メインストーリー新しい炭鉱を探す方法12
『クランクリスタル商会本店』
今日、鉱山候補地3つ見付けたが全て外れだった。
メインストーリーだけやるのもつらいので、クロエの様子を見るのと、本店デパートの様子を見に姐さん達とやってきたわけだけど・・・
「これもう宿場町の規模じゃあないわね・・・」
珍しくサミエル姐さんが呆れた顔で【宿場町1】の現在は、内戦の中でも過度な発展を繰り広げていたが、改めて見て凄まじく人通りが多いので呟いていた。
「最も商人と貴族の使用人ばかりぽいけどね~」
言われて見れば確かに。まあ~、賑わってるのは悪いことでは無いかな。
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『クリスタル商会本店・商会長執務室』
★クロエ視点
本当に珍しくクリス様が訪れていた。
驚きよりも安堵の方が強いかもしれない。
何せクリス様は内戦で名を轟かせた戦える商人である。
冒険者としても有名でありクランには拳王アンビシャス様が名を連ねている。
たまにこうして本店に来てくださると他の貴族、大手商会からの防波堤となっているのだ。
そこの辺りクリス様も把握してるようで本当によいタイミングで来店してくださるので、
こちらとしては最高の雇い主であった。
「ようこそクリス様、サミエルさん、セリシアさん」
お二人は上級鍛冶師、薬師、錬金術師である。わが商会にとっての目玉商品である品々は、このお二人がいて出来上っているのである。このお二人の商品だけでもかなりの売り上げを叩き出しているから侮れない。
見た目は幼女であるためクリス様は幼女使いの二つ名を付けられていた。
お二人はわたくしよりも年上であるためクリス様にとったら遺憾であるだろうが、女の子が入り安い店として人気になっていた。
ここのところクリス様が準男爵に叙任されたのもあり格としても大手商会と変わることもなく、また警備の面でも安全な店として、貴族のお嬢様も安心して訪れる一流のお店と呼ばれるようになってきた。
「急なことで申し訳ないけど僕の寄り親であるワイゲン公爵に、ドワーフ王国のこと話さなくては成らなくてね、思ったより腰の軽い公爵閣下には驚いたよ」
朗らかに苦笑なさってるが、三大公爵家の御当主に直接謁見できることはそうそうないことなのだけど、
クリス様はそこのところ理解しているのだろうか?、
少しだけ不安である。
「確かにお預かりしました。ではこちらも少しずつ買っていく方向はそのままで、後はワイゲン公爵ご令嬢にクリス様から招待状をお願いいたしますね」
「はあ~い。了解、3日以内には用意するから後はお願いね」
「はい、承知いたしました」
まったくこれである。わたくしが失敗するとは考えないのかしら?、
でも・・・。
そこまで信用されてると思えば嬉しく思いますけどね!。