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栗栖の遠い~。親戚姉弟さんと出会った~2





★方城 一乃辰視点





 ここ数日、親父の頼みで色々と俺の車に車椅子のまま乗り込めるように改造してせっかくの休みが消えた所だ。

 うちのような輸入雑貨店は、小回りが命でありそうそう時間が取れないのが難点だが、

 自分の趣味に時間と金をつぎ込むくらいの甲斐性はあるつもりだ。


(それにしても・・・、遠縁とはいえ、あの北条家からうちにわざわざくるなんてな、なんの目的か?、俺には分からんが嫌な予感はしないからまあ~、これくらいはしてやるがな)


 スマホを見るとちょうどSNSで到着した旨が記載されていた。

 やはり本州から来るには新幹線が早いか・・・、


 俺としては頷けないが、これも車との差か、役割の違いかね~。

 ああ~、車で遠出したいぜ~。


 こんこんとサイドがノックされた。どうやらお客さんが見つけやすい俺の愛車を速攻で見つけたようだ。


「ようこそ。博多へ」


 見たところ、車椅子に乗るのは五美とそう変わらない女の子だ。

 なるほどな親父らしい気遣いだぜ、せめて俺らにもその優しさが欲しかったところだな~。


 愛車の固定器具を出して後ろを開ける。


「車椅子のまんま乗れるから、狭いが隣に誰か座ってくれ」

「これは一乃辰さん、心遣い感謝します」

「なあ~に、いいってことよ。本邸にバリアフリーは無いからよ別邸まで異動するのにうちの甥っ子も呼んであるから、楽しみにしとけよ。俺や弟と違って男前だからな!、驚くなよわははははは」


 見た目、そっちの人にしか見えないが、笑うと人懐こい笑顔になるので、少し付き合えばすぐに飲み友達になれるそんなやんちゃな男の子のようなのが、方城一乃辰と言う人物であった。










☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




 無事に、北条家夫妻、その子供二人と護衛が六人と多分娘の側使えが一人別の車で来ていた。用意の良いことで、そう言えば北条家って大きなグループ企業のトップだったか、色々とあるのかもな・・・。


 戦国の世ならば、娘を栗栖辺りにと考えそうではあるが、何を考えてるのか読めないのがめんどくさいところだな~。

 今さら何しに顔を出しに来たのか、いい加減気になるんだけどね~、


「「「「・・・・・・」」」」


 俺は頑張ってるんだぜ?、こうみえて博識だからな~。

 たまに栗栖の勘に頼るたから探しのような仕事もするがな、あれはあれで楽しいからこっちとしたら年に二度あるくじ引きだな~。


「ほら、あれがうちの本邸だ。今メールで知らせたからうちの門下生と栗栖が来るぜ」

「・・・ピク」


 栗栖の話をすると娘の方が反応しやがるな、あいつと何処かで会ったのか?、可能性としちゃ~、東京でセレナのマネージャーやってる時だが、そんな話は聞いてないしよ~。


 やれやれ、ボーイツミガールじゃあるまいし、なんだかな~。


 苦笑する一乃辰だった。



 

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