平常通りな日常
今日も外の残暑厳しいさなか、
「はあ~、生き返るね~」
「本当にね~」
最近の進学校の授業では、情報処理と言う授業があって、
いわゆる学校の備品であるパソコンを使っての簡単なアプリを作ったりする。授業内容はもしもまたはifとして、
自作のアプリを企業に売るにはどうするか、また掛かるコストに対する費用対効果などの簡易説明とかが主な主題であるが、
ここがこの授業の面白いところで、
学生に、グループを作らせて、実際にアプリを作ってもらいどんなコンセプトで作ったアプリであるかを。プレゼンテーションさせたりするのだ。
もしも特別講師が認めたアプリには、実際に起業させて、どんな会社に使って貰えるか考えさせたり、また月々いくらで、ダウンロードしてもらうにはどのようにするかとか、なかなか面白い授業である。実際に地元企業に販売されたアプリもあるので、学生の中にはわりと本気な学生もいるのだ。
だからか授業では、さわりで個人事業主に必要な資本金、そこから上がった利益にたいしての税金、さらに人件費、利益の還元率はどうとか、
もしも自分で起業したらどうするかとか、さわりを広く浅く学んだりするため、
この授業の時だけはパソコンを多様するので、熱に弱いこの手の機械を使うとき、教室はオアシスになるのだ。
ガンガンにクーラーが効いてて涼めるので、
わりと女子に人気の授業であった。
まあ~、髪の毛長い女の子は色々と夏場は大変そうであるからね。
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ホームルームが終わり、部活動に勤しむ面々がさっさと教室から去っていく。
「栗栖君、明日のバイトなんだけどちょっといいかな~」
「おう、秋吉どうした?」
「うん、最近さぁ~、みんな栗栖君が作るお菓子が良いって言うからみんなから、栗栖君レシピ貰えたりしないかな~って、お願い出来るかな?」
「うん、全然構わないよ~、なんならグループチャットにレシピ共有しとくね」
「あっ、それは助かるかも~、栗栖君ありがとうね」
二学期から秋吉も学内保育園でバイトを初めた。どうやら教員になるのが夢のようだ。
ただ家庭科系は苦手ポイね。
意外と苦手な女子は多く、僕が得意なのはグループチャットで知ってるし、保育園の子供達から聞いてるようだから、今さら隠す意味もないしね。
そんなわけで僕の今日の終わりは保育園のチャット上に今まで用意しといたレシピとか、最近ベッキーが撮ってた動画なんかをアップしてから帰宅することにした。
そのせいでいつもより一時間ほど遅くなったので、帰宅したらさんちゃんがずっとまとわりついて来て大変だったことを記する。