ほんの些細な奇跡の始まりの結果
★北条 香住視点
初めて遠縁の方城家にお邪魔しましたが、
随分と関東にあるうちとは毛色が違うのか・・・、旧家特有の嫌な高慢さはないのは有り難くおもいますわね。いくら子供達のためとはいえ、人間欲を持っていて悪意ある人間は実に多いことです。
私達のような物は、そういった悪意にさらされることに慣れてしまっていたのですが、いい意味でそんな不安を外されたのが、遠縁の方城家とは・・・、誠に不思議ですわね~。
方城家は不思議な空気を醸し出しておりますわね。田舎のようなおおらかな雰囲気でもなく、
独特の武家の血筋を残すそんな厳格さ、気骨のような物を残してるのだと感じました。
方城家当主の東氏にお会いしましたが、
好好爺と言った感じが合ってるわね。初めはおおらかな見た目に反して、抜き身の刀のような怖さを感じたけど。
ご子息の一乃辰様は、見た目が怖いですからあれですが、えてして何を考えてるのか分からない東氏のような方の方が厄介な曲者ですわね。
それに引き換え一乃辰様は、昔の日本男児のようでありとても分かりやすい性格から、ガキ大将がそのまま大人になった印象を持ちましたし。
私達がお会いしたかった甥っ子の栗栖さんですが、いい意味で裏切られました。
伯父一乃辰、父の辰起さんに良い意味で似ず。母であるフリージアさんに似たとのこと。
あっ、驚くことに栗栖君はハーフなのだそうです。
まるっきり日本人にしか見えなくて驚きました。
彼はかなり優秀であると聞いておりますね。英語、スペイン語、日常会話なら中国語も話せるそうで、叔母で一流モデルのマネージャーも時折やるとか、
私達が調べた所、敏腕マネージャー栗栖と言えば、芸能界、モデルの世界では有名人でした。
(これで、うちの子会社が開発したモンスター・イン・エンドアースでも。有名プレイヤーとはね・・・、娘達と同じ歳では優秀過ぎるし、そんな色々とこなしてる風には見えないのだけどね・・・)
これが本当のリアルチートと言うのかしら?、
何せ武芸も嗜み、旧家の飛鳥井本家から蹴鞠の免許皆伝をもらっているとここまでてんこ盛りだと呆れると言うか、そんな子供がリアルにいるとこに驚きました。もうあれね。若くして将来が期待されてる訳ですわ・・・。
「はあ~、ん~、良い子過ぎて、家の事で色々と押し付ける予定なのが気が引けますわね・・・」
まさかうちの莉奈がね・・・。
色々と悩ましい思いを持った翌日のこと、香住処か夫の兼光すら思いもよらない。とある事件が起ったのであった。
「おっ、奥様!、たたたたたたた大変で御座います!」
始まりは、七奈美さんの大慌てな呼び出しであった。
四回目のワクチン接種終わりました。
色々と生活から、友達達との付き合いなど変化しすぎて困惑してる。
今日この頃、なんとか今年と年始の7日間の小説を描きたいですね。