メインストーリー新しい炭鉱を探す方法11
『ベルゲン冒険者ギルド前』
僕はやや疲れた気分で『瞬く扉』を使ってベルゲン冒険者ギルドに到着した。
あっ、ワイゲン公爵閣下との謁見はみんなに一斉メールで内容ごと知らせたよ。ほうれん草は食べて美味しいしね~。
ダメだ親父ギャグにもならない。
そんな下らないこと考えてると。
「クリス君お待たせ~」
「結構大変だったようね~、クリス君の方は」
ドワーフの見た目は幼女中身は老女のサミエル姐さん、今や生産職の上級鍛冶師だったりする。
その相棒で親友エルフの幼女中身は老女のセリシアさん、上級者錬金術師、中級木工職人、中級薬師、スナイパーとエルフぽい職業を中心に回復薬を安く提供してくれるうちの頼れる副マスター達であった。
「まあ~、クリス君らしいといえばクリス君らしいけどね。クスクス」
「本当にそうだよね~、見てて面白いから私達は楽しいんだけどねウフフ♪」
うっ、なんの言い訳が出来ませんよ?、僕も色々と身に覚えがあるのですよ~。
「このメンバーで出かけるのも久しぶりね」
「そう言えばそうですね~」
「うちもいつの間にか大手の一角に上げられるくらいだしね~」
「へっ、そうなんですか?」
いつの間にか大手に?、
「クリス君は相変わらず外の情報に踊ろされたりしないのね、そこが好ましいけど心配になるわね。お金の管理とかどうしてるのかしら?、今やクリス君は有名人だからかなりの収入があると思うけど」
あっ、サミエル姐さんもそこのところ心配してくれるんですね。
「一応会社を作りました。父さんは公務員なので僕の余剰分が超過すると問題なので父さんから扶養家族枠から抜いてもらって会社から給料を貰う形にしてます。後、叔母が此方でお世話になってる事務所の司法書士さんと税理士さんと契約しましたので、そちらは大丈夫です~。後成人するまで月3万のお小遣い制にしてもらってます」
「あらあら相変わらず高校生とは思えないわね~」
「あっ、母さんのお兄様が外資系のワイナリー経営してるので、母さんわりとそっち強くて事務と経理の資格もってたりしますし、結婚する前まで証券会社に勤めてたので数字にも強いんですよ~」
「・・・なんだか、私達の方が相談に乗って欲しくなってきたわね・・・」
頭はいいが研究畑の姐さん達も結構な金額が内戦イベントで入金されて頭を抱えてるらしい。
「あっ、それなら〇〇〇〇事務に連絡をクリスの紹介と言えばわかりますので」
「あらそう?、そこって何の事務なのかしら?」
「あ、外国モデルの日本支部ですね日本で活動するにはその国の事務所と契約しなくてはならないので、僕は叔母のマネージャーなんかもバイトでやってるので社長とも顔見知りなんですよ~」
「・・・なんだか、クリス君がしっかりしすぎてることを垣間見た気がするわね」
「まあ~、でも私達はその手のこと苦手だし悪いけどクリス君お願いするわね~」
「はい!、姐さん達にはいつもお世話になってますので大船に乗ったつもりで大丈夫です~」
こうしてサミエルおセリシアの二人はクリスのリアルと多少の関わりを持つことになったのだが、
まさかクリスの叔母が一流モデルと知って唖然とするのはまた違う話であった。
それから三人で三ケ所の鉱山候補地を見付けたが、そうそう当たりなんて引ける筈もなくその日は終わった。