんだから、僕たちプレイヤー以外のプレイヤーにもスポットライト当てるとか、またはエロ可愛いNPCの発掘するべきでは?、
クリスは強く思うのであった。
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時間経過と共に、キンキラキングマーマンの光が弱まってきたのは、HPバーが一つ削り切ってからだろうか、
『よし、ダメージバーも一つ削れたら、キンキラのましな弱点分かったそよ~。これなら粘れば余裕なボスだ!、みんな後7本行くぞ!』
『『『おお!?』』』
キングマーマンのキンキラが少しましになったので、みんなの威勢が良くなったようだ。
(ボスのキンキラは鬱陶しかったからな~、なんとか解決法が見つかったのは大きいし。気合いの入れるタイミングが、秀逸だな~)
それだけ周りをきちんと把握してること、カガリさんの視野が広いと言うこだ。
それからは我慢とアイテム消費と、ボスのHPバーを削り節するだけだ。
イベント終了までにボスを倒しきるか、時間との泥臭い勝負になった。
『グアアアアアアアア・・・・』
『キングマーマンをクリスタル商会レイドが討伐しました』
『終った・・・・』
『みんなお疲れ様でした』
『『『お疲れ様!?』』』
『緊急クエスト、人魚姫を救えクリアしました』
『あっ、』
いつの間にか小さな女の子が、キングマーマンのいた辺りからひょっこりと顔を出して、顔を真っ赤にしておろおろしていた。
『もしかしてリザードマンの長から頼まれた人魚姫ですか~?』
何となくクリスから声を掛けていた。
『はい!、そそそそそうです人間さん、この度はお助けてくださり、ありがとうございました!』
なんとも礼儀正しい人魚姫様だね~。
なにげにエンドアースの貴族で不快になるNPCは今のところ遭遇していないので、何とも言え無いが、好感度の高い貴族が多い気がするわ。
『ワールドクエスト人魚姫を救出せよ・クリスタル商会レイドクリアしました』
『ワールドクエストクリア報酬』
・『人魚の入り口の町シオサイの入場許可証』
・『リザードマンの集落入場許可』
・BP1000
・50万ゴールド
『ワールドクエストクリア報酬となります。またクリスタル商会には、人魚の国との交易許可証もお贈りいたします』
『イベント終了まで残り5分となります。現在ワールドクエストクリアレイドは五組のみです』
「うわぁ~、なにげにワールドクエストのレベルが高いのか・・・」
「それは無いわよクリス君、ただ面倒なボスのせいね」
「しかもクリス君がワールドクエスト引かなきゃ、イベントすらやれなかったこと考えると、運営はクリス君に感謝してると思うわ」
サミエル、セリシア姐さんの取説には、妙な説得力があった。