一人寂しくソロプレイ2
金色バイソンの群れが現れた。
突然ダンジョンから、フィールドダンジョンに出た。
「うにゃ~ん?!」
『ごあごあ?!』
呆けてる場合じゃないにゃ?!、そう言われた気がしてハッとした。
━━━━ドドドドドド
土煙が舞っていた。
「あれは無理だな」
残念だけど退却だな、
インベントリーから、転移の杖を取り出して、
・オークション会場街
選び転移した。
◇◇◇◇◇◇◇◇
視界が変わる。
賑やかな話し声、喧騒が聞こえた。
どうやらプレイヤーが集まってるようで…………、
何やら騒がしい。
「なにか、あったのかな?」
一度ログアウトして、早いけど夕飯の買い物行くかな、
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下に降りると。カツカツ、ラブリンが近寄ってきた。
「買い物だけど来るか?」
「わふ!」
妹がまだ戻ってないのか、昨日夕方の散歩に行けなかったからか、僕の側から離れない。
「ラブリン、リード持ってきて」
「わふわふ!」
二つ返事で、尻尾フリフリリビングから出ていった。
近場のディスカウントスーパーで、割引商品中心で購入して行く。
いくら両親のお金だって、節約できるとこは節約しないと。
余りは節約出来た金額を記入して、家計簿を戻しとく
。
こうしとくと来月のお小遣いに+されるので、ばかに出来ない。
家のお小遣いは母さんが、毎月五日に貯金されるので。必要な分はATMから下ろすことにしていた。
夕飯は餃子にした。
挽き肉は二種類、牛と豚の粗びきとかさましようの鶏胸の挽き肉、忘れてはならないのが、肉汁たっぷりに使うのが牛脂だ。
1個10円だが、よく行くディスカウントスーパーだと。牛肉200グラム以上買うとただになるから、この間すき焼き用の牛肉買った時に。こっそり貰ってきた物だ。
白菜の漬物、ニラ、キャベツの微塵切りをよく混ぜる。こうすると漬物の塩気で野菜から水分が出やすくなる。
すりおろしたたっぷりのにんにくを挽き肉の入ったボールに入れて、白味噌、胡椒、酒、胡麻油。
混ぜる前に牛脂をなるべく細かく刻んどく。これは溶けるので冷凍庫に入れとく。
刻んだ野菜から水気を絞り、
ボールの中に入れて、調理用手袋した。
氷水を用意。
ボールを氷水の上に置いて、粘りけが出るまで混ぜてく。
「手先が痛いな………」
何時も母さんがやってる事だ。でもさ料理てのは……。手間が掛かって大変だよね。
餃子の種が出来たが、一時間馴染ませてから、包み始める。
「こうして牛脂をいれて焼くと。肉汁たっぷりなんだよね~」
夕飯が楽しみだ。
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ベッキーと母さん用に用意した餃子200個。
僕と父さん用に50個別にしといたが、きっちり完食していた。
「栗栖餃子ありがとう、美味しかったわ♪」
「うん、片付けは由美に任せるよ」
「そうねベッキーお願いね」
「はあ~い」
嫌々返事を帰すベッキーを他所に。先に風呂に入ってから、エンドアースの攻略サイトを見ていた。
「なるほど…………、オークション会場街にも住人モルトがいるからクエストはあるのか」
検証クランの攻略板を覗いて、さっきの喧騒が理解出来た。
「クエスト探してみるか」
栗栖はエンドアースにログインした。