閑話・運営会社の都合とプレイヤーへの評価
『エンドアース日本支部エルモア・広報課』
★渡辺 栞視点
全く上は何をいいだすのやら、いくらこの間のイベントが上手く行って、それなりに社会現象が起きそうな気配があるのは認めます。
でも子会社を作って一月もしないで我が国が誇るアニメ化に踏み出すのは些か勇み足と言わざえるしかありませんね。
確かに今は株価も急上昇で二部上場からこのまま行けば一部上場する可能性もありますが、
正直な話。時期尚早な気もします。まあ~、先にノベライズ契約して書籍させとくのは良い判断ですね。
面白いプレイヤーに恵まれてますしね。
それはそれとして・・・。
新入社員に広報課の課長を任せるとか、面倒臭い仕事ばかりわたくし達、日本支部に押し付けるのは止めて欲しいですね~。全く。
元々、7月に子会社エルモアは元本社のあったビルにそのまま作られたのだけども。
「はあ~、方城君ってアバターと違って可愛いタイプだったのね~。そこは嬉しい誤算だったな~、しかもしっかりと個人事業主の届け出も出してるようだし、会社も設立してるとか正直優秀過ぎてびっくりしたわよ~、あの行動力も凄かったわね~、
あんなにトントン拍子に話が決まったのは、あのリアルロリババコンビ位かしらね~、クリスタル商会の面々って何気に優秀よね~」
渡辺栞は前職を某有名少年雑誌の編集部の人間だった。
人気作家の編集に付いてたこともあったのだが、結婚→妊娠→出産で離職してた。
この最近の不景気で、夫が早期退職させられたので、栞が復帰する羽目になったのであった。
「それにしても栗栖君があの外タレ大手モデル事務所リーアン・フレシアの社長と知り合いとは驚くばかりね~。栗栖君のほうにはしっかりと弁護士立ち会いの書類が用意去れてるときは腰を抜かすほど驚かされたわ~。しかも・・・」
あのリアルロリババコンビも同じ弁護士が付いてたし。
「栗栖君って何者かしら?、とても高校一年が出来るようなことじゃないんだけど・・・、本当に彼が社会人ならうちで雇いたいほど優秀なのよね~残念」
愚痴りたいのも仕方ない。他の人気プレイヤーが、色々と問題が合って、かなり大変なのだ。
それも8月の放映で海外人気に拍車が掛かった影響で、そうそうとハリウッドから映画の話が舞い込んだ物だから、上はノベライズ契約を急ぐようだ。
もしもそうなれば彼等のアバターは我が社の商品となるわけだし。
著作権の関係でそうそうと契約書をお願い済ませようと思うのは理解できるんだけどね。
「騙し討ちするようで気が引けるわよ。せめて方城君ほどとは言わないけど、個人事業主になってて欲しかったわね~」
そうしないと納税額が物凄く変わるので、個人事業主になって、高額所得者になったら個人事務所の設立又は個人会社の設立は急務なのだ。