表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
907/1032

装備革命が起きました!?3





『西城ワイゲン・クリスタル商会支店』


 


 ほんの少し前まではここをクロエに無理やり任せることになって、支店長をしていたのだけどな~。


「商会長おはよございます!」

「「「「商会長おはよございます!」」」」

「おはよ~、今日もよろしくね」

「「「「はい!?」」」」

  

 多くのNPCを雇っているが、みんなの表情が生き生きしてるので安堵していた。

 クリスは知らないがクリスタル商会の名前はここワイゲンでは有名である。


 1つはあの『ダルク』の支援者だと言うこと。


 1つは冒険者で商人で、貴族に成り上がりした成功者であること。


 最大の1つは、クリスタル商会の給金が破格の高収入であり、福利厚生がしっかりしていて子供のいる女性も無理の無い範囲で仕事が出来ると女性が働きたい職場として人気があったが、

 その事をクリスは知らない。そのほとんどをクロエに任せてるし。

 商会で稼いでるお金の使い方もほとんどを任せてるからだ。

 大商会にありがちな悪い噂がほとんどないホワイトな商会として、商人ギルドからも一目置かれていたりする。


 案の定と言うか、そう言う噂は何故かか、または故意にか・・・、

 クリスの耳に不思議なほど入ることは無いのでクリスが知ることは無かった。



※・・・・ニヤリ。










━━━━━━━━━━━━





 ゾクリ、


 今、変な寒気を感じた気がしたんだけど、


「気のせいだよな~?」


 さて僕がワイゲンの裏通りにわざわざ足を運んでいるのは、あの内戦から『ダルク』の様子が気になったからだ。


 忘れてならないのが、ワイゲンには、ワイゲンの支配を企んだギャンググループがいたからだ。

《スペクター》のように抗争となってないか気になっての視察であった。


「あっ!、クリス様」

「やあジャンヌ、その後が気になって視察に来たよ」

「あっ、ありがとうございます!?」


 輝くような笑みで美少女であるジャンヌに出迎えられると僕も男の子である。嬉しい気持ちになっていた。


 自分でも思ったけどちょっと単純な理由かな~。



 ここのところ西城ワイゲンは好景気に湧いていた。戦争がバブルの後も、ベルゲンで幾つもの鉱山が発見されて、多くの商人が毎日のように王都、大洞窟のある北砦に商隊が移動していた。

 その為、王都に向かうキャラバン、北砦に向かうキャラバンはワイゲンに滞在することが多く。


 歓楽街で金を落とすのでランバルト王国では唯一戦費を回収出来る目処がたっているのであった。


「はい!、大丈夫です。うちがクリス男爵閣下の紐付きだと知られておりますので、あっ!、クリスタル商会から下請けの仕事も沢山下さり本当に感情いたしております!」


 そう潤んだ眼差しで上目遣いの美少女に言われるとどうにも動揺してしまう。

 いくらゲームでもね~


「そうか、ご苦労様ジャンヌ」 

「・・・//、あっ」


 何の気なしにジャンヌの頭を撫でてあげるとうっとりとした顔で嬉しそうに微笑んでいた。

 ん、可愛いからついつい頭を撫でたくなるんだよね~。


「あらあらまあ~。クリス様!、ようこそおいで下さいました」

「やあ~、リヨン。相変わらず美しいね~。君のことまっすぐ見るのに苦労してしまうよ」

「あらあらウフフフ♪、クリス様ったらお上手ですこと、クリス様、わたくしはいつでもクリス様の閨へのお誘いお待ちしてますのよ」


 あまりに妖艶なフェロモンに僕の顔は真っ赤になっていた。

 いくら冗談でもね。


 僕も男の子だし、思春期な高校生なのですよ?、

そちらに興味が無いとは言いませんのです。


 正直言えば、興味津々デス!。

 はっ、何やらジャンヌから黒い物が見えた気がして我に戻っていた。


「ごっ、ゴメン、急用思い出したからまたね!」


 逃げるように『ダルク』を後にしたクリスの背に、二匹の肉食動物がいたことをクリスは、これっぽっちも気付いて無かったのであった。







 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ