水のダンジョンでレイド開始ですよ~2
『水のダンジョン前』
★アースレイダー視点
すっかり顔馴染みになっていたクリス君が、カガリにあるお願いをしたのを聞いて意外に思ったのと同時に、こいつ勘所がよく理解してるな~と。妙に感心していた。
(なるほどな~、ああいう風に目端が効いて地頭がいいし、顔も悪く無いからな~、ただ変な引きするからか、端から見てるとハラハラさせられるし、面白いかもな、それに妙に期待させる不思議な雰囲気があるしな、だからクリスてば、人気プレイヤーにもなるか~、しかし周りをよく見てやがるな~)
アースレイダーは妙な感心を示していた。
「ふむ、相変わらず幼女の守護者は周りの能力の把握する才覚に長けているようだな」
「おっ、驚かせるなよザコ太さんよ」
「おお~、これは失礼した。今回のレイドはなんと言うか、
我々プレイヤーにとっても試金石になる気がするのでな、付き合いある知り合いに声を掛けて回っていたのだよ」
「ほへ~、このレイドがね~、それにしても相変わらず見た目に反して、あんたは生真面目だな~ザコ魚太の旦那は」
「フフ、こればかりは性分だな」
見た目こそ世紀末に転がってそうな、マッドな雑魚の一人でヒャーハァーしてそうなのに、そのギャップが海外のフロワーを引き付ける魅力なんだろうな。
半分諦めの心境に立ったアースレイダーであった。
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★ダンカン視点
今回のワールドクエストの強制参加なので困っていたところ、顔見知りのクリスタル商会のセリシア嬢から声を掛けて貰えて助かった物だ。
ダンカン「失礼しますぞ、セリシア嬢からの紹介でレイドの間だけお世話になるダンカンと言う商人ですぞ、クリス殿よろしくですぞ」
「あっ、セリシア姐さんから聞いてます!、同じ商人プレイヤーとしてお願いしますね」
おお~、若く、ここのところ人気になると増長するプレイヤーが多い中、実に見事な柔らかな雰囲気の青年である。
なるほどセリシア嬢が気に入るわけですな~。
このダンカン納得ですぞ!。
それから掲示板でお馴染みのロブロン氏が同じくクリスタル商会の客将に入ってたのには驚かされた。
ロブロン「うむ、クリス殿にはベルゲンで多大な鉱山の発見で世話になっていたからな、ここいらで借りを返すのと、ここならわりと気楽に参加できると思ってな」
「ああ~、ベルゲンの」
納得ですぞ!?。
それにしても面白い、ここに集まってるプレイヤーのほとんど、
癖の強いプレイヤーが多いですぞ、それが理由がdoどうあれこうして一同に介して集まったのは素直に凄い事なのですぞ!。
これはなかなかたのしめるレイドになる予感に、自然とダンカンの顔に笑みが浮かんでいた。