水ダンジョン無双はイカの香りで3
★イカホ視点
ぼくのモンスターパレードが見付けた宝箱を鋼、クリスタル商会、世紀末が拾って行く方針に変わって、
少しMPが不安になってきた頃。
「はいお待ち!、これはMP回復薬ね~、サミエルさんから多めにとお願いされてたから、とりあえず一人10づつで、これ150回復する中級の持って来たから」
「ナイスタイミングであるノシ」
「そう、なら良かった」
こうして生産系のプレイヤーと交流を持つのも初めてであるイカ、
なるほどクリス氏はこうした他のクランとも交流を持っておられるのは!、
うちにとっても悪く無い結果だノシ!。
「これは楽しくなりそうだノシ!」
『『『お兄ちゃんうちらも楽しみたいイカ!』』』
『たっ、楽しみたいかもイカ?』
「ああ~、そうだな」
珍しくイカホがにこやかに笑っていた。
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僕としてはゲームと言えば隠しアイテムがある的な適当なお気楽なきもちでの嘴を挟んでしまったかな~、
赤面するような気恥ずかしい気分でいたのだが、カガリさんとイカホさんから、
『いや~、のんびり出きるし、圧がないのは助かるわ~』
『頑張るノシ!』
そんなメールが来て戸惑うばかり、いきなりだから僕が何かシクッタかと焦ったけどね!。
『でもこいつは大当たりだぜ、【水の召喚獣枠アップ2】だとさ』
おお~、確かに大当たりですね~、ならそれは。
『了解、それはイカホさんに使わせて下さい』
『おお~、良いのかよ~。ずいぶんとふとっ腹だな~』
『当たり前ですよ。この程度の品なんて先に進めばどうせすぐに手に入るものです。グダグダするなら使える仲間にあげた遥かにましな使い方ですからね』
『・・・クリス氏・・・、感謝するノシ!』
『『『クリス兄感謝イカ!』』』
『感謝イカ!』
『へえ~、こう言うことがさらって出きるんなら、指揮をやってもそつなくこなせそうだな~クリス君は』
『うむ、幼女の守護者は案外だが外見に捕らわれず。その者の本質を見ている者のようだからな!、実に見ていて面白いのだ』
『ふ~う~ん、なるほどね~』
クリスの年齢らしくない行動に周りのプレイヤーも様々なこと考えてしまうのもある意味仕方ないことなのかもしれない。
それからも様々なアイテムを拾ってはそれに合うプレイヤーにプレゼントする太っ腹に、クリスタル商会が開いたレイドは和気あいあいと楽しげな物になっていたのであった。
※ほへ~、やっぱりクリス君の所は見てて飽きないや、