水ダンジョン無双はイカの香りで4
【サハギン砦水ダンジョン3階】
★ザコ太視点
ようやく3階まで上がったな・・・。
砦の外見から見たサハギン砦は、せいぜい3階建てだとおもったが、
流石はイベントダンジョンだ、なによりまだ中ボスすらもでてこないからな。
『これ、イカホさんに感謝ですね~、モンスターパレード使えなければ相当時間を浪費してましたよ』
『グフフフ、僕はやるんだな!、クリス氏は僕に任せとくんノシ!』
やたらイカホの鼻息が荒いような・・・。
『まあ~ほどほどにしとけよイカホ』
『人の心をくすぐるのがうまいな~クリス君は』
アースレイダーの呟きに全くだなと笑っていた。
『リーダー宝箱から【水流の棍棒】がでやした』
『あっ、その手の少林、日本拳法関連武器防具は『世紀末』にすべて渡して下さい』
おっと、こいつは驚いた。俺様の『世紀末』が少林寺または、日本の少林拳、日本拳法と当たりを付けてたか?、なかなかの慧眼だな、
まあ~確かに属性付き棍棒なんて滅多にゲームのドロップで出ないから、正直助かるコメであった。
『クリス君、感謝でゲス』
『ドブネズミ先輩は、うちのメンバーも懐いてるので、またクエストにでも誘ってやって下さいね』
『任せるでゲス♪』
嬉しそうなコメが流れてくるから、思わず笑ってしまう、
うちのドブネズミはリアルと見目が変わらない青年であるが、心の優しい奴である。
それを知ってるのかクリス氏のクランメンバーはみんなドブネズミ先輩とか言って、甘えてくれるので、ドブネズミは凄く嬉しそうなのが印象的だったな。
ほんのり遠目になりながら、うちの幹部二人も気になるようだ。
因みにドブネズミは小柄ながら少林寺変形棒術の師範代である。
あまり有名ではないが、変形棒術の使い手は10人ほどの弟子を迎えて、集団行動からの陣形、攻撃を得意にしていた。
だから人一倍、人の目に敏感である。
気の優しいドブネズミがどれだけ救われてるか、また優しさに癒されてるか、彼女らまたは幼女の守護者はしらないだろうが・・・。
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『運営サイド』
「う~ん、なんとか水ダンジョンまで進めたわ~、今回はクリス君だのみになっちゃったわね~、彼には感謝しかないわね」
「そうですね~、間に合って良かったですよ~、最近のイベントは考え過ぎて、微妙なんすよ」
「全く、海外サーバーのこと考えるのはいいけど、もう少しレベル下げないと他の人気層を失うわよ」
「ですよね~」
運営にも色々と悩みは深いようだ。
ちょっと体調不良のため7日までかけた後は不明です。