メインストーリー新しい炭鉱を探す方法8
『ベルゲン冒険者ギルド前』
★ベッキー視点
最近の私達はほぼ毎日、お兄からもらったVRの機器でエンドアースにログインしている。
「やば、毎日が楽しい~」
「そうだよね~、凄く楽しいのが困っちゃうよね~」
そうだ。もう少しすれば中間試験もあるしね。宿題だって沢山出る日もあるけど、ゲーム遣りたくて頑張ってますよ~。
そうそう夏休みにお小遣い遣いすぎて最近は、家の手伝いだって頑張ってるのだえらいでしょ!。
(*゜д゜*)
「たまにはお兄さんの作るお菓子が食べたいにゃね~」
「それ最高、でも私だけ食べれない( ´-ω-)しゅん」
「でもでもクリスマス前には来るんでしょ!?、お兄に言っとくからねミィー」
「!?、うん、楽しみ♪」
一人転校してしまった幼馴染みとまたこうして毎日顔を合わせて一緒に遊べるのもお兄のお陰であるが、さんちゃんがお兄に懐いてるので、妹としては少し気に入らない今日この頃であった。
「それじゃ~、今日も頑張ろう!」
「「「おお~!?」」」
★★★★★★★★★★★★
★シオン視点
さて、ようやくクリス君とパーティーが無事に組めたね。
僕としては彼に感謝しかないんだけど・・・、
何せ女子高の中でずっと育ったせいか、男の子と話す機会なんてあるはずもないから、実は二人だけでってのもちょと緊張してるし、浮かれてる気持ちもあったりする。
やっぱり男の子と話すのはゲームでも緊張するけど、クリス君は女の子目線の話題も豊富だし、ベッキーに聞いたら叔母さんが現役のモデルさんで、クリス君はアルバイトとして語学が堪能であるから、マネージャーの真似事もしてるとか、
同い年なのに凄いよね。
何気にハイスペックなクリス君だけど、
その・・・、
僕なんかでもきちんと女の子扱いしてくれるし、優しいのはわかってるけど、彼と少しでも時間を過ごしたい気持ちがないわけじゃない。
なんて言うか、
僕の環境が特殊ダからかな~。
僕みたいなタイプは凄く疑似恋愛の対象に見られてしまうんだよ。
はあ~困ったことにね。
嫌ではないが、百合や腐の世界はちょとね。
だからかな僕はどちらかと言えば学校では男の子のような扱いになってしまっている。
何せフェンシングで世界大会にも出たために、なんて言うか、
宝塚の世界を僕に投影してくるんだ。
これでも普段は結構苦労してるんだよ?、
周りが求めてくるのは理想の男の子を演じる僕であって、決して僕を見てくれてる訳ではないので、疲れることもあった。
そんなとき出合ったのがVRの世界とエンドアースと言うゲームだったんだ。
「シオンさんお疲れ様~」
「やあ~、クリス君お疲れ様、また一緒に行こうね」
「了解でーすwww」
お気楽な物言いながら、とても優しい目をしていたりする。
ああ~、なんて言うか、ウータンがお兄さんラブな理由も分かるくらい男の子なクリス君は、僕にとっても初めて出来た男の子の友達かな~、
まあ~、気になるけど今のところはそんな感じです。




