オークション会場街のクエスト
見慣れた天井を見ながら、ゆっくり起きる。
「うにゃにゃ~ん♪」
ようやく戻ってきたにゃ、待ってたにゃ♪。
なんてこと言ってそうな気がした。
「ぎゅぷ………、ぷぎゅぷぎゅ」
プカプカ浮いてる。空魚のテツコの姿には哀愁が漂っていた。
『ごあごあ!?』
同じく浮いてるゴーレムドラゴンノアは、胸を張っていた。
「ミズリー頼むな」
「うにゃにゃ~ん♪」
ミズリーに任せるにゃ♪、上機嫌の鳴き声だった。
◇◇◇◇◇◇◇◇
宿屋を出て、何時ものようにオークション会場街を訪れた僕は、街に隠されたクエスト探しに。街ブラしながら歩いていた。
「この辺りの筈なんだけど………」
イベント期間中は、普通のNPCもいるはずなのだが、今のとこ見たことがない。
そこで改めてマップを見たら………、
気になる施設を二つ見付けた。
そう僕らが、お店を借りてる大通り、そこからしか行けない居住エリアだ。
攻略サイトを見るまでは、僕はモルトの居住エリアだと考えていた。
でも………。
よくよく考えたのだが、モルト達が寝てたり食事を必要としてたりを。見たことがなかった。
それはエンドアースの世界観と相反するきがした。
極限まで世界を楽しむを。うたい文句にしてる会社である。あるまじき開発者側の穴だと考えていたのだ。
「やっぱり隠しエリアだったのか………」
クリスが居住エリアに入ると。マップが変わった。
・居住エリア=始まりの街
ログが流れた。
◇◇◇◇◇◇◇◇
居住エリアとは、僕の予想通りエンドアースの住人が住まう街が、そのまま異空間と繋がっていた。
「こうなってくると。オークション会場街で受けられるクエストは、ここにはないな………」
なら………、
もう1つの場所に僕は向かった。
「最初から、僕は見ていたのに………、全然気付かなかった」
『オークション会場』
会場の出入り口は、
街に出入り出来る時間は、自由に入ることが出来た。
フリーパスを持ったプレイヤーならば、何時でもオークション会場に入り、その施設を利用することが出来た。
会場内に入ると。沢山のモルトが世話しなく働いていた。スタッフモルト、設備モルト、受付モルト、運営モルト、マネージャーモルト等がいた。
「稀人さん、オークション会場にようこそ、出品でしょうか?」
何やらマネージャーモルトが声を掛けてきたのだが……。マネージャーモルトは何やら困っている様子だった。
ログが流れた。
「いいえ、僕は冒険者をしていて、何か仕事がないかと思いいたり、聞きにまいりました」
すると僕の言葉を聞くなり、目に力がこもり始め、1つ咳払いをした。
「それは良いことでございます」
『限定クエスト・オークション出品を増やせ』
いきなりログが流れたかと思えば、
『限定クエストオークション出品を増やせclear』
・スタッフの制服
・スタッフのズボン
・スタッフの靴
・スタッフカード
※スタッフカード
、オークション期間外もオークション会場街を訪れる事が出来る。
「これはこれは素晴らしい。見事でございました」
※オークション会場スタッフは、四つの門からモルト広場に行くことが出来る。
「ラッキー?」
思わぬ形だが、こんな簡単………、でもないか、